インスタグラム(Instagram)広告とは
インスタグラム広告は、インスタグラム上に自社の広告を表示できる有料サービスです。
インスタグラムの広告は、約3,300万〜6,600万人のInstagram利用者に向けて、ブランドの認知を広げたり、商品購入へとつなげられます。また、インスタグラムを運営するMeta社の広告システムを活用できるため、高精度なターゲティングが行える点も大きな特徴です。
インスタグラム広告の特徴6つ
インスタグラム広告には主に以下の6つの特徴があります。
- 少額予算でも始められる
- 広告と気づかれにくい
- 即効性のある広告効果が期待できる
- ユーザーによるシェアで拡散される可能性がある
- 若年層から大人まで、幅広い層にアプローチ可能
- ターゲットユーザーを狙いやすい
①少額予算でも始められる
Instagram広告は、1日あたり100円からでも出稿可能。そのため、個人や小規模なビジネスでも気軽に利用できます。広告設定時には、予算に応じて想定されるリーチ数やクリック数も表示されるため、無理なく広告運用をスタートすることができます。
さらに、Instagram広告はオークション形式を採用しており、固定の掲載料金はありません。少額から運用できる自由度の高さは、他の広告媒体と比べても大きなメリットです。
②広告と気づかれにくい
Instagram広告は、ユーザーが普段見ているフィードやリール、ストーリーズと同じフォーマットで配信されます。そのため、広告は違和感なく視聴されやすいです。広告感が少ないため、ユーザーにとってはストレスになりにくいのが大きなメリットです。
③ 即効性のある広告効果が期待できる
Instagram広告は、配信を開始してすぐにインプレッションやエンゲージメント、購入といった反応が得られます。そのため、即効的に広告効果を見られる可能性が高いです。
④ユーザーによるシェアで拡散される可能性がある
Instagram広告は、表示された広告が気に入られた場合にユーザー自身がストーリーズやDMなどで友人にシェアする場合もあります。一般的なディスプレイ広告にはない特徴で、自然な形での二次的リーチ(無料の拡散)を生む可能性があります。追加コストをかけずに広がるため、広告効果の最大化につながります。
⑤若年層から大人まで、幅広い層にアプローチ可能
以前は若年層が中心だったIインスタグラムですが、最近では利用者の年齢層が広がっていて、若い世代から大人まで多くの人に使われるようになっています。そのため、インスタグラム広告を活用することで、さまざまな世代に向けたアプローチが可能になります。ブランドの認知拡大や新規顧客の獲得にもぴったりの広告手段です。
⑥ターゲットユーザーを狙いやすい
Instagram広告は、Facebookと連携しているMetaの強みを活かし、年齢・性別・興味関心・行動履歴など、豊富なデータをもとに精度の高いターゲティングができます。そのため、届けたい相手にしっかり広告を届けることができるので、無駄な広告費を抑えることが可能です。
インスタグラム広告の目的6つ
インスタグラム広告を出稿する際は、まず広告の「目的(ビジネスゴール)」を選択する必要があります。目的に合った設定を行うことで、より効果的に成果を引き出すことができます。
広告配信時に選べる主な目的は、以下の6つです:
- 認知度
- トラフィック
- エンゲージメント
- リード
- アプリの宣伝
- 売上
1. 認知度
ブランドやサービスの存在を広く知ってもらいたいときに適している目的です。Instagram広告を活用することで、ターゲット層へのリーチ拡大や、動画の再生数アップ、実店舗への来店促進などが期待できます。静止画広告、動画広告、カルーセル形式、スライドショー、ストーリーズ広告など、さまざまな形式に対応。新しくビジネスを始めた方や、新市場に参入するタイミングに適しています。
【関連記事】認知広告とは?種類や効果測定、効果を最大化するポイントを解説
2. トラフィック
自社サイトやECショップ、会員登録ページなど、外部サイトへのアクセス数を増やしたい場合に有効です。Instagram内だけでなく、Facebookページやアプリへの誘導も可能で、セールやキャンペーン、イベントの告知にも活用されています。
3. エンゲージメント
投稿に対する「いいね」や「コメント」「シェア」など、ユーザーからの反応(=エンゲージメント)を高めたいときに適しています。エンゲージメントが増えることで、より多くのユーザーの目に留まりやすくなり、動画再生数の増加にもつながります。
インフルエンサーとのコラボ投稿や、フォロワーとの交流を深めたいときにもおすすめです。
4. リード
見込み顧客の名前やメールアドレスなど、連絡先情報を集めたいときに活用できるのが「リード獲得」目的の広告です。広告に設置したボタンからフォームが開くように設定し、資料請求やメルマガ登録などへ誘導できます。Instagramの「インスタントフォーム」を使えば、外部ページを用意しなくてもアプリ内で完結でき、手軽に情報収集が可能です。
以下の記事で「リード獲得広告」について解説しています。詳しくはこちらをご参考ください。
【関連記事】【入門編】リード獲得広告とは?!メリット、種類別特徴など解説
5. アプリの宣伝
アプリのインストール数を増やしたり、既存ユーザーに特定のアクションを促したい場合に向いています。新しいアプリをリリースした際や、新機能の告知などにも活用できます。スマホユーザーへのアプローチに適した広告目的です。
6. 売上
ECサイトやオンラインショップの売上向上を目指す場合におすすめの目的です。購買意欲が高いと判断されるユーザーに広告を届けることで、効率よく購入につなげることができます。
インスタグラム広告の費用の相場
Instagram広告は1日100円から始められ、一般的な相場としては、月3〜10万円程度が目安とされています。キャンペーンやセールなどの重要なタイミングに一気に認知を広げたい場合は、月10〜30万円ほどの予算をかける企業も見られます。
なお、Instagram広告には4つの課金方式があり、費用感や適した目的が異なります。以下で詳しく見ていきましょう。
- インプレッション課金(CPM):広告が1,000回表示されるごとに課金
- クリック課金(CPC):広告がクリックされるごとに課金
- 再生数課金(CPV):動画が一定時間以上再生された場合に課金
- アプリインストール課金(CPI):アプリがインストールされた時点で課金
インプレッション課金(CPM)
広告が表示されるたびに費用が発生する課金方式です。CPMとは「Cost Per Mille(コスト・パー・ミル)」の略で、1,000回の表示あたりの金額を意味します。
Instagram広告では、初期設定ではインプレッション課金が基本となっており、広告アカウントを開設したばかりの段階では、CPMしか選べないケースもあります。例えば、CPMが1,000円で10万円分配信した場合、単純計算で約10万回の広告表示がされることになります。
クリック課金(CPC)
広告のリンクがクリックされたタイミングで費用が発生する課金方式です。「トラフィック」や「アプリの宣伝」などのキャンペーン目的を選ぶと、クリック課金方式に設定することができます。
クリック課金方式では、実際にユーザーがアクションを起こしたときだけ課金されるため、クリックされなければ費用はかかりません。そのため、クリック率(CTR)が低い場合は、インプレッション課金よりも費用を抑えられる可能性があります。一方で、CTRが高い広告の場合は、インプレッション課金の方がコストパフォーマンスが良くなるケースもあります。
ただし、クリック課金は課金の頻度が少なくなる分、広告配信アルゴリズムの最適化がやや遅れることがある点に注意が必要です。例えば、CPCが100円で10万円の広告を配信した場合、約1,000クリックを獲得できる計算になります。
再生数課金(CPV)
再生数課金(CPV:Cost Per View)は、動画広告が一定時間以上視聴された場合にのみ課金される仕組みです。インスタグラム広告では、ユーザーが10秒以上動画を視聴した場合に課金が発生し、1再生あたりの費用はおよそ4~10円程度です。
再生数課金方式では、動画に興味を持って最後まで見てくれたユーザーにだけ費用がかかるため、無駄な広告費を抑えつつ効果的にアプローチできます。
アプリインストール課金(CPI)
アプリインストール課金(CPI:Cost Per Install)は、広告を通じてアプリがインストールされた際にのみ課金される方式です。1インストールあたりの費用は、100~250円程度が相場です。アプリがインストールされなければ費用は発生しないため、成果を明確に測定できるという大きな利点があります。
CPIは1インストールあたりのコストが高めですが、有料アプリの場合、インストールに伴う売上も発生するため、リターンを見込みやすいです。したがって、インストール数に対して確実なROI(投資利益率)を得やすいという特徴があります。
インスタグラム広告の配信面
Instagram広告の「配信面」とは、広告がアプリ内のどこに表示されるかを示すものです。Instagramでは、以下の7つの配信面に広告を配信することができます。ここでは、代表的な配信面ごとの特徴と対応サイズを解説します。
- フィード
- プロフィールフィード
- ストーリーズ
- リール
- 発見ホーム
- 発見タブ
- 検索結果
1) フィード

画像引用元:Meta広告マネージャの目的のアップデート
Instagramのホームタブにあるメインのフィード内に表示される広告です。ユーザーが普段の投稿を見る感覚で自然に目にするため、広告感が出にくいのが特徴です。広告の下部には、ウェブサイト誘導やアプリダウンロードなどのCTAボタンが表示され、スムーズに次のアクションへとつなげられます。
2) ストーリーズ

画像引用元:Meta広告マネージャの目的のアップデート
ユーザーがストーリーズを閲覧している途中に表示される広告です。ストーリーズ広告はスマートフォンの全画面を活かした縦型表示のため、インパクトのあるビジュアル演出が可能です。
3) リール

画像引用元:Meta広告マネージャの目的のアップデート
リールとリールの間に表示される配信面です。エンタメ性の高いフォーマットに適しており、テンポ感あるショート動画で視聴者の関心を惹きつけるのに最適です。ストーリーズと同じく縦長で入稿可能です。
4) 発見ホーム

画像引用元:Meta広告マネージャの目的のアップデート
Instagramの虫眼鏡アイコンをタップした際に表示される、投稿が一覧で並ぶ「発見タブ」のホーム画面上に広告を表示できます。発見ホームを閲覧しているユーザーは、新しいコンテンツを積極的に探しています。なので、関心にマッチした広告が目に留まりやすくなります。
5) 発見タブ

画像引用元:Meta広告マネージャの目的のアップデート
「発見ホーム」で気になる投稿をタップした後に表示される、投稿の間に表示される配信面です。ユーザーが関連投稿をチェックしている流れの中で表示されるため、違和感なく広告を届けることができます。
6) 検索結果

画像引用元:Meta広告マネージャの目的のアップデート
ユーザーが「発見タブ」内でキーワードを検索した際に表示される検索結果ページに差し込まれる広告です。
検索に関連した投稿の一覧に混ざって表示されるため、ユーザーの興味・関心が高いタイミングで広告を届けられる可能性があります。ただし、特定のキーワードを指定して広告配信を行うことは現時点ではできませんのでご注意ください。
遷移先の種類
Instagram広告では、ユーザーを以下のような遷移先に誘導することができます。
- ウェブサイト:商品ページやキャンペーンページなど、任意のサイトにリンク可能
- アプリ:アプリのダウンロードページや起動ページへ誘導
- メッセージアプリ:InstagramのDMやMessengerでのやりとりを促進
- Instagramプロフィール:公式アカウントのプロフィールページへ誘導し、フォローや投稿の閲覧を促す
- 電話:タップで直接電話をかけられるように設定可能
- インスタントフォーム : 広告をタップするとアプリ上で表示される入力フォーム
インスタグラム広告のターゲティング種類
インスタグラム広告のターゲティングは主に3種類存在します。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コアオーディエンス
コアオーディエンスは、InstagramやFacebookが保有するユーザーの基本情報や行動データをもとに設定するターゲティングです。年齢・性別・地域などの属性情報に加え、興味関心やライフスタイル、行動傾向などをもとにユーザーを絞り込むことができます。
指定できる主な項目は以下の通りです:
- 地域(都道府県・市区町村など)
- 性別
- 年齢層
- 使用言語
- ライフイベントや職種などの利用者層情報
- 興味・関心のあるカテゴリ(例:美容、旅行、ファッション)
- 行動データ(例:購入傾向、デバイスの使用状況)
ユーザーの行動や趣味嗜好に基づいて広告を配信できるため、新規顧客へのアプローチに適しています。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスでは、自社が保有する顧客情報や、Instagram上のユーザーの行動データを使って、よりパーソナライズされたリストを作成できます。既存顧客や見込み客に向けたリマーケティングにも活用可能です。
主に以下のようなカスタムオーディエンスリストが作成できます:
- リマーケティングリスト:Webサイトやアプリを訪れたユーザーの行動をもとに、広告を再表示
- Instagramアカウントにアクションしたユーザー:プロフィールを訪問した人、投稿にいいねやコメントした人、広告を保存・シェアした人などをターゲティング
- カスタマーリスト:自社で保有するメールアドレスや電話番号をもとにリストを作成。既存顧客へのリマーケティング
カスタムオーディエンスは、自社アカウントの運用と連携させることで、より精度の高い広告配信が可能になります。
【関連記事】リマーケティング広告の効果とは?仕組みや種類、リターゲティングとの違い
類似オーディエンス
カスタムオーディエンスをベースに、似た特徴を持つ新たなユーザー層に広告を届けたいときに使えるのが「類似オーディエンス」です。たとえば、Instagramアカウントで高いエンゲージメントを示したユーザーに似た傾向の人を自動で抽出してくれるため、新規顧客獲得にもつながりやすくなります。
類似度は「上位1%〜10%」の範囲で設定でき、狭くすれば精度が高く、広げればリーチが増えるといったバランス調整も可能です。
インスタグラム広告クリエイティブの種類と入稿規定
Instagramの広告では、目的やターゲットに応じてさまざまな形式(クリエイティブ)を使い分けることができます。
現在、以下の6種類の広告フォーマットが利用可能です。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- ストーリーズ広告
- 発見タブ広告
それぞれの特徴を簡潔に解説します。
1. 写真広告
写真広告は、Instagramで最もベーシックな広告フォーマットで、1枚の写真とテキスト(説明文)で構成されます。
主な特徴
- フィード、ストーリーズ、発見タブなど、幅広い掲載面に対応
- 一般ユーザーの投稿に自然に溶け込み、広告っぽさを抑えられる
- ハッシュタグを活用することで、認知拡大や発見性アップが狙える
入稿規定・フォーマット
- 対応アスペクト比:
- 正方形(1:1)
- 横長(1.91:1)
- 縦長(4:5)
- 推奨サイズ:最大 1,936×1,936px(形式により異なる)
- 最小サイズ:
- 正方形:600×500px
- 横型:600×315px
- 対応ファイル形式:JPG / PNG
- 最大ファイルサイズ:30MB
テキストに関する注意点
以前は「画像内のテキストは全体の20%以下にする」というルールがありましたが、現在は廃止されています。ただし、テキストが多すぎると広告の表示頻度が下がる(CPMが上がる)傾向があるため、視認性とバランスに配慮するのがおすすめです。
テキスト・ハッシュタグ上限
- 説明文文字数:最大 2,200文字
- ハッシュタグ数:最大 20件
参考:写真広告 - META
2. 動画広告
動画広告は、1本の動画と説明文で構成されるフォーマットです。
視覚と聴覚の両方に訴えかけることができるため、静止画よりも多くの情報をわかりやすく伝えられるのが特徴です。
主な特徴
- 動画ならではのストーリーテリングが可能 → 商品の使い方やベネフィットを“体験”として伝えられる
- 動きや音声で注意を引きやすく、スルーされにくい
- 配信面が豊富→ フィード、ストーリーズ、リール、発見タブなど、複数の面で配信可能
動画広告の入稿規定
- ファイル形式: MP4 / MOV / GIF など
- 最大ファイルサイズ: 4MB
- アスペクト比: 1:1、または~1.91:1
- 最大動画長さ: 60秒
- 説明文文字数: 最大 2,200文字
- ハッシュタグ数: 最大 30件
参考:動画広告
3. カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告内に最大10枚の画像や動画を組み合わせて表示できるフォーマットです。
ユーザーが左右にスワイプして、複数のコンテンツを閲覧できる仕組みになっています。
主な特徴
- 1つの商品を複数の角度から紹介したいとき→ 例:商品特徴、使い方、ユーザーレビューなどを1枚ずつ分けて掲載
- 複数の商品を1つの広告でまとめて紹介したいとき→ 各スライドごとに異なるリンク先を設定
- ストーリーベースの訴求に強い→ スライドの順番に沿って、ブランドのストーリーやキャンペーンの流れを見せる
配信面
- フィード
- ストーリーズ
- 発見タブ
- リール(※仕様により制限あり)
カルーセル広告の入稿規定
- ファイル形式: 画像:JPG / PNG動画:GIF / MOV / MP4 など
- 最大ファイルサイズ: 画像:30MB動画:4MB
- アスペクト比: 1:1 または 9:16
- 最大動画長さ: フィード:最大60秒ストーリーズ:最大15秒
- スライド枚数:最小2枚〜最大10枚
- 説明文文字数: 最大125文字以内
- ハッシュタグ数: 最大 30件
参考:カルーセル広告
4. コレクション広告
コレクション広告は、メインの画像または動画の下に、複数の商品画像を一覧表示できる広告フォーマットです。
ユーザーが広告をタップすると、Meta独自の「インスタントエクスペリエンス」画面が立ち上がり、商品がフルスクリーンで表示されます。スマートフォン専用の表示形式で、直感的なショッピング体験を提供できます。
主な特徴
- 1画面で複数の商品を一目で見せたいときに最適 → スワイプ操作が不要
- 商品一覧をスムーズに見せ、購入導線へつなげやすい
- ショッピング系の訴求に向いている
配信面
- フィード
- ストーリーズ
※どちらもモバイルデバイス限定での配信です。
コレクション広告の入稿規定
- ファイル形式: 画像:JPG / PNG動画:GIF / MOV / MP4 など
- 推奨画像サイズ: 1,080 × 1,080 px
- アスペクト比: 1.91:1 ~ 1:1(推奨:正方形)
参考:コレクション広告
5. ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、Instagramのストーリーズ枠に配信されるフルスクリーン型の広告フォーマットです。
ストーリーズはユーザーの利用頻度が高く、日常的に視聴されている人気コンテンツ。自然と広告を差し込めるため、ユーザーに違和感なく情報を届けることができるのが最大の特徴です。通常のストーリーズ投稿は24時間で消えますが、ストーリーズ広告は24時間経過しても継続配信されます。
主な特徴
- 自然な流れで表示されるため、広告感が少なく、視聴されやすい
- 全画面表示で没入感が高く、ブランドや商品の魅力が伝わりやすい
- エンゲージメント率が高く、アクションにつながりやすい
配信面
- Instagramストーリーズ(モバイルのみ)
ストーリーズ広告の入稿規定
- ファイル形式: 画像:JPG / PNG動画:GIF / MOV / MP4 など
- 最大ファイルサイズ: 画像:30MB/動画:4MB
- アスペクト比: 9:16(縦型)推奨対応範囲:4:5 ~ 1.91:1
- 掲載時間: 画像:5秒/動画:最大60秒
- テキスト数: 最大2,200文字
6. 発見タブ広告
発見タブ広告は、Instagramの「発見タブ(Explore)」内に配信される広告フォーマットです。発見タブとは、Instagramがユーザーの興味・関心に基づいて、おすすめの投稿を自動で表示するページです。ユーザーは画面下部の虫眼鏡アイコンをタップすることでアクセスできます。
主な特徴
- 興味関心に基づいた配信で、高い関連性をもったユーザーにアプローチ可能
- 購買意欲や情報探索モードのユーザーにリーチできるため、認知拡大・新規獲得に強い
- 広告としての違和感が少ない
配信面
- Instagram発見タブ内(モバイルのみ)
発見タブ広告の入稿規定
- ファイル形式: 画像:JPG / PNG動画:GIF / MOV / MP4 など
- 最大ファイルサイズ: 画像:30MB/動画:4MB
- アスペクト比: 1:1(正方形)、4:5 ~ 1.91:1
- テキスト数: 最大2,200文字
- 最大ハッシュタグ数: 30件
インスタグラム広告の出し方 | 6ステップ
インスタグラム広告の出し方はいたってシンプルで、初心者でも簡単に行えます。以下の6ステップで行えます。
- Instagramのビジネスアカウントに切り替える
- FacebookページとInstagramアカウントを連携し、Meta Business Suiteを作成する(任意)
- 広告の目標とAdvantage + クリエイティブの設定
- 特別な広告カテゴリのオン/オフ設定
- オーディエンス作成・設定
- 予算と広告掲載期間を設定
以下で詳しく見ていきましょう。
ステップ1|Instagramをビジネスアカウントに切り替える
広告出稿には「プロアカウント(ビジネスまたはクリエイターアカウント)」が必要です。
手順
- Instagramのプロフィール画面を開く
- 右上メニュー(≡)から「設定とプライバシー」をタップ
- 「アカウントの種類とツール」→「プロアカウントに切り替える」
- カテゴリを選び、「ビジネス」または「クリエイター」を選択
インサイト機能を活用するために、プロフィール情報はすべて入力しておきましょう。
ステップ2|Facebookアカウントと連携し、Meta Business Suiteを作成(任意)
Facebook上でも広告を出稿する予定がある場合は、Meta広告アカウントと接続することをおすすめします。インスタ単体でも広告出稿は可能ですが、Facebookと連携することで配信の幅が広がります。
Facebookとの連携手順
- Instagramのプロフィール画面からメニュー(≡)を開く
- 「ビジネスツールと管理」または「クリエイターツールとコントロール」を選択
- 「広告の支払い」→「Facebookアカウントを使った新しい支払い方法を追加」
- 連携したいMeta広告アカウントを選択して「次へ」
3) 広告の目標とAdvantage + クリエイティブの設定
まず、広告を見た人に取ってもらいたいアクションを以下の三つから選びます。
- あなたのプロフィールにアクセスする
- あなたのウェブサイトにアクセスする
- あなたにメッセージを送信する
次に、広告の目標を以下の3つから選択します。
- 問い合わせを増やす
- プロフィールへのアクセスを増やす
- ウェブサイトへのアクセスを増やす
さらに、Meta広告アカウントと連携している場合は、「Advantage+ クリエイティブ」機能をONにすると、ユーザーに合わせて広告の表示内容を自動で最適化してくれます。
ボタンは「詳しくはこちら」「購入する」「予約する」など、目的に合ったものを選びましょう。
4) 特別な広告カテゴリのオン/オフ設定
次のカテゴリに該当する広告は、Metaのポリシーに基づき「特別な広告カテゴリ」の申告が必須です。
- 信用(クレジットなど)
- 雇用
- 住宅
- 社会問題・選挙・政治関連
該当する場合は該当項目をONに設定してください。
5) オーディエンス作成・設定
初期設定ではInstagramが自動でオーディエンスを選んでくれますが、より効果的な配信を行いたい場合はカスタム設定がおすすめです。
- 年齢
- 性別
- 地域
- 興味・関心 などを細かく設定可能
6) 予算と広告掲載期間を設定
最後に、1日の予算、掲載開始日・終了日を入力してください。入力すると、予想リーチ数やクリック数がリアルタイムで表示されます。最後に、支払い方法を追加すれば広告出稿の準備は完了です。
インスタグラム広告に関するよくある質問
以下に、インスタグラム広告に関するよくある質問をまとめてみました。
- インスタ広告にかかる費用の目安は?
- インスタ広告は100円で効果ある?
- インスタ広告はどうやって出す?
- インスタ広告の審査時間は?
- インスタ広告の最低金額はいくら?
- インスタ広告を個人で出すには?
1) インスタ広告にかかる費用の目安は?
インスタ広告の費用相場は、まず月額3万円〜10万円前後を目安に設定すると安心です。最小出稿金額は1日100円から可能ですが、広告効果をしっかり出したい場合は、1日1,000円以上の予算確保がおすすめです。
特にインスタ広告はオークション形式で広告枠が決まるため、競合他社が多いジャンルでは少額予算だと広告が表示されにくいケースもあります。
インスタ広告費用の仕組み
Instagram広告の費用は、以下の要素によって変動します。
- ターゲットの競合度(性別・年齢・地域・興味など)
- 広告の品質(クリエイティブの完成度・訴求力)
- 配信時間帯や曜日
- 目的(トラフィック・リード獲得・コンバージョンなど)
2) インスタ広告は100円で効果ある?
結論:インスタ広告は100円でも出稿できますが、効果はごく限定的です。
Instagram広告は1日100円から運用可能という手軽さがありますが、この金額で十分な効果を出すのは難しいのが現実です。特に競合の多い業界やターゲットが広い場合、表示される機会そのものが少なくなってしまいます。
最低でも1日500〜1,000円を目安にしましょう。以下のように、目的や規模に応じて柔軟に広告費を調整していくことをオススメします。
- テストフェーズ(検証段階):1日500〜1,000円
- 本格運用フェーズ:1日3,000〜10,000円
- プロモーション強化時期:月数十万〜数百万円
3) インスタ広告はどうやって出す?
Instagram広告の出し方はシンプルで、以下の6ステップで完了します。
- Instagramアカウントをビジネスアカウントに切り替える
- 必要に応じてMeta広告アカウント(旧Facebook広告アカウント)と連携
- 広告の目的を選択(例:ウェブサイト訪問、プロフィール訪問など)
- 特別な広告カテゴリの設定(該当する場合)
- 配信したいターゲット(オーディエンス)を設定
- 予算・配信期間・支払い方法を決める
詳しくは本記事内で紹介しています。
4) インスタ広告の審査時間は?
Instagram広告の審査は、通常24時間以内に完了します。ただし、最短で数分〜数時間以内に承認されるケースも多く、投稿内容が明確でルールに準拠していればスムーズに通過します。
審査に時間がかかる主なケース
以下のような広告は、通常よりも審査時間が長引く可能性があります:
- 表現があいまい・誤解を招く内容
- 医療・美容・健康関連など規制の多いジャンル
- センシティブな画像・動画・テキストを含む場合
- 「特別な広告カテゴリ」に該当しているのに未申請
5) インスタ広告の最低金額はいくら?
Instagram広告は、1日100円から出稿可能です。ただし、100円だと広告効果は限られてしまうことを留意しましょう。
最低出稿金額のルール
Meta(旧Facebook)の広告システムでは、広告の予算は1日単位で100円から設定できます。ただし、以下のような場合には、実質的な最低金額が引き上がることもあります。
- ターゲットが狭すぎる(地域や年齢などを絞りすぎている)
- 配信面(ストーリーズ、リールなど)を限定している
- 競争率の高いジャンルに広告を出す
効果を出しやすい金額設定とは?
効果的に広告配信を行いたいなら、1日あたり最低でも1,000円以上を目安にするのがおすすめです。
特に次のような目的がある場合は、ある程度の広告費が必要です:
- 商品やサービスの認知度アップ
- ECサイトやLPへのアクセス誘導
- アカウントのフォロワー獲得
6) インスタ広告を個人で出すには?
個人でもInstagram広告は簡単に出稿できます。特に、投稿のブースト(宣伝)機能を使えば、アプリ上だけで完結できます。以下はスマホアプリからインスタ広告を出す手順です。
- Instagramのプロフィール画面を開く
- 「広告ツール」または「プロモーション」を選択
- 広告にしたい投稿を選択
- 広告の詳細を設定
- 広告の目的(例:プロフィール訪問、ウェブサイト訪問、メッセージ送信など)
- ターゲット設定(地域・年齢・性別・興味など)
- 予算と配信期間の設定
- 内容を確認して出稿
参考:Instagramの投稿を広告に変える方法 - META
本記事まとめ
- インスタグラム広告はMeta社の広告システムを活用したInstagram上の有料広告
- 少額予算(1日100円〜)でも始められる
- ユーザーに広告と気づかれにくい
- 精度の高いターゲティングが可能
- 主な広告目的が6種類ある(認知度向上、トラフィック増加、エンゲージメント強化、リード獲得、アプリ宣伝、売上アップ)
- 月額相場:3〜10万円(本格運用で10〜30万円の場合も)
- 課金方式(CPM、CPC、CPV、CPI)
- 配信面が6種類ある(フィード、ストーリーズ、リール、発見ホーム、発見タブ、検索結果)
- ターゲティングの種類は3タイプ(コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンス)
【関連記事】【2025年版】X広告とは?7つの種類や出し方、費用まで!完全ガイド
【関連記事】【2025年最新版】LINE広告はどこに出る?指定できる?20種類の配信面を紹介
【関連記事】Youtube広告とは?仕組みや課金形態、5つの広告フォーマットについて紹介
株式会社free web hope はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げ戦略的運用を提供しています。広告運用でお悩みでしたらまずはfree web hopeに!公式HP、左下のボタンからお悩みをお聞かせください。
【まずは資料ダウンロード】>>> free web hopeが手掛けた広告運用の支援実績を大公開!
監修者:古瀬純功
free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント