リスティング広告

リマーケティング(リマケ)広告の効果とは?リターゲティングとの違いは?

    一度サイトを訪れたユーザーの約90%以上は同じサイトに戻ることがない、という事実をご存知ですか?そうなんです、ユーザーとしては、他に思い出すきっかけがない限り、サイト名なんて覚えてないですよね。オンラインショッピング時にカートに入れたけど購入まで至らなかった商品のことなんて、1週間もすれば完全に忘れてしまいます。そこで、リマーケティング広告の登場です。リマーケティング広告とは、一度自社のウェブサイトを訪れたユーザーに対して、その後別のWebサイトやアプリを閲覧している際に、再び自社の商材やサービスの広告を表示するマーケティング手法で、コンバージョンに繋がりやすいことが最大のメリットとなっています。本記事では、リマーケティング施策を取り入れる重要性〜設定方法まで解説していきます。ぜひ参考にしていただけると幸いです!

    リマーケティング広告とは?

    リマーケティング広告とは、一度自社のウェブサイトを訪れたユーザーに対して、その後別のWebサイトやアプリを閲覧している際に、再び自社の商材やサービスの広告を表示するマーケティング手法です。具体的には、ECモールの例でいくと、ユーザーの特定の商品の閲覧履歴、カート放棄履歴を基に、ユーザーへ広告を表示し、リマインダーを送ることで購入意欲を高めることができます。

    2024年では、カート放棄するユーザーの数が70.19%まで昇っています。これは10人中約7人が購入まで至る前に、カート放棄をしてしまう、という結果です。

    引用:Statista

    リマーケティングが必要かは自社の広告効果などにもよりますので、今一度自社の広告効果を正しく確認してみましょう。

    【関連記事】WEB広告効果測定とは?指標や測定方法を徹底解説

    リマーケティング(リマケ)とリターゲティング(リタゲ)の違い

    結論から言うと、リマーケティング(リマケ)とリターゲティング(リタゲ)は呼び方が違うだけで、双方に違いはありません。人によって呼び方が異なってきますが、一般的には、Google広告では「リマーケティング」、Yahoo!やFacebookなどGoogle以外の媒体ではでは「リターゲティング」と呼ばれています。

    リマーケティング広告の仕組み

    以下に、リマーケティング広告の仕組みをわかりやすくイラスト化してみました。

    【補足】Cookies(クッキー)の役割

    1. ユーザーの識別 : ユーザーのデバイスの識別番号を記録
    2. サイトへのログイン : サイト上でIDとパスワードを記録
    3. ユーザーの行動履歴の記録:どのページを閲覧したか、どの商品に興味を持ったかなどの情報
    4. セッション管理:カートの中身や、検索履歴などを一時保存

    リマーケティングのメリット3つ


    • 見込み客への再アプローチができる
    • CV(コンバージョン)率UPでROASが向上する
    • ブランドの認知力が高まる

    見込み客への再アプローチができる


    リマーケティング広告は、一度サイトに訪れたユーザーに向けて再度広告を表示するマーケ手法ということをお伝えしました。既に自社のことを知っていたり、自社商品への購入意欲が高いユーザーへの再アプローチを行うことで、高いコンバージョンを期待できます。調査によると、26%のユーザーがリマーケティング広告により、サイトに再訪問するという結果が出ており、リマーケティングを行わない場合よりもコンバージョンへ繋がる可能性が広がることがわかります。

    CVR(コンバージョン率)向上でROAS(広告費用対効果)改善する


    リマーケティングがCVR向上とROAS改善に繋がる理由は、すでに自社商品やサービスに関心を示しているユーザーに対して広告を表示する、という高いターゲティング精度にあります。一度自社商品やサービスに興味を示したユーザーに対し、購買検討の後押しをすることで、コンバージョン率を向上させる。その上、接点のない新規のユーザーには広告表示をしないので、無駄な広告予算を抑えつつCVへ繋げられるため、ROAS改善を目指せます。

    【ROASの正しい測定方法はこちら解説しています】

    WEB広告の費用対効果を最大化する!ROASの計算・活用方法

    ユーザーとの接点を増やし、ブランドの認知力を向上できる

    リマーケティングは、既に自社に興味を示したユーザーへ繰り返し広告を表示するので、ユーザーとの接点を増やすことができ、結果として、ユーザーにブランド名を思い出してもらいやすくなります。

    リマーケティングのデメリット3つ


    • 一部のユーザーには嫌悪感を抱かれる
    • 潜在層向けではない
    • プライバシー侵害への懸念

    一部のユーザーには嫌悪感を抱かれる

    ユーザーが広告に嫌悪感を抱く理由は、「しつこい」「追いかけられている気がする」「広告に疲れた」など挙げられます。特にリマーケティング広告は、ユーザーの情報を基に、広告を表示するため、一部のユーザーには「追いかけられている」「監視されている」といった印象を与えてしまう可能性も少なくありません。

    潜在層向けではない

    リマーケティングは、ユーザーの過去の行動履歴(閲覧ページ、カートに入れるなど)に基づいて広告を表示します。そのため、まだウェブサイトを訪れたことのない潜在層には、広告が表示されにくいのです。すでに商品やサービスに関心を持っているユーザー、つまり顕在層に対して、より効果を発揮する手法です。

    プライバシー侵害への懸念

    リマーケティングは、一度ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示し、購買意欲を高める効果的なマーケティング手法です。しかし、この手法は、ユーザーのプライバシー侵害に繋がる可能性も指摘されており、大きな課題となっています。ユーザーのプライバシー保護を最優先に考え、透明性のある情報提供を心がける必要があります。

    リマーケティングを効果的に活用するポイント

    リマーケティングを効果的に行うためには、精度の高いターゲティングをした上で、リマーケティングリストを作成することが重要です。また、ユーザーの潜在的な感情に響くようなクリエイティブも欠かせません。

    効果的に活用する上で押さえておきたいポイント

    • Googleタグを設定し、有効化する
    • カスタマーマッチを設定する
    • 閲覧ページ、カート放棄商品、などユーザーの行動履歴に基づいて、詳細なリストを作成
    • コンバージョンを得たユーザーを除外をする
    • クリエイティブ(バナー、ランディングページなど)の修正を行う
    • その他のマーケティング施策との連携をする

    どこから始める?【Google】リマーケティング広告の設定方法



    Googleでリマーケティングを設定するには、3つのプロセスが存在します。

    「タグの設定」→「リスト作成」→「キャンペーン作成との紐づけ」の順番で進めていきましょう。

    タグの設定手順

    1. Google広告アカウントへのログイン
    2. 「ツールと設定」→「オーディエンスマネージャー」と進む
    3. 「+」ボタンをクリックし、「ウェブサイト訪問者」を選択し、オーディエンスソースを作成する
    4. Google広告タグの「タグを設定」をクリックする
    5. タグを設定:タグ名、タグの種類(購入、カートに追加など)
    6. 「ウェブサイトへのアクセスに関する一般的なデータのみを収集して、お客様のウェブサイトの訪問者に広告を表示します。」を選択
    7. 設定したタグのコピーを取得
    8. タグの設置:コピーしたタグコードを、ウェブサイトのすべてのページの<head></head>内に貼り付ける

    リスト作成

    1. 「ツールと設定」→「オーディエンスマネージャー」を選択
    2. 「リマーケティングリスト」を選択し、新しいリストを作成
    3. 「+」をクリックし、「ウェブサイトを訪れたユーザー」をクリック
    4. セグメント名を入力し、ユーザーのアクションを選択(対象と除外を分ける)
    5. ユーザーをリストに保持する期間(通常は30〜540日間)を設定
    6. 「事前入力オプション」を選択し「オーディエンスを作成」をクリック

    キャンペーン作成との紐づけ

    1. Google Adsの管理画面で「キャンペーン」→「+ 新しいキャンペーン」をクリック
    2. 「ディスプレイ」または「検索」キャンペーンを選択
    3. 作成した広告グループを選択
    4. 「オーディエンス」を選択し「オーディエンスの編集」をクリック
    5. 「リマーケティングと同様のオーディエンス」→「ウェブサイト訪問者」を選択し、先ほど作成したリマーケティングリストを選ぶ

    リマーケティングを活用する際に気をつけるべきポイント


    • 「and」と「or」の使い分けをする
    • 除外設定をする
    • URLに「sp」を含む
    • バナー広告の種類を増やす

    「and」と「or」の使い分け

    オーディエンスセグメントを設定する際に、「and」「or」の存在に気をつけなければいけません。

    • 「and」= ページAとページBのどちらとも訪問したユーザーに配信
    • 「or」= ページAとページBのどちらか訪問したユーザーに配信

    使い分け例としては、

    • カート放棄ユーザーへのリマーケティング:「カートページ」on「購入せずサイトを離脱」
    • 特定の商品に興味があるユーザーへのリマーケティング:「特定の商品ページ」and「30日以内に自社サイト(LPなど)を訪問」

    ここで一つ注意しておくべき点は、条件を多く組み合わせすぎると、ターゲットが絞り込みすぎてしまい、広告が表示される機会が減ってしまう可能性がある、ということです。また、条件の設定ミスは、意図しないユーザーに広告が表示されてしまう原因となりますので、十分に気をつけましょう。

    除外設定

    オーディエンスに関する設定時にもう一点気をつけておくべきことは、既にコンバージョン(例、購入済み)に達したユーザーを除外しておくことです。また、地域や性別など、必要に応じて設定を忘れずに行いましょう。

    URLに「sp」を含む

    URLに「sp」を含むスマホサイトを持っている場合は、設定時にWebサイトURLに「sp」を含めないと、スマホユーザーは広告配信対象外となってしまうので、注意が必要です。

    具体的には、PC上で「https://marketing.com/service」なのに対し、スマホ版のURLでは「https://marketing.com/sp/service」と表記されています。ですので、リスト作成時にはURLが適切に設定されているか確認しながら進めましょう。

    バナー広告の種類を増やす

    一人ひとりにパーソナライズされたメッセージを届けるには、バナー広告の種類を増やす必要があります。バナー広告を一つ作成しても、その広告がユーザーデバイスに適応できるわけではなく、広告枠に合わないことからユーザーにアプローチできる機会が減ってしまいます。

    ただ、デバイスとユーザー両方に対応できるバナー広告の種類を手作業で増やしていくのは、気の遠くなる作業ですので、「レスポンシブ広告」の利用もオススメします。レスポンシブ広告は、複数の画像やテキストを組み合わせ、広告プラットフォームのアルゴリズムによって最適な広告が自動生成される仕組みで、作業工程を減らしてくれます。

    【もっとレスポンシブ広告について知りたい方はこちら】

    【疑問解消】レスポンシブ広告でCV率アップ?設定方法やメリットまで紹介

    最後に:CV率が上がらずにお困りでしたら、free web hopeへ

    株式会社free web hope はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。

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