Looker Studio(旧:Googleデータポータル)とは
Looker Studio(旧:Googleデータポータル)とは、Googleが無料で提供するBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールです。BIツールとは蓄積された大量のデータを集め分析し、迅速な意思決定をサポートするツールです。
Looker Studioでは、GA4のようなGoogleが提供するサービスのデータを集計し、可視化、見やすい形に変換することでより速い意思決定を助けることができます。
Looker Studioの特徴
Looker Studioの主な特徴を紹介していきます。
Looker Studioの特徴①様々なデータの紐づけが可能
2024年8月現在、Googleが提供ているGA4、GSC、Googleスプレッドシード、BigQueryなど24種類のデータポータル、さらにはGoogleが提供していない他のデータソース1020種類にも接続可能です。
様々なデータポータルのデータを集約し、ダッシュボードで見やすくすることができます。
Googleが提供する紐づけできるデータソース
- Looker
- Googleアナリティクス(GA4)
- Google広告
- Googleスプレッドシート
- BigQuery
- AppSheet
- Microsoft Excel
- Amazon Redshift
- Apigee
- Cloud Spanner
- Cloud SQL for MySQL
- Google Cloud Storage
- Google アドマネージャー
- Microsoft SQL Server
- My SQL
- Postgre SQL
- Search Console (GSC)
- YouTube アナリティクス
- Table by Area 120
- キャンペーンマネージャー
- ディスプレイ&ビデオ360
- データの抽出
- 新しい検索広告360
- ファイルのアップロード
Looker Studioの特徴②データを可視化出来る
下記17種のグラフや表を使用して、データを可視化することができます。(2024年8月現在)
配置できるグラフや表
- 表:表形式でデータを表示。
- スコアカード:数値を詳細に表示。
- 期間:長期間のトレンドを表示。
- 棒:棒グラフでデータ推移や内訳の推移を表示。
- 円:円グラフでデータの内訳を表示。
- Googleマップ:Googleマップ上で地域データを表示。
- マップチャート:Googleマップ上で地域データを表示。
- 折れ線:折れ線グラフや棒グラフとの組み合わせ、箱ひげチャートで長期間のトレンドを表示。
- 面:面グラフで長期間のトレンドと内訳を表示。
- 散布図:散布図で指標の相関を表示。
- ピポットテーブル:ディメンションを2つ選択し、クロス集計を表示。
- ブレット:ブレットグラフで目標との比較を表現。
- ツリーマップ:長方形の面積で数値の割合を表現。
- サンキー:サンキーグラフでステージから次のステージへの遷移を表現。
- ゲージ:目標の達成状況をゲージで表現。
- ウォーターフォール:ウォーターフォールグラフでステージからステージへの増減を表現。
- タイムライン:タイムライングラフで進行を表示。
またグラフや表以外にも、文字や線、画像なども挿入することができ、これらを使用することで、より見やすく分かりやすくダッシュボードを作成することが可能です。
Looker Studioの特徴③作成したダッシュボードを共有できる
Looker Studioで作成したダッシュボードは、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントと同じようにGoogleドライブ上で保存されているため、URLのみで簡単に共有することが出来ます。
また、『編集権限』を付与しておけば複数人で同時に作成・編集することが可能です。
Looker Studioのメリット
ではLooker Studioの5つのメリットを紹介していきます。
Looker Studioのメリット①リアルタイムな情報共有が可能
通常であればGA4やGoogle広告といった専門的な知識が必要なデータをGoogleデータポータルを使用することで、担当者以外でも簡単に確認することができ、より迅速な意思決定・PDCAを回すことができます。
Looker Studioのメリット②分析時間が短縮
Looker Studioであらかじめ分析箇所を設定しておくことにより、分析データを都度ダウンロードし、Excel等で集計するといった作業がいらなくなります。
Looker Studioのメリット③計測データを1ページに集めることができる
GA4等では、各レポート画面を切り替えたり、ダウンロードしたりして、データを1つにまとめて比較や分析を行っていく必要があります。しかし、Looker Studioであれば、シートを自由にカスタマイズ出来るので、データの比較等を1ページにまとめて行う事ができます。
Looker Studioのメリット④誰でも容易に確認できる
管理画面上の数字のデータだけではなく、折れ線グラフ、バブルチャート、地図等で表すことができるので、直感的・視覚的に確認することができます。
メリット⑤社内全体にデータを共通することができる
制作したLooker StudioはURL1つで共有することが可能となっており、そのURLを社内で共有することにより、
- 『自社サイトはどのくらい閲覧されているのか?』
- 『どんなユーザーが閲覧しているのか?』
- 『どんなデバイスで閲覧されているのか?』
等を簡単に社内全体に状況共有することができます。
そこによって、より社内から精度の高い改善提案・改善施策が生まれる可能性もあり改善活動が活発化するといえます。
Looker Studioの使用方法
簡単に使用方法を紹介していきます。
特徴の時にも紹介させていただいたように、様々なデータソースと紐づけが可能という事で、今回はGA4を例として紹介していきます。
step1:Looker Studioへログイン、左上の『作成ボタン』から新規のデータポータルを作成
step2:紐づけするデータソースを選択
※本記事では例としてGA4の紐づけしています
step3:紐づけする『アカウント』『プロパティ』『ビュー』を選択肢、追加をクリック
step4:追加するデータソースを再確認し、レポートに追加をクリック
step5:確認したいデータ表したい、グラフや表で表すよう設定していく
※詳細を書くと細かくなってしまうので、詳しい設定方法は本記事では割愛させていただきます。
例)サイトのセッション数を日別の棒グラフで表したい場合
step1:上部メニューの『グラフを追加』をクリック
step2:『時系列グラフ』を選択
step3:レポートに反映(レポート上の配置したいところにクリック)
step4:右のデータからディメンションを『日付』、指標を『セッション』へ設定
※使用可能な項目から、項目をそれそれドラッグし設定していきます。
【完成イメージ】
※グラフや背景色等の色やデザインも変更が可能です。
まとめ
Looker Studioを使用することで、作業時間の改善を見込め、さらにその改善した時間を『施策の立案』等の戦略に当てることが出来ます。
Looker Studioを活用し、業務効率化やよりPDCAを回し、改善活動の活発化していきましょう。この記事が貴社のマーケティング活動改善のお役に立てればと思います。
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GA4(Google Analytics4)移行で見えるようになったCVに繋がる顧客の導線とは?|株式会社free web hope
監修者:古瀬純功
free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント