X(旧Twitter)広告とは?
X(旧Twitter)広告は、X上でタイムラインや検索結果に表示できる広告サービスで、テキスト、画像、動画などさまざまな形式で配信できます。一番の魅力はなんといっても「拡散力の高さ」です。
X(旧Twitter)ならではのリツイートや引用リツイートの機能を活用すれば、投稿がどんどん広がっていきます。ユーザーが気軽にリツイートする文化があるため、一度火がつけば数万リツイートされる「バズ」が生まれることも珍しくありません。このような拡散の仕方は、他のSNSではなかなか見られない特徴です。
また、X広告は最低予算の設定がないので、少額から気軽に始められるのもポイント。商品やサービスの認知度アップ、フォロワー増加、売上拡大など、いろいろな目的に合わせて使えます。
X広告を配信するには有料バッジが必須
X(旧Twitter)で広告を配信するには、まずXアカウントを作成する必要があります。なお、2025年現在、広告を出稿するためには、有料の「バッジ認証」(Verified Organizations Badge)が必須となっています。バッチ認証されると、アカウント名の横に表示される青、金、または灰色のチェックマークが表示され、企業や個人の信頼性を示すことができます。
バッジは月額料金がかかるため、広告を出稿する際のコストに含めて考える必要があります。以下で、取得できる有料バッジの種類と料金をまとめてみました。
- ブルーバッジ
- 月額980円(Web経由の場合)
- 個人アカウント、または法人アカウント
- 「Twitter Blue」に加入することで取得できる
- ゴールドバッジ
- 月額135,000円(Web経由の場合)
- 企業・法人アカウント
- 「Verified Organizations」に加入することで取得できる
- グレーバッジ
- 政府機関や多国間組織向け
- 特定の団体向けの認証バッジ(詳細は公式情報を確認してください)
【2025年版】X広告の種類7つ
プロモ広告(旧プロモツイート)
画像引用:X広告のフォーマット
プロモ広告(旧プロモツイート)は一番主流の配信方法で、通常のポストと同じくタイムラインに表示できる広告のことです。プロモ広告は、通常のツイート同様、テキストのみだけでなく画像や動画を添付することも可能です。また、広告として投稿したことが分かるように、「広告(プロモーション)」というラベルがつきます。
プロモ広告のメリットは、広告を見たユーザーがフォローやリツイートをしてくれることで、そのユーザーのフォロワーにも広めてもらえる点です。
ただ、注意すべき点は、ネガティブなリツイートも広がってしまう可能性があることです。発信する内容には細心の注意を払い、自社やブランドイメージに悪影響を与えないように工夫することが重要です。
また、プロモ広告では、以下のようなフォーマットを使用できます。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- モーメント広告
- テキスト広告
中でも、最もシンプルで効果的なのはテキスト広告です。一般的なユーザーのツイートと見た目が似ているため、タイムラインに違和感なく溶け込みます。
カルーセル広告では、複数の画像や動画を最大6つまでスワイプできる形で表示し、複数の商品やサービスを一度に紹介することができます。
また、モーメント広告では、複数のツイートをまとめて表示できるので、より詳細な情報を伝えることができ、140文字以上のメッセージを一度に発信することができます。
参考:X広告のフォーマット
テイクオーバー(旧プロモトレンド)
画像引用:X広告のフォーマット
Xテイクオーバー広告(旧プロモトレンド)は、X(旧Twitter)のタイムラインや「話題を検索」タブの上部に表示される広告です。Xテイクオーバー広告を使うことで、ユーザーの目に留まりやすい位置に広告が表示され、ブランド認知度を高めたり、キャンペーンの効果を最大化したりすることができます。簡単に言うと、目立つ場所に広告を出して、より多くの人にリーチできるということです。
Xテイクオーバー広告には以下の2つのフォーマットがあります。
- タイムラインテイクオーバー
タイムラインテイクオーバーでは、ユーザーがXにアクセスした際に、タイムラインの最上部に自分の広告を表示できます1日の最初に目立つ位置に広告が表示されます。
- トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス
トレンドテイクオーバーは、人気のあるトピックやトレンドに関連した広告を「話題を検索」タブに表示する方法です。トレンドテイクオーバープラスでは、動画やGIFを使って、もっとインパクトのある広告を作ることができます。
Amplify
画像引用:X広告のフォーマット
Amplifyは、広告主が自社の広告を、ターゲットに関連性の高い動画コンテンツと一緒に配信できる広告フォーマットです。簡単に言うと、人気のある動画や話題のコンテンツに自社広告を組み合わせて表示することができます。
Amplifyには主に2種類の広告フォーマットがあります。
Amplifyプレロール
Amplifyプレロールは、15種類以上の動画コンテンツカテゴリーから選び、動画の前に自社の広告を表示できる仕組みです。イベント前後におけるブランド連携や認知度向上やリーチを目的としたキャンペーンなどの場合に向いています。
Amplifyスポンサーシップ
Amplifyスポンサーシップは、特定のトピックやイベント(通称「モーメント」)に合わせて、1つのパブリッシャーと1対1で直接提携し、モーメントに関連した広告を配信する方法です。特定のパートナーやイベントとの連携やテーマに合わせた広告配信を目的とする際に適している広告フォーマットです。
例えば、映画の新作公開に合わせて、映画の制作会社や映画レビューサイトと提携し、映画のプロモーションコンテンツと一緒に、映画に関連する商品の広告を表示することができます。これにより、映画に興味のあるユーザーに向けて、関連商品の情報を効果的に届けることができます。
参考:オーディエンスの受容度が高い広告フォーマット: Twitter Amplify
ライブ
画像引用:X広告のフォーマット
Xライブは、広告主がリアルタイムで重要なイベントや製品発表を配信し、ユーザーと直接つながることができる広告フォーマットです。新製品の発表や企業イベント、ファッションショーなどをライブ配信することで、ユーザーからのリアルタイムな反応やエンゲージメント得られる点が最大の魅力です。
ダイナミック商品広告
画像引用:X広告のフォーマット
ダイナミック商品広告(DPA)は、広告主が特定の条件に基づいて最適な商品をターゲットユーザーに適切なタイミングで表示することができます。これにより、よりパーソナライズされた広告体験を提供し、ユーザーの興味に基づいて商品を宣伝できます。
コレクション広告
画像引用:X広告のフォーマット
コレクション広告は、Xで商品の閲覧から購入までをスムーズに行える新しい広告フォーマットです。コレクション広告では、メイン画像と複数のサムネイル画像を組み合わせ、ユーザーはスワイプなしで全商品画像を1画面で確認できます。さらに、マルチデスティネーション機能を利用して、各商品に個別のランディングページを設定できます。実際に、Xの初期テストでは、クリック率が42%、インプレッションごとのコンバージョン率が54%増加したという結果も出ており、効果的な広告手法として注目されています。
X広告の出し方
X広告を配信するためには、事前に自社のXアカウントを作成し、青または金の認証バッジを取得しておく必要があります。まだアカウントを作成していない場合は、こちらから登録と認証手続きを済ませましょう。
- 広告を作成
- キャンペーン目的を選択
- ツイート作成
- 詳細設定
- 配信開始
新しく広告作成を始めると「シンプル」または「アドバイス」と、広告キャンペーンの作成方法について表示されます。シンプルモードは設定項目が少なく、初心者に適しています。一方、アドバンスモードでは詳細な設定が可能で、ターゲティングや予算の微調整に適しています。
広告を作成する
まずは、広告を配信する地域と言語をプルダウンから選択します。ここでの設定は、広告が表示される対象ユーザーを絞り込むのに大事です。ターゲティングを誤ると、今後の広告効果に影響が出ますので、間違いがないか確認しつつ設定を進めていきましょう。
キャンペーン目的を選択
次に、広告の目的を決定します。以下の選択肢の中から、自社の戦略に最も合った目標を選びましょう。
- リーチ: リーチ拡大、認知度向上
- エンゲージメント: ユーザーとの関係性を強化
- フォロワー増加: ブランド力を高める
- ウェブサイト訪問者数: コンバージョン向上
- キーワードターゲティング: 特定のキーワードに関連するユーザーに広告を届ける
ツイート作成
広告に使用するツイートを作成します。テキストは最大140文字まで入力可能ですが、短くてインパクトのあるツイートだとなおGoodです。また、キャッチコピーの工夫や改行、画像・動画などを工夫しユーザーの「目」に訴えられるものを作成しましょう。
詳細設定
ターゲティング詳細設定
配信対象をさらに絞り込むための設定を行います。必要に応じて、以下の項目を調整しましょう。
- 性別・年齢: 配信対象を性別や年齢範囲で絞る
- 地域と半径指定: 特定の地域やその周辺エリアをターゲットに設定
- キーワード: ユーザーが検索やツイートで使用したキーワードを基に広告を配信
- フォロワー類似ターゲティング: 特定アカウントのフォロワーと似たユーザーにリーチ
- デバイス指定: iOS、Android、デスクトップなど、使用デバイスに合わせた配信
- 興味関心: 特定の興味を持つユーザーにアプローチ
- 言語設定: 特定の言語を話すユーザーをターゲットにする
予算と配信スケジュールの設定
1日の予算や配信スケジュールを決定します。1日の予算を設定すると、設定した予算内で広告が配信され、費用対効果を最大化するよう調整されます。配信スケジュールは、例えば新製品の発売に合わせて、2025年2月1日~2月7日の期間で、といった具合で配信することができます。また、ターゲットが20~30代の会社員の場合、平日午前9時~午後6時、金曜日午後3時~6時に集中して配信するのも効果的です。
支払方法の選択
X広告の支払方法はクレジットカード/ デビットカード払いのみです。
詳しくはこちら
配信開始
すべての設定内容を確認し、問題がなければ広告を配信します。配信後は、広告のパフォーマンスデータをモニタリングし、必要に応じてターゲティングやクリエイティブ、予算を調整して効果を高めていきましょう。
X広告の費用と課金方式
X広告(旧Twitter広告)は、最低出稿金額が設定されておらず、1円からでも広告を開始できます。
ただし、広告の掲載はオークション形式で決定されるため、実際には数万円から数十万円の予算を確保することが一般的です。
また、X広告では以下の6種類の課金方式があります。
- クリック課金:1クリックあたり24円~200円
- インプレション課金:1,000インプレッションあたり400円~650円
- フォロー課金:1フォローあたり40~100円
- エンゲージメント課金:1エンゲージメントあたり40~100円
- アプリインストール課金・クリック課金:1インストールあたり100~250円
- 再生数課金:1再生あたり5~20円
よくある質問(FAQ)
X広告を始めるのにどのくらいの費用が必要ですか?
X広告を始める費用は、広告の目的やターゲット設定、運用方法によって大きく異なります。1日の最低予算は数千円程度から設定できるため、少額から広告運用を始められます。一方で、広いリーチや高い効果を目指す場合、月間数十万円以上の予算が必要になる場合もありますので、事前にしっかり計画を立てておく必要があります。
認証済みアカウントが必要ですか?
はい、2025年現在、X広告を出稿するためには、有料の「バッジ認証」(Verified Organizations Badge)がマストです。バッチ認証されると、アカウント名の横に表示される青、金、または灰色のチェックマークが表示され、企業や個人の信頼性を示すことができます。
X広告の支払い方法は?
現時点(2025年)で、X広告の支払方法はクレジットカード/デビットカード払いのみとなっています。
詳しくはこちら
X広告の審査時間は?
X広告を配信するためには、アカウントに青(Xプレミアム)または金(認証済み組織)のバッジが必要です。広告の作成自体はクレジットカードを登録すれば可能ですが、認証バッジが付与されるまで広告は配信されません。認証バッジを取得するには、Xプレミアム(旧Twitter Blue)への登録が必要で、審査には通常48時間ほどかかります。ただし、場合によっては審査期間が延びることもあります。
また、バッジが付与された後でも、プロフィール情報を変更すると再審査が行われます。この間、バッジが一時的に非表示となり広告配信が停止されるため、情報の更新には注意が必要です。
最後に:Xは「フォロワー獲得広告」の提供を終了
2023年8月11日をもって、フォロワー獲得広告(旧プロモアカウント)の提供を終了しました。それに伴い、フォロワー獲得の効率が悪くなったり、アカウント運用KPIを見直ししなければならないかもしれません。今後は、記事内で紹介した広告フォーマットを併用したり、キャンペーンなどを実施しフォロワーを獲得していく必要があります。
弊社はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行った上での、戦略的な広告運用サービスを提供しています。
広告運用でお悩みでしたらfree web hopeへ気軽にご相談ください。公式HP、左下のボタンからお問い合わせいただけます。共に成長していけるパートナーシップで、次なるビジネス成長への一歩を踏み出しましょう。