LINE広告審査は厳しい?【審査基準と審査期間】
LINE広告は、他のSNS広告と比較して審査が厳しめだと言われています。その背景には、LINEが子どもから大人まで幅広い年齢層に利用されるメッセージアプリであることがあります。
総務省の調査によると、LINEの利用率は全年代で90%以上を記録しています。このように、LINEは多くのユーザーに広告を届けるため、広告の内容について特に慎重に審査を行っています。
LINE広告の審査基準では、主に以下の点が重視されます:
- ユーザーに不快感を与えない内容か
- 必要な情報が適切に伝えられているか
- すべてのユーザーが安心して広告を受け取れる環境か
LINE広告の審査基準と審査期間について、さらに詳しく見ていきましょう。
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LINE広告の審査期間
画像引用元:LINE広告
LINE広告には、『広告アカウント審査』と『広告審査』の2つの審査プロセスがあり、それぞれ最大で5営業日かかります。ですから、LINE広告の審査全体では、通常5~10営業日程度がかかります。
注意すべきは、LINE広告の審査期間が「営業日」で計算されるという点です。つまり、土日や祝日は審査期間に含まれません。例えば、審査に10営業日かかる場合、実際には土日を含めて約2週間ほどの期間が必要となります。
LINE広告審査の種類と審査基準
LINE広告には、『広告アカウント審査』と『広告審査』の2つの審査プロセスがあるとお伝えしました。ここでは、それぞれの審査が開始されるタイミングや確認される内容、審査基準について詳しく解説します。広告の承認一回で得るためにも、どんな基準が設けられているのかを以下で理解しておきましょう。
LINE広告アカウント審査
LINE広告アカウント審査は、広告主のアカウント情報や広告運用の設定がLINE広告のポリシーに適合しているかを確認するために実施されます。具体的には、広告アカウントの基本情報や設定内容が適切かどうかがチェックされます。ただし、特定の業種やサービスに関連する場合、広告アカウントの開設が認められない、または運用が停止されることがあります。
なお、審査期間は通常3営業日から5営業日程度です。出稿できない業種やサービスについては、後ほど紹介していますのでご確認ください。
LINE広告アカウント審査のタイミング
LINE広告アカウント審査は、広告アカウントを作成し、広告アカウントに関連する請求先情報にクレジットカードを登録すると、自動的に審査が開始されます。
LINE広告アカウント審査対象内容
LINE広告アカウント審査では、広告アカウント作成時に入力した以下の項目が審査対象となります。
- 請求先情報:支払い方法や請求先住所など
- 広告主情報:広告主の名称や会社情報、広告アカウントカテゴリーなど
- 商材情報:提供する商品やサービスに関する詳細
- 基本情報:アカウントの基本的な設定や連絡先情報
LINE広告アカウントの審査基準
LINE広告アカウント審査では、以下の基準に基づいて審査が行われます:
- LINEユーザーに不利益を与える可能性がないか
- 事業内容や広告内容が法令に違反する恐れがないか
- LINEの利用規約に抵触していないか、または抵触する可能性がないか
- LINEが独自に定める審査基準を満たしているか
- LINEの事業に悪影響を与えることはないか、またはLINEの信用を損なう内容でない
LINE広告アカウントの作成方法は以下をご参考ください。
【関連記事】>> LINE広告を始める方法記事リンク
参考:【LINE広告】出稿対象外となる業種・サービスについて
参考:LINE広告の広告アカウント審査 よくある4つの否認理由とアカウント作成時の注意点
参考:LINE広告 審査の基本
LINE広告審査
LINE広告の審査では、作成した広告クリエイティブやランディングページ(LP)が、LINE広告のガイドラインに適合しているかをチェックされます。審査期間は最短5分〜5営業日程度かかります。
なお、LINE広告では、審査が完了した後も広告は継続的にモニタリングされています。そのため、もしガイドラインに違反している場合、広告配信が停止される可能性もあるので注意しましょう。
LINE広告審査開始のタイミング
広告審査は、広告配信のための設定(キャンペーン作成、広告グループ作成など)が完了し、広告を保存した時点で自動的に開始されます。
LINE広告審査対象内容
広告審査では、以下の内容が審査対象となります:
- 画像、動画、カルーセル(メディアから登録したもの)
- タイトル
- ディスクリプション
- アクションボタン
- ランディングページ
- リンク先URL
- アプリ
- 遷移先URL
LINE広告審査の審査基準
広告審査の基準は、基本的に広告アカウント審査と同様ですが、広告クリエイティブについてはより詳細にチェックされます。広告審査で気をつけるべきポイントや注意点については、後ほど詳しくご説明します。
参考:LINE広告 審査の基本
LINE広告で出稿できない業種・制限のあるサービス
LINE広告には、そもそも出稿できない特定の業種やサービスがあります。もし自社がそれらの業種やサービスに該当する場合、広告は承認されません。
該当する業種である場合、LINEは広告アカウントの開設を認められない、または、既存の広告アカウントの運用を停止されます。以下は、主な制限業種の例です。
出稿できない業種・サービスの例
- 宗教関連
- ギャンブル関連(公営競技・宝くじ・スポーツ振興くじ・パチンコなどを除く)
- アダルト関連
- 出会い系、マッチングサイト等(一部LINEが認める場合あり)
- 連鎖販売取引
- 探偵業
- たばこおよび電子タバコ(一部LINEが認める場合あり)
- 武器全般、毒物・劇物
- 政党
- 公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部LINEが認める場合あり)
- 未承認の医薬品および医療機器
- 情報商材
- チケットの不正転売
- 生体販売
- 美容整形・ホワイトニングなどを含む医療関連、クリニック、疾患啓蒙サイト等(一部LINEが認める場合あり)
- 整骨院、接骨院、鍼灸院等
- 未承認医薬品⋅医療機器等
- 消費者金融などの貸金業、質屋(一部LINEが認める場合あり)
- ネット関連ビジネス(情報商材、自己啓発セミナー等)
- 募金、寄付、クラウドファンディング等の資金調達(一部LINEが認める場合あり)
- その他LINEが不適切と判断した業種・業態、商品・サービス
なお、これらの業種に関しては、例外的に出稿が認められる場合や、逆に否認される場合もありますので、注意が必要です。
医療・健康・美容ジャンルで注意すべきポイント
上記の業種に該当しない場合でも、アカウント開設時に審査に落ちやすい商材があります。その中でも、特に多く見られるのが「健康食品」「美容」「医薬品」など、身体に影響を及ぼす商材です。
「医療」「健康」「美容」ジャンルの広告は、LPや広告クリエイティブないでの『表現方法』に対して特に審査が厳しくなっています。以下で詳しく見ていきましょう。
(1)化粧品・薬用化粧品(医薬部外品)
化粧品や、薬用化粧品(医薬部外品)のジャンルに該当する商品の広告を出稿する際は、「治療」「回復」「改善」などの表現は避けましょう。また、症状や患部の直接的な画像、表現を用いることもタブーです。
よくあるのNGが、「口コミ」「個人の感想」等を含む表現です。広告ではよく見かける表現ですが、LINE広告においては、許可されていないので、注意しましょう。以下に、よくあるNGポイントをまとめましたので、ご参考ください。
化粧品・薬用化粧品(医薬部外品)でよくあるNGポイント
画像引用元:【LINE広告】審査の注意点│健康食品、化粧品、医薬品、医薬部外品、医療機器
- シミ、シワの治癒、たるみへの言及する
- シミやしわ、毛穴、ニキビなどのアップ画像
- ビフォーアフター画像
- 「国から認められた」表現
- 「皮膚科スタッフも推奨」などといった記載
- クリニック・医療と同等の効果を暗示する表現
- 根拠のないNo.1などの最大級表現
- 髪の修復効果の表現
(2)食品・健康食品
食品や健康食品に関する広告では、摂取される物が「医薬品」と「食品」のいずれかに該当するかが重要です。食品が健康や体調に対して医薬品のような効能や効果を暗示する表現を使うことは、原則として認められていません。
特に、効果を誇張する表現やユーザーが不快となるような画像を使用することは、広告が承認されない原因となることがあります。以下のような表現には特に注意してください。
食品・健康食品でよくあるNGポイント
画像引用元:【LINE広告】審査の注意点│健康食品、化粧品、医薬品、医薬部外品、医療機器
- 「治療」「回復」「改善」などの表現
- 「100%無添加」「100%ピュア」などの表現
- フォーアフター画像
- No.1などの最大級表現
- 「国から認められた 」など
- お腹周りなどにフォーカスした写真 など
(3)医薬品・医療機器
「医薬品」とは、病気の「治療」を目的とした薬のことですが、過度に誤解を招くような表現や、科学的根拠のない表現は、LINE広告の審査を通過することができません。以下のような表現には特に注意してください。
医薬品・医療機器でよくあるNGポイント
- 承認等外の効能効果を暗示・明示する表現
- 承認等外の効能効果、安全性の保証表現となる使用前後の写真
- 人体への効能効果に関わる「口コミ」「個人の感想」等を含む表現
- 最大級表現や、他の医薬品よりも優位に立つことを意味する表現
- 「医師の99%が薦める!」などの表現
- 不安感を煽る表現、与える表現
- 患部のアップ写真
- 「これを使うことで必ず治る」などバイブル商法と考えられる表現
(4)医療機関
LINE広告では、医療機関に関する広告の場合、以下の条件を満たしている必要があります。
- 日本国内の医療機関であること
- 広告内に所在地、連絡先の表示があること
- 医療法および医療広告ガイドラインで規定されている内容を遵守していること
詳しくはこちらをご覧ください。
(5)健康器具・美容関連器具
健康器具や美容器具には、美顔器、マッサージ機、補正下着、マスクなどが該当します。健康器具や美容器具は、医療機器とは異なり、身体に直接的な治療効果を示唆することなく、使用することを目的としたアイテムです。ですので、効果を誇張したり、誤解を招くような表現を使用することは、LINE広告のガイドラインに反します。
健康・美容器具などでよくあるNGポイント
- ナイトブラで「育乳効果」と表現する
- 他のサービスと比較する表現
- 過度なコンプレックスをあおるような表現(例:「気になる部分のシェイプアップに効果的」)
- 脂肪燃焼、骨盤矯正、体内循環、老廃物排出といった表現
- 足の血液循環を促進、リンパ液の流れを促進、老廃物除去の効率を促進などといった表現
- 「むくみ防止」「下半身痩身レギンス」など
参考:【LINE広告】審査の注意点│健康食品、化粧品、医薬品、医薬部外品、医療機器
LINE広告審査に落ちる原因と対策方法
LINE広告の審査に落ちる原因はさまざまですが、最も多いのは広告アカウント、クリエイティブ、ランディングページ(LP)に表示する内容に関する問題です。
以下では、審査に落ちてしまう主な原因と、注意すべきポイントについて詳しく解説します。以下を参考にし、審査に落ちるリスクを最小限に抑えましょう。
広告アカウントの場合に考えられる原因
広告アカウントの審査に通らない場合、主にアカウント設定や運営者情報に関連する問題が原因となります。広告アカウント審査落ちの主な原因は以下の通りです。
- LINE公式アカウントの設定内容の不備
- 広告主名とランディングページ名の不一致
- 広告主名とウェブサイト運営者の関係性が不明確
- 広告アカウントカテゴリの不一致
【原因1】LINE公式アカウントの設定内容の不備
LINE公式アカウントが正しく設定されていない場合、広告審査に影響を与えることがあります。以下のような不備があると、審査に通らない原因となります:
- 広告アカウントに設定したLINE公式アカウントのプロフィール画像が、広告主や商材と関連性がない
- 法人・団体・個人または商品・サービスのいずれかの正式名称が含まれていない
- アカウント名に誤認を招くような内容の文字列が使用されている
- プロフィール情報(名称、ロゴ、説明)が不完全または誤っている
- ウェブサイトURLや連絡先情報が正確でない、もしくは不明瞭
- メッセージ配信設定が未設定または不適切
アカウント名を変更する方法
[ 広告アカウント審査認証済みでないアカウントの場合 ]
- LINE Official Managerにログインします。
- 左メニューから、[設定] > [アカウント設定]
- [アカウント名]欄に新しいアカウント名を入力
- 変更を保存
アカウント名の変更は、広告アカウント審査を受けていない状態であれば、上記の手順で簡単に変更可能です。
[ 広告アカウント審査済みのアカウントの場合 ]
LINE広告では、広告アカウント審査認証済みのアカウントについては、原則としてアカウント名の変更は許可されていません。
ただし、企業名やサービス名が変更された場合に、アカウント名を変更したい場合は、再審査を申請することが可能です。
詳しくはこちらをご参考ください。
参考:LINE広告 審査の基本
参考:LINE広告の広告アカウント審査 よくある4つの否認理由とアカウント作成時の注意点
【原因2】広告主名とランディングページ名の不一致
広告主名とランディングページに記載している会社名は必ず一致させるようにしましょう。広告に記載された広告主名がランディングページの企業名や商号と異なる場合、広告の信頼性が疑われ、審査が却下されることがあります。特に、「株式会社」「合同会社」などの会社形態を入力する際には、語順や表記に注意が必要です。
例えば、広告主名には「WEB株式会社」と記載しているのに、広告主ウェブサイトのURLに記載されている企業名が「ウェブ株式会社」と異なっている場合、審査が否認されることになります。また、「株式会社WEB」を「WEB株式会社」に順番を変えても、広告審査に通らないため、注意しましょう。
参考:LINE広告の広告アカウント審査 よくある4つの否認理由とアカウント作成時の注意点
【原因3】広告主名とウェブサイト運営者の関係性が不明確
LINE広告審査に落ちる原因のひとつとして、「広告主名とウェブサイト運営者の関係が不明確」な場合があります。LINE広告では、広告主とウェブサイトの運営者がしっかりと一致している必要があります。
例えば、広告主名として入力した企業名や個人名と、指定したウェブサイトの運営者が異なる場合、審査で問題になることがあります。特に、ウェブサイトのURLが広告主のビジネスに関連するものであるかどうかが重要です。もしURL先のページで、広告主の詳細情報(企業名、運営者名、事業内容など)が確認できない場合、審査は否認される可能性が高くなります。
以下のような場合、広告審査で問題となることが多いので注意が必要です:
- 広告主名とウェブサイト運営者名が異なる場合
- URLページ内で広告主の情報や関連性が確認できない場合
- 広告主名が記載されたページに、会社情報(代表者名、所在地など)や公式な証拠が見当たらない場合
- URLが正しく機能していない(誤字や404エラーなど)場合
参考:LINE広告の広告アカウント審査 よくある4つの否認理由とアカウント作成時の注意点
【原因4】広告アカウントカテゴリの不一致
審査に落ちる原因の4つ目は、「広告アカウントカテゴリの不一致」です。広告アカウントを作成した際に選択した広告アカウントカテゴリと広告商材が一致しない場合に起こります。
例えば、広告アカウントカテゴリに[健康・医療]>[サプリメント・健康食品]が選ばれているのに、実際の商材が[食品・飲料]>[食品(ダイエット食品)]だった場合。この場合、商材がダイエット目的の食品であれば、健康・医療カテゴリは適切ではなく、別のカテゴリを選ぶ必要があります。
詳しくは、こちらをご参考ください。
参考:LINE広告の広告アカウント審査 よくある4つの否認理由とアカウント作成時の注意点
広告・クリエイティブの場合に考えられる原因
広告やクリエイティブに関する問題が原因で審査に通らないことも多くあります。こ広告・クリエイティブの場合に考えられる原因は以下が挙げられます。
- 法規やLINEガイドライン違反の可能性
- ユーザーが不快と感じる可能性
- 画像・テキスト・LPなどのコンテンツ内容の不一致
- 広告カテゴリーと内容の不一致
【関連記事】>>LINEバナーサイズ・入稿規定関連記事リンク
【原因1】法規やLINEガイドライン違反の可能性
広告審査に落ちる大きな理由の1つは、「法規やLINEガイドラインに違反している可能性」です。もし広告の内容が関連する法律やガイドラインに違反していると、当然審査に通らなくなります。
LINE広告では、広告に使われる言葉や画像、動画などすべての表現が法的な基準を守っている必要があります。例えば、薬機法や景品表示法、著作権法などに沿った形で広告を作成しなければなりません。
具体的に、以下のようなケースが審査に引っかかる原因になります。
- 「この薬を飲むだけで絶対に治ります!」など医薬品や治療法に過剰な効能をうたう表現
- 景品表示法に違反する内容
- 著作権を侵害する画像や動画の使用
- LINEの「友だち追加広告」で「友達」を「友だち」と誤表記する
- 「○歳以上の方へ」や「〇〇にお悩みの方へ」など、ターゲットを意識させる表現
- 「速報」や「注意」「緊急」などのユーザーに不必要な焦りや不安を与える表記
- 満足度の数値が記載されているが、その根拠が示されていない
また、著名人の名前や画像、テレビ番組の名前など、著作権や商標権、肖像権が関わるものを無断で使用することは絶対にNGです。
参考:広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点基礎編-
【原因2】ユーザーが不快と感じる可能性
広告の画像や表現が「ユーザーに不快感を与える可能性がある」と判断された場合、審査に通過しません。具体的には、次のような内容が不適切されます。
- 身体的コンプレックスを刺激する表現(例:体型や容姿を引き合いに出して他者と比較する)
- 過度な肌の露出
- 攻撃的・差別的・過激な表現
- 性に関わる暗示的な言動や、性的な表現
- 暴力的・反社会的な要素
- 血や傷、病気などを強調した不快なビジュアルや内容
- 「これを使えばすぐに結果が出る」「誰でも簡単に変われる」など過度な誇大広告
LINE広告では、ユーザーのポジティブな体験を重視しています。そのため、感情的に不快に思われる可能性のある内容や過剰な表現は避けましょう。
参考:広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点基礎編-
【原因3】画像・テキスト・LPなどのコンテンツ内容の不一致
広告に使用する画像、テキスト、ランディングページ(LP)などの内容に一貫性が欠けていると、審査に通らない原因になります。具体的には、以下のような場合に不一致と見なされます。
- 広告で紹介している商品やサービスの内容と、LPで案内されている内容が違う
- 広告で表示されている販売期間やLPで記載されたキャンペーン期間に相違がある
- 広告で訴求している内容と関係のない画像を使用している
- 画像では「無料」と記載されているのに、テキストでは「割引」など矛盾している
- 広告ないのオファーや条件がランディングページで異なる内容として表示される
参考:広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点基礎編-
【原因4】広告カテゴリーと内容の不一致
広告アカウントに設定された広告カテゴリーと実際に出稿する広告の内容が一致しない場合、審査に通らないことがあります。例えば、教育カテゴリに設定されたアカウントが、実際にはダイエット商品の広告を出稿したり、食品カテゴリで設定したアカウントが、実際には医療関連の広告を出す、といった具合です。
参考:広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点基礎編-
LP(ランディングページ)の場合に考えられる原因
ランディングページ(LP)は、広告をクリックしたユーザーが最初に訪れるページです。だからこそ、LPは広告から遷移したユーザーの行動を左右する大事な部分です。もし広告とLPの内容にギャップがあると、ユーザーが混乱したり、最終的にコンバージョンに繋がらない可能性があります。さらに、内容の不一致は広告審査でも引っかかる原因になりかねません。ここでは、LPに関するよくある原因を2つ紹介します。
- ランディングページの不完全さ
- 広告カテゴリーとランディングページの不一致
【原因1】ランディングページの不完全さ
広告の内容とランディングページ(LP)の内容が食い違っていると、ユーザーは「広告で見たものと違う、、」と感じてしまいます。例えば、広告で「今だけ50%オフ!」とアピールしているのに、LPに遷移すると実際には割引が適用されていなかったり、セールが終わっていたりすると、ユーザーは不信感を抱いて離れてしまいます。こうしたギャップがあると、コンバージョンにもつながりませんし、広告の審査にも影響します。
LINE広告審査において、ランディングページ(LP)が不完全であると、審査が否認されることがあります。具体的には、以下のようなケースが該当します。
- ページのコンテンツが不十分(例:必要な情報が欠けている、リンクが動作しない)。
- 誤字脱字がある
- 画像が正常に表示されない
- 記載しているキャンペーンの対象期間が終了している
- 「お問い合わせ」や「会員登録」などのフォームで、ユーザーの個人情報を取得しているが、情報の取り扱いが個人情報保護法に準拠していない(個人情報の取り扱いやプライバシーポリシーがないなど)
- 広告アカウント作成時に登録した「広告主正式名」とランディングページに記載している広告主名が一致しない※
- 404エラーページや空のページに遷移する
- 視覚的に見づらいデザインだったり、ユーザーが情報を探すのが困難なページ構造
参考:広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点基礎編-
【原因2】広告カテゴリーとランディングページの不一致
広告アカウントを作成するときに選んだ広告カテゴリーとLPの内容が一致していない場合も、審査に落ちる原因になります。たとえば、広告アカウントでファッションカテゴリーを選んでおいて、実際のランディングページが食品関連だったり、ペット用品の広告を出すために選んだカテゴリーが、LPではホームインテリアの商品ページにリンクしていたりすると、NGです。
LINE広告審査に落ちてしまった場合の対処法と再申請方法
LINE広告の審査に落ちてしまった場合、まずは否認理由をしっかりと確認することが重要です。審査に通らなかった原因を把握し、必要な修正を行ったうえで再申請を行うことで、承認される可能性を大きく高めることができます。
否認理由は、LINE広告マネージャーの「広告アカウント」タブで確認できます。具体的には、審査に落ちた広告アカウントの「配信ステータス」にカーソルを合わせることで、詳細な否認理由が表示されます。
広告アカウント審査に落ちた場合
広告アカウント審査で落ちた場合、修正が可能なのは「再審査」が行える場合のみです。
もし「掲載不可(弊社ガイドラインによる)」が否認理由の場合、再審査は受け付けられません。この場合、修正ができないため、新たに広告アカウントを作成する必要があります。
一方で、否認理由が「広告主情報」「商材情報」「LINE公式アカウントのベーシックID/プレミアムID」に関するものである場合は、以下の手順で修正可能です。
広告アカウント修正手順
- 広告アカウントにアクセスし、広告管理画面の左上にある[≡]>「広告アカウントの設定」を選択
- 「編集」をクリック
- 該当箇所を修正
- 「変更する」を押す
「変更する」を押すと、自動で再審査が始まります。ただし、「変更する」を押しても審査ステータスが「審査中」に更新されない場合は、新規で広告アカウントを作成する必要があるため、その場合は再度アカウントの作成手続きを行ってください。
広告審査に落ちた場合の対応方法
広告審査で落ちた場合、原因に応じた修正が必要です。以下では、クリエイティブ(テキスト・画像・動画など)やランディングページに関する否認理由に対する対応方法を紹介します。
クリエイティブ(テキスト・画像・動画など)の修正手順
もし否認理由がクリエイティブに関連する場合、問題が指摘された部分を修正したうえで、新たに広告を作成し直す必要があります。修正が完了したら、以下の手順で再審査を依頼できます。
- クリエイティブにおける該当箇所を修正
- 広告マネージャーの「≡(MENU)」メニューをクリック
- 「再審査の依頼」オプションを選択
- 「クリエイティブ」を再審査
ランディングページの修正手順
否認理由がランディングページに関する場合、広告内容を修正するのではなく、ランディングページそのものの問題を修正する必要があります。修正が完了したら、再度ランディングページの審査を依頼できます。
- ランディングページの該当箇所を修正
- 広告マネージャーの「≡(MENU)」メニューをクリック
- 「再審査の依頼」>「ランディングページ」
- 修正後のランディングページを再審査
1つのランディングページに対して、10回連続で「否認」となった場合、それ以上の再審査依頼は受け付けられません。再申請を行う前に、内容が十分に修正されているかを確認しましょう。
もう審査落ちしない!LINE広告審査前の最終チェックリスト
LINE広告を審査に提出する前に、審査が問題なく通過するかどうかを確認しておきたいものです。そこで、審査に落ちる理由を避けるため、事前にチェックしておくべき項目を整理しました。(なお、このリストはすべてのチェック項目を網羅しているわけではありませんので、その点をご了承ください。)
広告アカウント審査前のチェックリスト
広告アカウントを審査に提出する前に、確実に確認しておきたいポイントを以下にまとめました。
- LINE広告を利用できない業種・サービスに該当していない(詳細は前途)
- 「広告主正式名(法人名)」の省略や誤字脱字の表記に誤りがない
- 請求先情報および基本情報に誤りがない
- 「広告主正式名」が遷移先(ランディングページ等)に表示されている企業名と一致している
- 「広告主ウェブサイトのURL」が正しくアクセスできる
- 遷移先ページに広告主正式名および詳細情報(代表者名、事業概要、所在地など)が正確に表示されている
- 広告商材と設定した「広告アカウントカテゴリー」が一致している
- LINE公式アカウントの表示名が広告主または広告となる商材と関連している
- LINE公式アカウントのプロフィール画像が広告主や広告商材と一致している
- LINE公式アカウントのID文字列に誤りがない
広告審査前のチェックリスト
広告審査前にチェックしておいた方が良いポイントは以下です。
- ユーザーが不快に感じる表現(最大級表現や不適切な言い回しなど)がない
- 法規制やLINEのクリエイティブガイドラインを遵守している
- テキスト、画像、動画、ランディングページ(LP)の関連性が保たれてい
- 自社業種やサービス特有の法律やガイドラインに従っている
- 広告アカウントのカテゴリーと広告内容が一致している
- ランディングページの内容と広告内容が一致している
- ランディングページの情報と広告アカウントの登録情報に相違がない
- ランディングページ内のリンクが正しく動作している
- 広告アカウントのカテゴリーとLPの内容に一致がある
まとめ
今回は、「LINE広告の審査が厳しいと聞いて不安…」「LINE広告の審査に落ちてしまい、次にどうすればよいか分からない…」といった悩みを抱えている方に向けて、LINE広告の審査で落ちる原因とその対策方法、再度審査に落ちないためのチェックリストを紹介しました。
もし、すでに何度か審査に落ちてしまった方は、どの部分を改善すればよいのか、悩んでいることと思います。LINE広告では、1つのランディングページについて、10回連続で「否認」が続くと再審査を申請できなくなります。そのため、今回こそは審査に通過したいと考えている方も多いことでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、広告内容やランディングページの入力内容に問題がないか、LINE広告ガイドラインをしっかりと遵守しているか確認してください。審査を通過するための準備を整え、次回の申請に臨んでいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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