この記事から分かること
- GA4のデータ保持期間の概要
- GA4のデータ保持期間を延長する方法
- GA4のデータ保持期間を変更する際の注意点
GA4のデータ保持期間とは
GA4(Googleアナリティクス4)のデータの保持期間とは、データがGA4の「探索レポート」に保存されている期間を指します。データ保持期間が過ぎると、古いデータは自動的に削除されます。
Googleアナリティクスヘルプページでは、保持期間が制限されているデータについて以下のように説明されています。
保持期間は、Cookie、ユーザーの識別子(例: User-ID)、広告 ID(DoubleClick Cookie、Android の広告 ID [AAID または AdID]、Apple 広告主向け識別子 [IDFA] など)に関連付けられたユーザー単位およびイベント単位のデータに適用されます。
以上のようにユーザーの個人情報が保存されるため、データ保持期間を長期に変更する場合は取り扱いに注意が必要です。
またGA4に関しての概要はこちらの記事を参照してください:GA4 (Google Analytics 4)とは?設定方法からUAとの違いまで詳しく解説!|株式会社free web hope
GA4のデータ保持期間
GA4では、データの保持期間がデフォルトで2か月に設定されています。かなり短く長期的なトレンド把握が困難になってしまう場合があります。
そこで、GA4の設定でデータ保持期間を長期に変更することができます。
- ユーザー単位のデータの場合:2か月、14か月
- その他のデータの場合:2か月、14か月、26か月(有料)、38か月(有料)、50か月(有料)
GA4プロパティの有料版であるGoogleアナリティクス360に登録している場合は、最大50か月まで延長することができます。
GA4のデータ保持期間が適用されるのは「探索レポート」
GA4には、デフォルトで用意されている「標準レポート」とユーザーが自由にカスタマイズできる「探索レポート」の2種類のレポートが用意されています。
標準レポートではユーザーのデータについて、集計済みのデータ(加工済みデータ)と未集計データ(ローデータ)のうち適したほうが表示されるため、保持期間は無制限です。
一方、探索レポートでは未集計データのみが収集されます。そのため、探索レポートに関してはデータ保持期間が適用されます。
GA4のデータ保持期間が短いことによる影響
GA4のデータ保持期間が短いことで、主に以下の2つの点でビジネスに影響が及ぶ可能性があります。
- 長期的なトレンド分析の困難
- ユーザーセグメンテーション分析の精度低下
①長期的なトレンド分析の困難
デフォルトの設定ではデータ保持期間が2か月なので、長期的なマーケティング施策をする場合そのトレンドを分析することが難しくなってしまいます。
1.マーケティング効果の長期的な評価が難しい
特定のキャンペーンや施策の効果を、長期間にわたって追跡し評価することが困難になります。
2.季節変動の把握が困難
年間を通しての季節変動を正確に把握できず、最適な時期にキャンペーンを展開することが難しくなる可能性があります。
3.新規顧客獲得の経路の分析が困難
顧客がどのようにサイトに訪れ、どのような経路で購入に至ったのかを、長期的に追跡することが難しくなります。
4.データに基づいた意思決定が困難
長期的なデータに基づいた意思決定が難しくなり、仮説に基づいた判断に頼らざるを得ない状況になってしまいます。
②ユーザーセグメンテーション分析の精度低下
データ保持期間が限られていると、ユーザーのセグメンテーション分析(ユーザーの属性に基づいて分類すること)が困難になります。
1.詳細なユーザー属性の把握が難しい
ユーザーの属性や行動パターンを詳細に分析し、ターゲットユーザーのペルソナを確立し、それに基づいたマーケティング戦略の立案が難しくなります。
2.効果的なターゲティングが難しい
ユーザー層に合わせたマーケティング活動をすることが難しくなり、マーケティング活動の効果低下につながる可能性があります。
GA4のデータ保持期間の影響を受けないデータ
GA4の以下のデータは、データ保持期間の設定を変更しても保持期間が変わらないものがあります。
①年齢、性別、興味関心などユーザーによって入力されたデータ
年齢、性別、興味関心などのデータは、プライバシー保護の観点からデータ保持期間の設定が影響されず、2か月で削除されてしまいます。
以上のデータの長期的なモニタリングをする場合は、他の場所に保存をしておくことが必要です。
②容量が大きいデータ
GA4は、プロパティが処理するイベントが250億件を超える場合「大」、またGA4の有料版(アナリティクス360)の場合2500億件を超えると「特大」と判断されます。
上記のイベント件数を超えた場合、自動的に2か月で削除されます。
③Googleシグナル経由のデータ
GA4でGoogleシグナル経由のデータが保持される期間は最大26か月です。データ保持期間を変更するとその分短くなりますが、26か月を超えて設定してもそれ以上保持されません。
データ保持期間の延長方法
GA4では、データ保持期間を2か月から14か月に延長することが可能です。以下の手順で設定を変更できます。
Step1:GA4プロパティにログインし、「管理」を開きます。
Step2:「データの収集と修正」>「データの保持」をクリックします。
Step3:保持期間を選択します。「保存」をクリックして設定を確定します。※今回はデモアカウントを使用していますが、本来は変更できます。
データ保持期間を14か月以上に延長する方法
設定でデータ保持期間を14か月に変更することはできるものの、それ以上の長期的なトレンドを把握する必要がある場合もあります。そこでこの章では、データ保持期間を14か月以上に変更する方法を解説します。
①GA4の有料版(アナリティクス360)にアップグレードする
GA4の有料版(アナリティクス360)にアップグレードすることで、ユーザー単位以外のデータを最大50か月まで延長することができます。
- ユーザー単位のデータの場合:2か月、14か月
- その他のデータの場合:2か月、14か月、26か月(有料)、38か月(有料)、50か月(有料)
②BigQueryとの連携によるデータ保持期間の延長
GA4とBigQueryを連携させることで、GA4のデータを自動的にBigqueryへインポートし、データ保持期間を実質的に無制限に延長することができます。
1日のデータ送信上限は100万件で、GA4の有料版(アナリティクス360)では数十億件まで送信できます。
Bigqueryの概要やGA4との連携方法はこちらの記事を参照してください。:【必見】BigQueryを解剖。GA4との連携までを解説!|株式会社free web hope
GA4でデータ保持期間を変更する際の注意点
最後に、データ保持期間を変更する際の注意点をいくつかご紹介します。
①データ保持期間の変更が反映されないデータ
GA4でデータ保持期間を変更しても、その変更が反映されないデータが存在します。
まずプロパティの標準レポートには影響しません。探索レポートとファネルデータ探索にのみ反映されます。
また年齢、性別、興味などユーザーによって入力されたデータや容量が大きいデータ、Googleシグナル経由のデータもデータ保持期間の変更が反映されないため注意が必要です。
②データ保持期間の反映時間
GA4でデータ保持期間を変更した場合、24時間後に変更が反映されます。もし24時間以内に設定を元に戻せば、変更は反映されません。
③データ保持期間を短くする際の注意点
保持期間を短く変更した場合、次月のプロパティのデータから保持期間に基づいて削除されます。
例. 2月に保持期間を14か月から2か月に変更した→3月のデータプロパティの中で、2か月以上保持しているデータが削除される
まとめ
GA4のデータ保持期間は、デフォルトで2か月に設定されていますが、無料版では最大14か月、有料版では最大50か月に延長可能です。さらに、BigQueryとの連携により、データ保持期間を無制限に延長できます。
適切な設定をすることで、データ分析の精度を向上させ、マーケティング活動の最適化に繋げることができます。
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またこちらは実際にGA4導入支援に成功した事例です。是非参考にしてください。:
GA4(Google Analytics4)移行で見えるようになったCVに繋がる顧客の導線とは?|株式会社free web hope