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【Google広告】動的リマーケティングとは?仕組み、設定方法、標準リマーケティングとの違いを解説

    Web広告担当者の中には、自身の広告の成果が思うように上がらず、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回はGoogle広告の動的リマーケティングについて解説します。動的リマーケティングは、ユーザーごとにパーソナライズされた広告を配信することで、コンバージョン率(CVR)を向上させ、広告の費用対効果(ROI)を最大化する手法です。この記事が、動的リマーケティングのメリットや設定方法の理解に役立てば幸いです。
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    目次

    Google広告の動的リマーケティングとは?

    動的リマーケティングとは、Google広告でユーザーのサイト閲覧履歴に基づき、動的にカスタマイズされた広告を表示する手法です。

    例えば、ECサイトで動的リマーケティングを活用すると、特定の商品を閲覧したユーザーがその後Google検索をした際に、その商品や関連した商品の広告が再表示される仕組みです。

    動的リマーケティングを導入することで、広告運用の費用対効果(ROI)を最大化し、さらに広告運用の手間を削減することが可能となります。

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    動的リマーケティングの要素

    動的リマーケティングでは、複数の画像や見出しを作成し、その要素をユーザーの好みや関心に基づいて組み合わせて表示することができます。具体的にGoogle動的リマーケティング広告では、以下の要素を設定することができます。

    • 短い広告見出し: 半角 30 文字(全角 15 文字)以内で1~5個作成できる。
    • 長い広告見出し: 半角 90 文字(全角 45 文字)以内で作成。
    • 説明文: 1~5 個の説明文を作成。
    • ビジネスの名前: ビジネスやブランドの名前を入力。
    • 最終ページ URL: 広告をクリックしたユーザーの移動先を入力。

    動的リマーケティングの仕組み

    ここでは、動的リマーケティングの仕組みを解説します。

    1. ユーザーがサイトを訪れる。その際、ユーザーにCookie(クッキー)が付与される。
    2. ユーザーが他社商品との比較検討のため、自社サイトを離脱し他社サイトを訪れる。その間ユーザー行動をクッキーで追跡。
    3. 後日、閲覧した商品に関する自社広告を他サイト上で見かける。
    4. 広告をクリックし、再度商品の購入を検討する。
    5. 商品購入(CV)に至る。

    動的リマーケティングの配信面

    動的リマーケティングは、Google広告のGoogleディスプレイネットワーク(GDN)で配信することができます。

    Googleディスプレイネットワーク(GDN)とは、Googleが提供する世界中の 3,500 万以上のWebサイト、アプリ、動画プラットフォームを含むネットワークを利用し、バナーや動画、テキスト広告などの視覚的に訴えられる広告を配信する広告形式です。具体的には、Google検索結果ページやYoutubeの動画再生の前後や動画のサイドバー、アプリ、Gmail、ニュースサイトやブログなど幅広い場所で表示されます。

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    動的リマーケティングと静的リマーケティング(標準リマーケティング)の違い

    動的リマーケティングと混同しやすい広告用語として、「静的リマーケティング(Google広告では標準リマーケティング)」が挙げられます。

    静的リマーケティング(標準リマーケティング)とは、あらかじめ作成しておいた静的な広告画像を過去にウェブサイトを訪れたすべてのユーザーに対して表示するリマーケティング手法です。一方、動的リマーケティングでは、ユーザーが興味を示した商品画像や詳細情報などを動的に組み合わせ、よりパーソナライズされた広告を表示できます。

    動的リターゲティング(リタゲ)と動的リマーケティング(リマケ)の違い

    結論から言うと、リマーケティング広告(リマケ)とリターゲティング広告(リタゲ)は呼び方が違うだけで、双方に違いはありません。人によって呼び方が異なってきますが、一般的には、Google広告では「リマーケティング広告」、Yahoo!広告やFacebook広告などGoogle広告以外の媒体ではでは「リターゲティング広告」と呼ばれています。

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    動的リマーケティングのメリット

    それでは、動的リマーケティングを活用するメリットについていくつかご紹介します。

    • 顕在層(見込み顧客)へのアプローチができる
    • 高いターゲティング精度
    • 高い費用対効果
    • 自動化による広告運用の効率化

    1. 顕在層(見込み顧客)へのアプローチができる

    動的リマーケティングは、一度サイトを訪れたことのあるユーザー、つまり顕在層(見込み顧客)ユーザーへのアプローチをすることができます。ドイツの統計データ会社Statista(スタティスタ)の調査によると、2024年では、カート放棄するユーザーの数が70.19%まで昇っています。これは10人中約7人が購入まで至る前に、カート放棄をしてしまう、という結果です。

    データ・画像引用:https://www.statista.com/statistics/477804/online-shopping-cart-abandonment-rate-worldwide/

    ですので、動的リマーケティングを活用することでこのようなCVまで至らなかったユーザーや一度CVに至ったことのあるユーザー、つまり自社ブランドに関心がありCVに至る可能性があるユーザーに効果的にアプローチすることができます。

    2. 高いターゲティング精度

    動的リマーケティングではユーザーの過去の行動履歴に基づいて広告を表示するため、ターゲットユーザーの興味や関心に合致した広告を配信できます。また、自動で広告が表示されるシステムのため、広告運用にかかる工数や手間をさらに削減することが可能です。

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    3. 高い広告効果

    従来の広告では、不特定多数のユーザーへのアプローチが一般的でした。一方、動的リマーケティング広告ではすでにサイトに訪れたユーザー、つまりサイトのへのエンゲージメントが高いユーザーのみに絞って広告を配信します。これにより、広告のクリック率やコンバージョン率の向上、さらに費用を削減し広告運用の費用対効果(ROI)の最大化に繋がります。

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    4. 自動化による広告運用の効率化

    動的リマーケティングでは、広告の作成や配信が自動化されるため、広告運用の手間やコストを削減できます。また、低コストでの運用が可能なため、まだ大きな広告予算を確保できない方にもおすすめです。

    動的リマーケティングのデメリット


    リマーケティング広告のメリットを解説しましたが、一方でデメリットも存在します。メリットデメリット両方を検討した上で、リマーケティング広告を配信するかの意思決定をしましょう。

    • 一部のユーザーには嫌悪感を抱かれる
    • 潜在層向けではない
    • プライバシー侵害への懸念

    1. 一部のユーザーには嫌悪感を抱かれる

    ユーザーが広告に嫌悪感を抱く理由は、「しつこい」「追いかけられている気がする」「広告に疲れた」など挙げられます。特にリマーケティング広告は、ユーザーの情報を基に広告を表示するため、一部のユーザーには「追いかけられている」「監視されている」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性も少なくありません。

    そこで「フリークエンシー」という指標が重要になります。フリークエンシーとは、特定のユーザーに対して同じ広告が表示された回数を意味します。このフリークエンシーを適切な回数に設定するこで、ユーザーが嫌悪感を抱くことを回避することができます。

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    2. 潜在層向けではない

    リマーケティングは、ユーザーの過去の行動履歴(閲覧ページ、カートに入れるなど)に基づいて広告を表示します。そのため、まだウェブサイトを訪れたことのない潜在層には、広告が表示されにくいのです。すでに商品やサービスに関心を持っているユーザー、つまり顕在層に対して、より効果を発揮する手法です。

    潜在層向けのWEB広告としては、動画広告やSNS広告などがあげられます。

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    3. プライバシー侵害への懸念

    リマーケティングは、一度ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示し、購買意欲を高める効果的なマーケティング手法です。しかし、この手法は、ユーザーのプライバシー侵害に繋がる可能性も指摘されており、大きな課題となっています。ユーザーのプライバシー保護を最優先に考え、透明性のある情報提供を心がける必要があります。

    動的リマーケティングの適用業種

    動的リマーケティングは、端的に言えば「商品単価が安く、幅広い種類がある」ビジネスシーンに適しています。ECサイトだけでなく、旅行業、不動産、自動車など、さまざまな業種で効果を発揮します。参考として、Google広告でデータフィードのテンプレートが用意されている業種は以下の通りです。

    • 教育
    • フライト
    • ホテルや賃貸物件
    • 人材サービス
    • 地域限定の商品やサービス
    • 不動産
    • 小売り
    • 旅行

    特に、商品数が多く、ユーザーの興味関心が多岐にわたるECサイトでは非常に効果的です。ユーザーの閲覧履歴に基づき、関心がありそうな商品カテゴリや価格帯の組み合わせで広告を表示させることができます。これにより、商品購入(CV)の可能性をさらに向上させることが可能です。

    動的リマーケティングの費用相場・費用を左右する要素

    この章では、動的リマーケティングの費用相場や入札戦略、また費用を左右する要素について解説します。

    動的リマーケティングの入札戦略・費用相場

    動的リマーケティングは一般的に「クリック課金(CPC)」もしくは「インプレッション課金(CPM)」がとられます。まずはそれぞれの入札戦略の概要を解説します。

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    クリック課金(CPC)

    CPC(Cost Per Click:クリック単価)は、広告がクリックされるごとに費用が発生します。この方式は、実際にクリックしたというユーザーの関心に基づいて課金されるため、他の課金方式と比較し費用対効果が高いとされています。広告のクリック数を最大したい場合に適しています。

    クリック課金の費用相場

    1クリックあたり数十~数百円

    インプレッション課金(CPM)

    インプレッション課金(CPM)は広告の表示回数1000回ごとに費用が発生する課金方式です。主に広告の表示回数を増やしたい場合、つまり認知度向上を目的とした広告運用に用いられます。

    インプレッション課金の費用相場

    1000回表示あたり数十~数百円

    動的リマーケティングの費用を左右する要素

    次に、動的リマーケティングの費用を左右する要素についてご紹介します。まず、動的リマーケティング含むGoogle広告は、以下の要素によって費用が決定します。

    入札単価

    広告表示1回あたりの上限金額(上限クリック単価など)を設定します。競争が激しいキーワードやオーディエンスほど、高い入札単価が必要になる傾向があります。

    予算

    1日またはキャンペーン全体の予算を設定します。この予算内で広告が配信されます。

    広告の品質

    広告の関連性、クリック率(CTR)、ランディングページの品質などが影響します。品質の高い広告は、低い入札単価でも有利に表示されやすいです。

    【あわせて読みたい】【Google広告ランク】改善には「品質スコア」が鍵!両者違いも解説

    競合

    同じターゲットオーディエンスに広告を出稿している競合他社の数や入札単価によって、費用は変動します。一般的に競合が多いほど費用が高くなる傾向にあります。

    ターゲティング

    ターゲティング設定(地域、時間帯、ユーザー属性など)によって、リーチできるユーザー数や競争状況が変わり、費用に影響します。

    動的リマーケティングの費用を削減するポイント

    最後に、動的リマーケティングの費用を削減し、費用対効果を最大化するためのポイントについて解説します。

    オーディエンスリストの規模を最適化する

    リマーケティングリストの規模が大きいほど、広告が多くのユーザーに表示され、費用も増加する傾向にあります。リマーケティングリストの内容を見直し、エンゲージメントの高いユーザーだけに絞り込むと、費用対効果改善に繋がります。

    データフィード・広告クリエイティブの品質を改善する

    データフィードを正確かつ最新に保ちましょう。広告をクリックしても、LPの内容と広告の内容が異なると、ユーザーの離脱の原因になります。データフィードは定期的に見直しをしましょう。

    また、生成される広告クリエイティブが魅力的であるほど、CTRが高まり、結果的に費用対効果改善に繋がります。商品画像の高画質化や説明文の改善を進めましょう。広告クリエイティブの改善にはABテストがおすすめです。

    ABテスト:AとB2つのパターンの広告クリエイティブを実際に運用し、どちらの方が効果があげられたか検証する手法。

    【詳しくはこちら】

    【事例あり】広告のABテスト完全ガイド!効果的な手順から活用法まで徹底解説

    【CTR改善】成果を出す広告クリエイティブとは?制作の8ステップや成功事例を解説

    動的リマーケティングの設定方法

    動的リマーケティングは、以下の手順で設定をすることができます。本章では、順を追って設定方法を解説します。

    1. タグの設定
    2. データフィードの設定
    3. 広告の設定

    1.(ウェブサイトリマーケティングの場合)動的リマーケティング用のタグを追加する

    タグとは:タグとは、ツールに情報を送信するための信号です。例えば動的リマーケティングでは、自社サイトに訪れたユーザーの行動に関する情報を収集し、広告プラットフォーム(Google広告)に送信する役割を担っています。

    1.Google 広告の管理画面で 「ツール」 アイコン をクリック。

    2.項目メニューで 「共有ライブラリ」 →「オーディエンス マネージャー」をクリック。

    3.左側のページメニューで 「データソース」をクリック。

    4.「Google 広告タグ」カードで 「タグを設定」 をクリック。

    すでに Google タグを設定している場合は、縦三列アイコン →「ソースを編集」 の順にクリックすると、タグを編集できます。

    5.「お客様のウェブサイトでユーザーが行った特定の操作に関するデータを収集して、パーソナライズド広告を表示します。」 を選択。

    6.商品やサービスに該当する業種を選択。選択した業種によって、動的リマーケティングのタグ設定のパラメータが決まる。

    7.「作成して続行」または「保存して次へ」 をクリック。

    8.「タグを設定する」パネルが表示される。

    「タグを自分で追加する」をクリックすると、ウェブサイトの挿入するためのタグのコードが表示されます。コードをコピーして、サイトの<head>タグと</head>タグの間に貼り付けます。今回は、GTM(Googleタグマネージャー)を用いてタグを追加する方法を解説します。

    参考:動的リマーケティング用のタグをサイトに追加する - Google 広告 ヘルプ

    2. Googleタグマネージャー(GTM)でリマーケティングタグを作成

    Googleタグマネージャー(GTM)とは:GTM(Googleタグマネージャー)は、Googleが無償で提供する、ウェブサイト上のタグを一箇所で管理できる便利なツールです。このツールを活用することで、HTMLを直接編集することなくタグを追加することができるようになります。

    【詳しくはこちら】入門編】GTM(Google タグマネージャー)とは?使い方・用語・設定・GA4連携などを解説!

    1.「Googleタグ マネージャーを使用する] を選択。

    2.「コンバージョンID」をコピーする。

    3.GTMで、「新しいタグ新しいタグを追加」をクリック

    4.「タグの設定」→「Google広告」→「Google広告のリマーケティング」を選択

    5.先ほどコピーしたGoogle 広告コンバージョンIDを入力。必要に応じてコンバージョン ラベルも入力。

    6.「トリガー」をクリックし、タグをいつ配信するかを指定。たとえば、ウェブサイトのどのページにもリマーケティングタグを追加する場合は、すべてのページで配信するトリガーを選択。

    7.「保存」をクリックして、タグの設定を完了。

    ※コンバージョン リンカーが有効になっていることを確認してください。

    8.GTMのプレビューモードで確認し、準備ができたらタグを公開。

    3. データフィードの設定

    データフィードを設定することで、「どのユーザーが」「どのページを閲覧した」のか、広告の画像、文章、商品情報などの情報を取得することができます。自身でデータフィードを作成し、.csv、.tsv、.xls、.xlsx いずれかの形式でGoogle広告にアップロードしなければなりません。一般的にはExcelやスプレッドシートで作成しますが、商品の数が膨大である、入れ替わりが激しく手動で管理することが難しい場合は、専用ツールで作成する場合もあります。

    Google公式が業種ごとにテンプレートを公開しているので、是非参考にしてください:動的リマーケティング: レスポンシブ広告のフィードを作成する - Google 広告 ヘルプ

    データフィードの記入項目について

    • 行:商品またはサービスの名称を記載
    • 列:各アイテムの属性(ID、価格、説明など)を記載

    ID を必ずフィードに記載しましょう。このID(商品ID)とGoogleタグで設定したID(固有ID)が一致することが必要です。

    商品IDは、商品ページのURLから取ることが一般的です。

    (小売業の場合)Google Merchant Centerを活用する

    Google Merchant Centerとは、Googleショッピングタブへの掲載をするツールです。Google Merchant Centerにビジネスと商品に関する情報を登録すると、Google検索結果表示ページやマップなどにビジネスの概要や商品を表示することができます。Google Merchant Centerに登録した情報をGoogle広告に連携すると、データフィードを共有することができます。

    引用:Merchant Center でビジネスを宣伝 - Google for Retail

    データフィードのアップロード手順

    また、作成したデータフィードをGoogle広告にアップロードする手順は以下の通りです。

    1.Google 広告の管理画面で「ツール」をクリック。

    2.「ビジネスデータ」をクリック。

    3.上部の 「データフィード」 をクリック。

    4.プラスボタン をクリックして 「動的広告フィード」を選択し、業種を指定。

    5.「ソースの選択」をクリックして、フィードのファイルを添付。

    6.「適用」 をクリック。

    4. 広告の設定

    最後に、Google広告で設定をすることで動的リマーケティングの設定が完了です。

    1.Google 広告の管理画面で「キャンペーン」アイコンをクリック。

    2.セクション メニューで「キャンペーン」 →「広告」をクリック

    3.プラスボタンをクリックして、「レスポンシブ ディスプレイ広告」を選択。

    4.広告グループを選択。レスポンシブディスプレイ広告で動的リマーケティングを運用する場合は、広告グループまたはそのキャンペーンを必ずフィードに添付。

    5.レスポンシブ広告の設定をする。レスポンシブ広告では次の要素の複数のバージョンをアップロードできる。人気の高いサイズと広告フォーマットを使用した広告がプレビューに表示される。

    • 短い広告見出し: 半角 30 文字(全角 15 文字)以内で1~5個作成できる。
    • 長い広告見出し: 半角 90 文字(全角 45 文字)以内で作成。
    • 説明文: 1~5 個の説明文を作成。
    • ビジネスの名前: ビジネスやブランドの名前を入力。
    • 最終ページ URL: 広告をクリックしたユーザーの移動先を入力。

    6.完成した後は「保存」 をクリック。

    引用:

    動的リマーケティング用のディスプレイ広告を作成する - Google 広告 ヘルプ

    動的リマーケティングについて: サイト訪問者とアプリユーザーごとにカスタマイズされた広告を表示する - Google 広告 ヘルプ

    動的リマーケティングを効果的に活用するポイント

    リマーケティングを効果的に行うためには、精度の高いターゲティングをした上で、リマーケティングリストを作成することが重要です。また、ユーザーの潜在的な感情に響くようなクリエイティブも欠かせません。

    1. ターゲティングの精度向上とリストの改善

    まずはターゲティングの精度を向上させましょう。広告を配信するユーザーを詳細な項目に基づいて分類することで、よりパーソナライズドされた広告を配信することができます。リマーケティング広告ではユーザーの性別、年齢、住んでいる地域などの他に、Googleアナリティクスを利用して「サイトに〇分以上滞在したユーザー」などより詳細なセグメンテーションが可能です。

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    2. 魅力的な広告クリエイティブの作成

    ユーザーの行動履歴や興味関心に基づき、より関連性の高い広告クリエイティブを作成しましょう。まず広告クリエイティブにはユーザーのニーズや悩みを入れることが重要です。また「あと〇日」など限定キャンペーンであることや、「今すぐ購入」などの明確な行動を示すことで、ユーザーの購買意欲を刺激することができます。

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    3. 入札戦略の最適化

    TCPA(目標顧客獲得単価)を設定し、特定の時間帯やデバイス、キーワードなどの分析に基づいて、入札単価を調整しましょう。また自動入札を活用することで効率的な入札単価を実現することができます。

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    4. ランディングページの最適化

    広告で訴求した内容と、ランディングページの内容が一致していることは非常に重要です。いくら広告をクリックしてもらっても、その後CVなければ意味がありません。広告運用の際には、広告本体だけではなくランディングページのデザインやキャッチコピーなどがユーザーのニーズと一致しているかを確認しましょう。

    5. 配信期間の最適化

    広告をクリックしたユーザーは即時にCVに至るとは限りません。獲得しているユーザーがどのぐらいの期間でCVに至っているのか、再度分析しましょう。特にCVRが最も高まる期間にリマーケティング広告を配信することで、さらに効果を向上させることができます。

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    6. 定期的な効果測定と改善

    広告は出向して終わりではなく、その後も継続的な効果測定が重要です。まずkpiを設定し、これらの指標を継続的に分析しましょう。また分析した後は結果に基づき改善案の立案・実行する、このPDCAサイクルを回すことが重要です。

    ABテスト

    広告の改善施策の一つとしてABテストが挙げられます。ABテストとは複数の広告クリエイティブやランディングページのパターンを用意し、どちらがより効果的か分析する手法です。

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    7. フリクエンシーの調整

    フリクエンシーとは、広告の掲載頻度を指します。同一ユーザーに何度も同じ広告を表示すると、ユーザーに嫌悪感を与えてしまう可能性があります。また掲載頻度が低すぎてもユーザーに広告を認知させることができません。ユーザーの行動パターンを詳しく分析し、最適な表示タイミングを設定しましょう。

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    効果的に活用する上で押さえておきたいチェックリスト

    • Googleタグを設定し、有効化する
    • カスタマーマッチを設定する
    • 閲覧ページ、カート放棄商品、などユーザーの行動履歴に基づいて、詳細なリストを作成
    • コンバージョンを得たユーザーを除外をする
    • クリエイティブ(バナー、ランディングページなど)の修正を行う
    • その他のマーケティング施策との連携をする

    動的リマーケティングを活用する際に気をつけるべきポイント


    最後に、動的リマーケティングの設定・配信をする際に気を付けるべきポイントについて解説します。

    • 一定量以上のデータがないと、動的リマーケティングを配信することができない
    • 「and」と「or」の使い分けをする
    • 除外設定をする
    • URLに「sp」を含む
    • バナー広告の種類を増やす

    1. 一定量以上のデータがないと、動的リマーケティングを配信することができない

    動的リマーケティングを配信するためには、一定量以上のデータが必要です。Google広告では過去30日間のアクティブユーザー数が100人以上であることが必要です。ですので、まだビジネスを始めたばかりの際は、まずは他の広告を運用し、データの蓄積を始めましょう。

    • Google ディスプレイ ネットワークをターゲットとする場合、過去 30 日間のアクティブ ユーザー数が 100 人以上であることが必要です。
    • Google 検索ネットワークをターゲットとする場合、過去 30 日間のアクティブ ユーザー数が 1,000 人以上であることが必要です(顧客リストの場合を除く)。
    • 顧客リストをターゲットとする場合、過去 30 日間のアクティブ ユーザー数が 100 人以上であることが必要です。
    • YouTube をターゲットとする場合、過去 30 日間のアクティブ ユーザー数が 1,000 人以上であることが必要です(顧客リストの場合を除く)。

    引用:データ セグメントの仕組み - Google 広告 ヘルプ

    2. 「and」と「or」の使い分け

    オーディエンスセグメントを設定する際に、「and」「or」の存在に気をつけなければいけません。

    • 「and」= ページAとページBのどちらとも訪問したユーザーに配信
    • 「or」= ページAとページBのどちらか訪問したユーザーに配信

    使い分け例としては、

    • カート放棄ユーザーへのリマーケティング:「カートページ」on「購入せずサイトを離脱」
    • 特定の商品に興味があるユーザーへのリマーケティング:「特定の商品ページ」and「30日以内に自社サイト(LPなど)を訪問」

    ここで一つ注意しておくべき点は、条件を多く組み合わせすぎると、ターゲットが絞り込みすぎてしまい、広告が表示される機会が減ってしまう可能性がある、ということです。また、条件の設定ミスは、意図しないユーザーに広告が表示されてしまう原因となりますので、十分に気をつけましょう。

    3. 除外設定

    オーディエンスに関する設定時にもう一点気をつけておくべきことは、既にコンバージョン(例、購入済み)に達したユーザーを除外しておくことです。また、地域や性別など、必要に応じて設定を忘れずに行いましょう。

    4. URLに「sp」を含む

    URLに「sp」を含むスマホサイトを持っている場合は、設定時にWebサイトURLに「sp」を含めないと、スマホユーザーは広告配信対象外となってしまうので、注意が必要です。具体的には、PC上で「https://marketing.com/service」なのに対し、スマホ版のURLでは「https://marketing.com/sp/service」と表記されています。ですので、リスト作成時にはURLが適切に設定されているか確認しながら進めましょう。

    5. バナー広告の種類を増やす

    一人ひとりにパーソナライズされたメッセージを届けるには、バナー広告の種類を増やす必要があります。バナー広告を一つ作成しても、その広告がユーザーデバイスに適応できるわけではなく、広告枠に合わないことからユーザーにアプローチできる機会が減ってしまいます。

    【バナーサイズについて詳しくはこちら】【最新版】GoogleとYahooディスプレイ広告のバナーサイズ一覧!

    ただ、デバイスとユーザー両方に対応できるバナー広告の種類を手作業で増やしていくのは、気の遠くなる作業ですので、「レスポンシブ広告」の利用もオススメします。レスポンシブ広告は、複数の画像やテキストを組み合わせ、広告プラットフォームのアルゴリズムによって最適な広告が自動生成される仕組みで、作業工程を減らしてくれます

    【もっとレスポンシブ広告について知りたい方はこちら】【疑問解消】レスポンシブ広告でCV率アップ?設定方法やメリットまで紹介

    動的リマーケティングの運用は広告代理店への依頼がおすすめ!メリットを解説

    ここまでリマーケティング広告の概要や設定方法について解説しました。しかし、マーケティング担当者の中には「リマーケティング広告を配信しているのになかなか成果を上げられない…」「リマーケティング広告を運用するノウハウやリソースがない…」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?

    そのような方には、リマーケティング広告の運用を広告代理店へ依頼することがおすすめです。ここでは、リマーケティング広告の運用を広告代理店へ依頼するメリットについてご紹介します。

    【1】広告代理店が持つ、広告運用に関する知識やノウハウを活用することができる

    広告代理店は広告運用分野におけるプロフェッショナルであるので、広告代理店が今までに蓄積してきた広告運用に関する専門知識を活用することができます。また広告の最新トレンドにも強く、社内でキャッチアップの必要がなくなります。

    【2】社内のリソースを削減でき、本業に集中できる

    自社で広告を運用する場合、社内でリマーケティング広告に関する研修を進める必要があります。しかし、広告代理店はリマーケティング広告のクリエイティブ作成・運用から分析、その後の改善まで一括で任せることができます。社内で広告運用についてリソースを削減でき、本業により集中することができます。

    【3】様々な広告クリエイティブを作成できる

    動的リマーケティング広告を配信する場合、多様なユーザーニーズに合わせて様々な画像や広告文を作成しる必要があります。「複数の広告クリエイティブを用意するリソースがない…」「これ以上よい広告クリエイティブは思いつかない…」と行き詰った場合も、広告代理店が持つ豊富な知識と経験から、よりよい広告クリエイティブを作成・管理・改善することができます。

    【4】詳細なデータ分析ができる

    リマーケティング広告は配信して終わりではなく、データ分析をし、改善のサイクルを回すことで広告の改善ができます。自社でデータ分析が難しい場合は、広告代理店に依頼することも検討してみてください。free web hopeでは、データ分析基盤構築も支援しております。公式HP,左下のボタンからぜひお気軽にご連絡ください。

    まとめ|動的リマーケティングを最大限に活用しよう

    動的リマーケティングは、ユーザーの興味や関心に合わせた広告を配信できるため、高い広告効果が期待できます。その効果を最大限に引き出すためには、適切な設定と運用が不可欠です。以下にいくつかポイントを挙げました。

    • データフィードの質を高める: 商品情報の正確さや最新性を常に保つことが重要です。データフィードの内容が最新のものか、定期的にチェックをするようにしましょう。
    • 広告クリエイティブを最適化する: 魅力的でクリック率を高める広告クリエイティブを作成しましょう。ABテストなどを行うことで、最適な広告パターンを選択することができます。
    • 定期的に効果測定を行う: 広告効果を定期的に測定し、改善すべき点を洗い出しましょう。

    動的リマーケティングを効果的に活用することで、広告のコンバージョン率(CVR)の向上費用対効果(ROI)の改善に繋がります。この記事が動的リマーケティングの活用の参考になれば幸いです!

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    監修者:古瀬純功

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