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動的リマーケティングとは?仕組み、設定方法、標準リマーケティングとの違いを解説

    Web広告担当者の中には、自身の広告の成果が思うように上がらず、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回はGoogle広告の動的リマーケティングについて解説します。動的リマーケティングは、ユーザーごとにパーソナライズされた広告を配信することで、コンバージョン率(CVR)を向上させ、広告の費用対効果(ROI)を最大化する手法です。この記事が、動的リマーケティングのメリットや設定方法の理解に役立てば幸いです。

    Google広告の動的リマーケティングとは?

    動的リマーケティングとは、Google広告でユーザーのサイト閲覧履歴に基づき、動的にカスタマイズされた広告を表示する手法です。

    例えば、ECサイトで動的リマーケティングを活用すると、特定の商品を閲覧したユーザーがその後Google検索をした際に、その商品や関連した商品の広告が再表示される仕組みです。

    動的リマーケティングを導入することで、広告運用の費用対効果(ROI)を最大化し、さらに広告運用の手間を削減することが可能となります。

    動的リマーケティングと静的リマーケティングの違い

    動的リマーケティングと混同しやすい広告用語として、「静的リマーケティング」が挙げられます。

    この章では、概要と動的リマーケティングとの違いを解説します。

    動的リマーケティングと静的リマーケティングの違い

    静的リマーケティングとは、あらかじめ作成しておいた静的な広告画像を過去にウェブサイトを訪れたすべてのユーザーに対して表示するリマーケティング手法です。

    一方、動的リマーケティングでは、ユーザーが興味を示した商品画像や詳細情報などを動的に組み合わせ、よりパーソナライズされた広告を表示できます。

    動的リマーケティングのメリット

    それでは、動的リマーケティングを活用するメリットについていくつかご紹介します。

    ①高いターゲティング精度

    動的リマーケティングではユーザーの過去の行動履歴に基づいて広告を表示するため、ターゲットユーザーの興味や関心に合致した広告を配信できます。

    また、自動で広告が表示されるシステムのため、広告運用にかかる工数や手間をさらに削減することが可能です。

    ②高い広告効果

    従来の広告では、不特定多数のユーザーへのアプローチが一般的でした。

    一方、動的リマーケティング広告ではすでにサイトに訪れたユーザー、つまりサイトのへのエンゲージメントが高いユーザーのみに絞って広告を配信します。

    これにより、広告のクリック率やコンバージョン率の向上、さらに費用を削減し広告運用の費用対効果(ROI)の最大化に繋がります。

    ③自動化による効率化

    動的リマーケティングでは、広告の作成や配信が自動化されるため、広告運用の手間やコストを削減できます。

    また、低コストでの運用が可能なため、まだ大きな広告予算を確保できない方にもおすすめです。

    動的リマーケティングの適用業種

    動的リマーケティングは、ECサイトだけでなく、旅行業、不動産、自動車など、さまざまな業種で効果を発揮します。

    参考として、公式サイトでデータフィードのテンプレートが用意されている業種は以下の通りです。

    • 教育
    • フライト
    • ホテルや賃貸物件
    • 人材サービス
    • 地域限定の商品やサービス
    • 不動産
    • 小売り
    • 旅行

    特に、商品数が多く、ユーザーの興味関心が多岐にわたるECサイトでは非常に効果的です。

    ユーザーの閲覧履歴に基づき、関心がありそうな商品カテゴリや価格帯の組み合わせで広告を表示させることができます。これにより、商品購入(CV)の可能性をさらに向上させることが可能です。

    動的リマーケティングの設定方法

    動的リマーケティングは、以下の手順で設定をすることができます。本章では、順を追って設定方法を解説します。

    1. タグの設定
    2. データフィードの設定
    3. 広告の設定

    1. タグの設定

    Step1:Google広告の管理画面にログインする

    Step2:画面右上の「ツールと設定」>「オーディエンスマネージャー」を選択

    Step3:左の「データソース」>「Google広告タグ」>「タグを設定」を選択

    Step4:「広告のパーソナライズに使用する特定の属性やパラメータを収集」を選択

    Step5:商品やサービスに適した業種を選択

    Step6:「作成して続行」をクリック

    Step7:タグを設定する

    「タグを自分で追加する」をクリックすると、ウェブサイトの挿入するためのタグのコードが表示されます。コードをコピーして、サイトの<head>タグと</head>タグの間に貼り付けます。

    GTMで設定したい場合は、「Google タグ マネージャーを使用する」から詳しい手順を見ることができます。

    Step8:「完了」をクリック

    参考:動的リマーケティング用のタグをサイトに追加する - Google 広告 ヘルプ

    2. データフィードの設定

    データフィードを設定することで、「どのユーザーが」「どのページを閲覧した」のか、広告の画像、文章、商品情報などの情報を取得することができます。

    自身でデータフィードを作成し、.csv、.tsv、.xls、.xlsx いずれかの形式でGoogle広告にアップロードしなければなりません。

    一般的にはExcelやスプレッドシートで作成しますが、商品の数が膨大である、入れ替わりが激しく手動で管理することが難しい場合は、専用ツールで作成する場合もあります。

    Google公式が業種ごとにテンプレートを公開しているので、是非参考にしてください:動的リマーケティング: レスポンシブ広告のフィードを作成する - Google 広告 ヘルプ

    データフィードの記入項目について

    • 行:商品またはサービスの名称を記載
    • 列:各アイテムの属性(ID、価格、説明など)を記載

    ID を必ずフィードに記載しましょう。このID(商品ID)とGoogleタグで設定したID(固有ID)が一致することが必要です。

    商品IDは、商品ページのURLからと取ることが一般的です。

    データフィードのアップロード手順

    また、作成したデータフィードをGoogle広告にアップロードする手順は以下の通りです。

    Step1:Google広告の管理画面で「ツールと設定」>「ビジネスデータ」をクリック

    Step2:プラスボタンをクリックして「動的広告フィールド」>業種を選択

    Step3:「パソコンからファイルを選択」をクリックして、フィードのファイルをアップロードする

    Step4:「適用」をクリックする

    3. 広告の設定

    最後に、Google広告で設定をすることで動的リマーケティングの設定が完了です。

    Step1:Google広告の管理画面で「キャンペーン」アイコンをクリック>「キャンペーン」を選択

    Step2:更新するキャンペーンをクリック

    Step3:「その他の設定」をクリック

    Step4:「動的広告」のプルダウンをクリック

    Step5:「パーソナライズド広告向けの動的広告のフィードを使用する」のチェックボックスにチェックをつける

    Step6:プルダウンメニューから該当のデータフィードを選択する

    Step7:「保存」をクリック

    参考:動的リマーケティングについて: サイト訪問者とアプリユーザーごとにカスタマイズされた広告を表示する - Google 広告 ヘルプ

    まとめ|動的リマーケティングを最大限に活用しよう

    動的リマーケティングは、ユーザーの興味や関心に合わせた広告を配信できるため、高い広告効果が期待できます。

    その効果を最大限に引き出すためには、適切な設定と運用が不可欠です。

    以下にいくつかポイントを挙げました。

    • データフィードの質を高める: 商品情報の正確さや最新性を常に保つことが重要です。データフィードの内容が最新のものか、定期的にチェックをするようにしましょう。
    • 広告クリエイティブを最適化する: 魅力的でクリック率を高める広告クリエイティブを作成しましょう。ABテストなどを行うことで、最適な広告パターンを選択することができます。
    • 定期的に効果測定を行う: 広告効果を定期的に測定し、改善すべき点を洗い出しましょう。

    動的リマーケティングを効果的に活用することで、広告のコンバージョン率(CVR)の向上費用対効果(ROI)の改善に繋がります。

    この記事が動的リマーケティングの活用の参考になれば幸いです!

    弊社 はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。弊社では、長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げた戦略的運用を提供しています。

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