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Google広告の拡張コンバージョンをGTMで設定する方法

    WEBマーケティング業界では『cookie規制』なんて言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 個人情報保護の観点から、法律による規制等の動きは世界的なトレンドとなっていて、今後もより活発的な動きがあると予想されます。 WEB広告でもcookieが規制されることにより、コンバージョン計測がうまくいかなかったり、リターゲティングデータが取得できなかったりする影響があると考えられます。 そこで今回はcookie規制が進んでも、より正確にコンバージョン計測ができるようにする”拡張コンバージョン”の設定方法を紹介します。

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    そもそもcookieって何?

    cookieは、ウェブサイトがユーザーのブラウザに保存するファイルです。ウェブサイトがユーザーに貼る印のようなイメージです。このファイルには、ユーザーに関する情報が含まれ、ウェブサイトがユーザーの情報を識別したり、ユーザーの興味関心を記憶したりするために使われます。

    サードパーティーcookieとは

    サードパーティーcookieは、ユーザーが訪れたウェブサイトではなく、別の会社が設定するクッキーです。例えば、あるブログを訪れたときに、そのブログに広告が表示されることがあります。この広告は別の会社が提供しているもので、その広告会社が情報を追跡するためにサードパーティーcookieを使うことがあります。

    拡張コンバージョンとは

    拡張コンバージョンとは、お客様が保有するデータを利用し、既存のコンバージョン計測を補完する機能です。

    基本的にコンバージョンの計測はcookieを利用しているのですが、昨今cookieが規制されるような動きがあるため、それに伴いコンバージョンの計測に欠損が発生してしまっています。

    そこでGoogleはサードパーティーcookieが規制されても、コンバージョン計測が行えるよう、お客様が保有するデータを利用し、欠損してしまうコンバージョンを補完するための対策として拡張コンバージョンを登場させました。

    拡張コンバージョンを設定するメリット

    ここでは拡張コンバージョンを設定するメリットを紹介します。

    拡張CVを設定するメリット①広告コンバージョンの欠損の減少

    cookieではなくユーザーのデータを利用してコンバージョンを計測するため、欠損していたコンバージョンを補完することが出来ます。Googleからは15%ほどはcookieの規制による影響でコンバージョンが欠損すると明言されています。

    拡張CVを設定するメリット②取り込まれるデータやシグナルの質が向上

    コンバージョンが補完され、コンバージョン数が増えることにより、機械学習が進みやすくなり施策の効果も、よりダイレクトに反映されます。

    拡張CVを設定するメリット③全体の広告パフォーマンス(CVR)の向上

    機械学習が進むことでCVRが向上し、コンバージョン単価が低減することが期待できます。

    拡張コンバージョン導入後、目標コンバージョン単価で入札した際に3.5%ほどコンバージョン数が増加した事例もあります。

    拡張CVの設定パターン

    拡張コンバージョンの設定パターンは大きく分けて下記の3パターンです。

    設定パターン①自動収集での実装

    追加のコード記載が不要で管理画面のみで実装が完了になります。

    下記の2点を満たす場合は自動収集での実装が可能です。

    1. メールアドレスをCVページで取得していること
    2. ハッシュ化を Google が行うことが問題ない

    データの送信方法:GoogleタグorGoogleタグマネージャー

    ※注意点:補完機能としてはマニュアル実装やAPI実装に比べ弱く、計測条件を満たすサイトが少ない傾向のため、他の実装方法も検討が必要です。

    設定パターン②マニュアル実装

    場合によって追加のコードを記載することが必要になり、知識や技術がないと実装が難しい可能性が高いです。

    『自動実装』『API実装』どちらも該当しない場合はマニュアル実装での設定になります。

    例えば下記の用な場合です。

    1. メールアドレスをCVページ以前で取得している場合
    2. 自社でハッシュ化をしているorする必要がある場合
    3. API の利用や運用が難しい場合

    データの送信方法:GoogleタグorGoogleタグマネージャー

    設定パターン③API実装

    APIを利用して顧客データをGoogleに送信する方法です。技術難易度が高く、実装にかかる時間も長いです。

    下記のいずれかに該当する場合はAPI実装になります。

    1. タグを経由した顧客データのGoogleへの送信がポリシー上できない場合
    2. すでに他社のCPAI(Conversion API)を利用している場合
    3. すでに他社のCDPを利用している場合

    データの送信方法:Google Ads APIとの連携

    GTMを使用した拡張CVの設定方法(自動収集での実装)

    ここではGTMを使用して自動収集で拡張CVを設定する方法を紹介します。

    ≪設定手順≫

    ①Google広告のツールと設定からコンバージョンを選択し、『設定』を選択

    ②拡張コンバージョンの項目から『拡張コンバージョンをオンにします』にチェックを入れ保存

    ③拡張コンバージョンを設定するGTMのGoogle広告のCVタグの確認画面へ

    ④『自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める』のチェックを入れる

    ⑤プルダウンの項目の『新しい変数を作成』を選択

    ⑥ユーザー提供データが出来るので『Automatic collection』を選択

    ≪自動設定≫

    ⑨ユーザーの提供データの変数に名前を付け作成し保存

    ⑩プルダウンの項目を作成したユーザーの提供データの変数に変更

    ⑪タグの公開

    まとめ

    Cookieを規制する流れは今後も続き、より広告のCV計測は難しくなっていくと考えられます。可能な限り拡張コンバージョンを実装すると言った対策が必要となってくると思いますので、この機会に実装してみてはいかがでしょうか?

    また、紹介した自動収集による拡張コンバージョンの実装ですと、補完できるコンバージョンが少ないことも事実です。弊社ではマニュアル実装も対応が可能ですので、ぜひfree web hop公式HP左下のコンタクトフォームからお気軽にご相談ください。

    監修者:古瀬純功

    free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント

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