ディスプレイ広告

【インリード広告とは?】効果やメリットデメリット、インフィード広告との違いを解説

    「インリード広告ってインフィードと何が違う?」「インリード広告ってそもそもなに?」という疑問をお持ちの方が本記事に辿り着いていただいたと思います。まずは結論から言いますと、インリード広告とは、ブログ記事やアプリ内を閲覧中に、文と文の間、コンテンツとコンテンツの間、表示される広告のことです。例えば、Web記事を読んでいる流れで、動画が再生されていたりしませんか?それがインリード広告です。本記事では、インリード広告の概要、メリット・デメリット、プラットフォーム、活用時の注意点などを紹介します。ぜひ最後まで読んで、参考にしていただけると幸いです。

    【意味】インリード広告とは?

    参照:Teads

    ウェブサイトを見る時、記事の間に挟まっている動画広告を見たことはありませんか?それがインリード広告です。

    インリード広告(英語では ”InRead Flow Ads” )とは、ディスプレイ広告の一種で、Webサイトやアプリ内のコンテンツとコンテンツの間に挿入される広告形式です。主にページをスクロールしている最中に自然に表示され、広告自体がコンテンツの一部として機能するため、ユーザーの目を引きやすく、視認性の高い広告フォーマットとされています。

    【あわせて覚えよう】ネイティブアドとは?

    インリード広告について知る際に、あわせて覚えておきたい用語が、「ネイティブアド」です。ネイティブアドとは、Webサイトやアプリ内の他のコンテンツと一体化した広告形式で、ユーザーに広告であることが目立たないように設計されています。インリード広告は、ネイティブアドの一種と考えられており、ユーザーの閲覧体験を阻害しない点で共通しています。

    インリード広告が注目されている理由

    スマートフォンユーザーの増加に伴い、web広告はますます需要が高まっています。その中でも、インリード広告はスマホの小さな画面でも見やすく、ユーザーがスクロールする動作に併せて自然に広告が表示されます。また、5G回線の普及により動画広告もスムーズに再生させることができます。以上から、インリード広告は特にモバイル向けに適している広告フォーマットであると言えます。

    他の動画広告との違い

    次に、インリード広告と混同しやすいインフィード広告、インストリーム広告、インバーター広告との違いについて解説します。

    インフィード広告

    インフィード広告は、SNSやスマートニュースアプリのフィードに挿入される広告です。インリード広告と意味が混同されがちですが、どちらもコンテンツ内で表示される点では同じです。ただし、「インフィード広告」は静止画が主で、動画を配信する場合は「インリード広告」と呼ばれる場合が多いです

    インストリーム広告

    インリード広告とインストリーム広告の違いは、「掲載場所」です。インストリーム広告は、YouTubeなどの動画プラットフォームで、動画コンテンツの前後または途中に再生される広告形式です。ほとんどの広告は強制視聴型であるため、確実にユーザーに視聴されるメリットがある一方で、ユーザーに大きなストレスを与えてしまう一面もあります。

    インバナー広告

    インバナー広告は、Webページのディスプレイ(バナー)広告枠に表示される広告のことです。インリード広告とインバナー広告との違いは、「動画が再生されるタイミング」です。インリード広告は、ユーザーがスクロールしていって初めて動画が再生されますが、インバナー広告の場合は、Webサイトに訪問した直後に再生されます。インバナー広告は、ページの上下やサイドに固定で表示される、ユーザーがスクロールしても画面上に残り続けることが一般的です。また、インリード広告がコンテンツ内に自然に溶け込むのに対し、インバナー広告はユーザーに「広告だ」と認識されやすいです。


    インリード広告のメリット

    インリード広告の概要が分かったところで、インリード広告のメリットを解説します。

    ユーザーに嫌われずに広告への興味関心を得られる

    インリード広告は、ユーザーの閲覧体験を邪魔せず、記事の流れを遮らないため、ユーザーの「また広告か…」という嫌悪感を減らすことができます。また、記事の内容と関連性の高い広告が表示されるため、ユーザーは広告を自然に受け入れてくれる可能性が高くなります。

    視認性が高く訴求しやすい

    インリード広告は、記事の中に溶け込むように表示されるため、ユーザーの目に留まりやすいです。広告が突然表示されるポップアップ形式とは異なり、ユーザー体験を損なわずにメッセージを伝えることができます。また、動画広告の場合、平面的な画面をスクロール中に、動くものが表示されると、ユーザーは「お、」と自然に目がとまります。動画広告の場合、短い時間ながらもユーザーに広告内容の印象を植え付けることができるため、訴求性が高いです。

    インリード広告のデメリット

    インリード広告はたくさんのメリットがありますが、デメリットも存在します。メリット・デメリット両方を検討した上で、インリード広告を運用するかの意思決定を行いましょう。

    広告効果にバラつきがでてしまう可能性

    インリード広告は、Webページやアプリに自然に表示されるため、配信されるコンテンツやターゲティング次第で効果がバラついてしまう可能性があります。例えば、ユーザーがコンテンツに夢中になっている場合、広告に気づかないことがあり、視認性が高いにもかかわらずクリック率が低くなることもあります。また、ユーザーや媒体のターゲティングが不適切であれば、期待値に見合う広告効果を得られないこともあります。

    インリード広告のプラットフォーム

    インリード広告は様々なプラットフォームが存在します。本章では、インリード広告代表的な媒体であるYahoo!ニュースについて解説します。

    Yahoo!ニュース

    出典:Yahoo!JAPAN

    Yahoo!JAPANの月間アクティブユーザーは8400万人まで昇り、日本国内での圧倒的なユーザーリーチを持ちます。Yahoo!ニュースに広告掲載するメリットとしては、信頼性の高いニュースメディアに広告を表示するため、広告の信頼性も向上する点です。

    【インリード広告を活用した企業事例】

    弥生は、会計ソフトや確定申告ソフトなど、スモールビジネス向けの業務支援ソフトを提供している会社です。今回、WebCMを作成し、ニュースを読んだり検索したユーザー層をターゲットとして、インリード広告やインストリーム広告を活用しました。その結果、「インボイス=弥生」というコンセプトが定着させることに成功し、指名検索数とコンバージョン率が増加させました。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください

    参考:指名検索数とコンバージョンが増加!弥生が活用したYahoo!広告のニュース閲覧ターゲティングーMarkeZine

    インリード広告を使用する際に気をつけたいこと

    • 音声がなしでも「伝わる」動画を作る
    • ユーザーアクションの導線を作る
    • ターゲットに最適なプラットフォームを選ぶ

    音声がなしでも「伝わる」動画を作る

    インリード広告は多くの場合、音声がオフになっている環境で再生されるため、音声がなくても内容が伝わる動画を作成する必要があります。視覚的なインパクトを強調し、字幕やビジュアル要素を駆使して、ユーザーにメッセージを伝えましょう。

    ユーザーアクションの導線を作る

    インリード広告を表示するだけでなく、ユーザーに次のアクションを促す導線をしっかり作ることが重要です。例えば、広告からランディングページへの遷移をスムーズにするために、クリックボタンや誘導メッセージを明確に設定しましょう。適切なCTA(Call to Action)は、広告の効果を大幅に向上させます(例:「今すぐ購入」「今すぐ無料トライアルを申し込む!」など)

    ターゲットに最適なプラットフォームを選ぶ

    インリード広告は、配信するプラットフォームによって効果が異なるため、ターゲット層に最適なプラットフォームを選ぶことが重要です。例えば、ビジネス層をターゲットにする場合はニュース系の媒体、若年層をターゲットにする場合はSNSや動画プラットフォームを選ぶなど、ターゲットに合ったメディアを選定しましょう。SNSでも、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、などによってターゲット層は変わりますので、以下で確認しましょう。

    Facebook

    • 幅広い年齢層が利用しており、男女ともに30代から50代のユーザーが多い
    • 友人や家族とのコミュニケーション、イベントの情報共有、ニュースのチェック、ビジネスの宣伝などに利用される

    Instagram

    • 女性のユーザーがやや多いが、男女ともに18歳から34歳までの若年層が多く、特にミレニアル世代やZ世代に人気
    • ファッション、旅行、食べ物、アートなどの視覚的に魅力的なコンテンツ共有が盛ん

    X(旧Twitter)

    • 主に18歳から29歳の若者や、30代のビジネスパーソンに人気。男女比はほぼ均等。
    • ニュース、政治、エンターテインメント、テクノロジーに強い関心を持つユーザーが多い

    LinkedIn

    • 主に25歳から55歳までのビジネスプロフェッショナルが中心。
    • 求人情報、ビジネスネットワーキング、キャリアやビジネスに関する情報、業界ニュース、などに利用される

    インリード広告運用は代理店依頼?インハウス運用?それぞれのメリット・デメリットを解説

    インリード広告の運用方法は大きく分けて、自社で行う「インハウス運用」と、外部の専門企業である広告代理店に依頼する「代理店運用」の2つがあります。それぞれにメリット・デメリット、費用感、特徴などがあるため、自社の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。この章では、インハウス運用と広告代理店依頼のメリット・デメリットを解説します。

    インハウス運用

    メリット

    • 費用を抑えられる

    外部への委託費がかからないため、費用を削減することができます

    • 柔軟な対応

    自社の状況に合わせて、迅速かつ柔軟に広告運用を変更することができます。また何か問題が発生した際も、即時に対応することができます。

    • ノウハウ蓄積

    自社で運用することで、広告運用のノウハウを蓄積し、長期的な視点で広告戦略を立てることができます。

    デメリット

    • 専門知識が必要

    プラットフォームの知識、データ分析能力、マーケティングスキルなど、専門的な知識が必要となります。

    • 時間と手間がかかる

    広告の作成、入稿、データ分析など、多くの時間とリソースがかかりますまた動画広告を作成する場合は、画像広告よりもより手間とコストが増えてしまうでしょう。。

    • 人的・物的リソースが必要

    専門知識を持った人員や分析ツール・研修の導入が必要になります。また広告は出稿して終わりではなく、継続的なモニタリング・改善をしなければ、その効果を高めることはできません。

    自社でこれらのリソースを確保することが難しければ、広告代理店への依頼を検討してみてください。広告代理店には広告の運用に関するすべての段階はもちろん、広告クリエイティブの作成やデータ分析など、自社でが苦手とする段階を選択して依頼することもできます。

    インハウス運用が向いているケース

    • 広告運用のノウハウを蓄積したい
    • 費用を極力抑えたい
    • 柔軟な運用をしたい

    広告代理店へ依頼する

    メリット

    • 専門的な知識と経験

    広告代理店はあらゆる商材に関する広告運用の豊富な経験とノウハウを持っているため、効果的な広告運用が期待できます。また動画広告を作成する場合は、その撮影・編集を委託することで、プロのカメラマンや編集者が広告の作成に携わってもらえる場合もあります。

    • 多様なサービス

    広告クリエイティブ制作やデータ分析など、幅広いサービスを提供してくれます。また一部のサービスだけを利用することができる場合もあるため、「ここだけ任せたい」と自社でノウハウがない部分だけを依頼することができます。またインリード広告だけではなく、ランディングページやウェブ記事などwebマーケティング全般に関する知識も豊富に持ち合わせています。

    • 時間と手間を削減

    広告運用業務を外部に委託することで、自社の業務にリソースを割き、結果的に事業の成長につながる可能性があります。

    デメリット

    • 費用が高い

    広告費に加えて、代理店への手数料がかかります。特に広告の予算が制限されている場合は、資金運用が難しくなるでしょう。

    • 自由度が低い

    代理店に委託するため、自社の意図が十分に伝わらなかったり問題に柔軟な対応をすることが難しくなったりする可能性があります。

    広告代理店への依頼が向いているケース

    • 専門的な知識や経験がない
    • なるべく早く成果を出したい
    • 質の高い運用を目指している

    【代理店依頼についてもっと知りたい方】

    ランキングに頼らない!最適なWeb広告代理店選びで効果的な広告運用を

    【7ステップ】 広告代理店選び方完全ガイド!18個の比較ポイントも紹介

    インリード広告の運用を広告代理店に依頼する際のポイント

    代理店選定時には、以下の観点から「自社に最適な代理店かどうか」を判断する必要があります。

    • 実績:
      • 自社と似た業界や業種の経験があるか。
      • 自社と似た商品・サービスの広告運用実績があるか。
      • 過去の広告キャンペーンでどのような成果を上げているか。
    • ノウハウ:
      • ユーザーの目を惹く広告クリエイティブが作成できるか。
      • 広告効果のデータを正確に測定し、改善に繋げられる分析力があるか。
    • サポート体制:
      • 担当者の経験やスキルレベルはどうか。
      • 定期的な進捗報告や、疑問点への対応は迅速に行ってくれるか
      • 状況に応じて、柔軟な対応をしてくれそうか。
    • 契約内容:
      • 最低契約期間はあるか。
      • 中途解約した場合の違約金などは発生するのか。
      • アカウントは開示されるのか。

    インリード広告の代理店選定では、安さや実績だけでなく、実績の内容や契約内容をしっかりと確認することが重要です。 安価なプランに惹かれるかもしれませんが、実績が乏しかったり、自社の案件に合わない場合は、費用対効果が低い結果となる可能性があります。また、実績が豊富であっても、その実績が自社の業界や商品・サービスに合致しているか、契約内容が自社の要望を満たしているかなどを慎重に検討する必要があります。契約書には、報酬体系、成果の定義、報告内容、解約条件などが明記されているかを確認し、不明な点は必ず事前に質問するようにしましょう。

    以下の記事で、代理店選定に関する情報を詳しく解説しています。「代理店が多すぎて自社に合ったものが見つけられるか不安、、」「どこから始めたらよいかわからない、、」と言う方は、ぜひ参考にしてみてください。

    リスティング広告代理店選び|ラクに比較検討するために!37個の質問

    ランキングに頼らない!最適なWeb広告代理店選びで効果的な広告運用を

    最新トレンドに強いWeb広告代理店を選ぶ重要性とは?4つの選定ポイントも紹介

    最後に:広告運用でお悩みなら!free web hopeに一度ご相談ください

    株式会社free web hope はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。

    長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げ戦略的運用を提供しています。

    広告運用でお悩みでしたらまずはfree web hopeに!公式HP、左下のボタンからお悩みをお聞かせください。

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    監修者:古瀬純功

    free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント

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