レスポンシブ広告とは?
レスポンシブ広告は、複数の画像やテキストを組み合わせ、広告プラットフォームのアルゴリズムによって最適な広告が自動生成される仕組みです。ユーザーの行動履歴やデバイス情報に基づいて、パーソナライズされた広告を表示できるため、クリック率だけではなくCV(コンバージョン)率の向上も期待できます。
レスポンシブ広告とバナー広告(ディスプレイ広告)の違い
どちらを選ぶべき?
どちらの広告形式を選ぶべきかは、自社の広告の目的やターゲット層、予算によって異なります。
バナー広告が向いているケース:
- ブランドイメージを重視したい
- 高いクリエイティブな表現をしたい
- 特定のターゲット層にピンポイントで訴求したい
レスポンシブ広告が向いているケース
- 多様なデバイスに対応している広告で幅広いリーチを目指したい
- 広告作成にかける時間を短縮したい
- 広告効果を最大化したい
レスポンシブ広告のメリット3つ
- 広告の自動最適化でユーザーにとって関連が高い広告を表示できる
- クリック率向上の可能性
- リーチの最大化と費用対効果
広告の自動最適化でユーザーにとって関連が高い広告を表示できる
レスポンシブ広告の最大のメリットは、一人ひとりのユーザーに合った広告を、自動で作り出すことができる点です。「新商品発売!」という広告を、パソコン、スマホ、タブレットなど、いろんな画面サイズに合わせて作るのは大変ですよね。レスポンシブ広告なら、一度の作業で、様々なサイズの広告が自動で作れるので、広告担当者の負担がぐっと減ります。 また、AIがユーザーが何に興味を持っているのかを細かく分析して、パーソナライズされた広告を表示します。例えば、「海外旅行」と検索している人に向けては、航空券の割引キャンペーンや海外旅行保険などの広告を表示する、といった具合です。また、AIはユーザーの検索意図を読み取り、広告表示できるので、潜在層にもリーチできる可能性が高いです。
デバイスの幅に適応した柔軟な広告が作成されるため、より広いスペースを使ってユーザーにメッセージを伝えることができます。
クリック率向上の可能性
クリック率が向上する可能性の背景には、デバイスに対する広告表示の最適化によりユーザーの視認性がアップする、ということがあります。なお、ユーザーの検索クエリと関連性の高い広告を様々な組み合わせで表示する、「今すぐ購入で10%OFF!」などユーザーにお得感や限定感をアピールする言葉を使用すること、なども背景として挙げられます。
レスポンシブ検索広告では、広告のコンテンツとユーザーの検索語句との関連性が高まるように調整されるため、キャンペーンのパフォーマンス向上を見込めます 引用:レスポンシブ検索広告について-Googleヘルプ
クリック率の向上にはユーザーを惹きつけるクリエイティブと、継続的な運用改善が鍵となります。クリック率でお悩みの方は一度広告のプロに相談してみるのもアリかと思われます。
リーチの最大化と費用対効果
レスポンシブ広告は、検索結果ページだけでなく、様々なウェブサイトに表示されるディスプレイ広告など、幅広い場所に柔軟に対応できるのが特徴です。これにより、より多くのユーザーの目に触れる機会が増え、ブランドの認知度向上や、新たな顧客を獲得するチャンスが広がります。
また、レスポンシブ検索広告は、複数の広告文を自動で組み合わせて表示するため、オークションでより多くの入札機会を得ることができます。これにより、従来のテキスト広告では獲得できなかったクリックやコンバージョンを獲得し、広告グループのパフォーマンスを改善するだけではなく、ROAS(費用対効果)も向上も期待できます。
レスポンシブ広告のデメリット3つ
- 意図しない広告文表示でブランドイメージ低下の可能性
- 詳細なデータ分析が難しい
- 広告掲載が許可されない可能性がある
意図しない広告文表示でブランドイメージ低下の可能性
メリットも多いレスポンシブ広告ですが、場合によってはシステムが自動的に広告文を組み合わせるため、全く関係のない単語が組み合わさって表示され、ブランドイメージを損なってしまう可能性も少なくはありません。また、複数の広告文を組み合わせる際に、文脈が通らない不自然な表現になる可能性があります。日本語はただでさえも難しく、一つの言葉にもさまざまなニュアンスが存在するので、その点では注意が必要です
対策としては以下:
- 厳格なキーワード設定 - 関連性の高いキーワードを厳選し、不要なキーワードは除外することで、意図しない組み合わせを減らす
- 複数の担当者によるチェック - 複数の担当者が作成した広告文を相互にチェックすることで、誤字脱字や不自然な表現を見つける
- 定期的な監査 - 定期的に広告文をチェックし、不適切な組み合わせがないか確認
- 否定キーワードの活用 - 表示させたくないキーワードを否定することで、意図しない組み合わせを防ぐ
詳細なデータ分析が難しい
詳細なデータ分析が難しい理由としては、AIが設定したテキストや画像の組み合わせごとのデータを一つ一つ確認することができないからです。また、広告文だけでなく、キーワード、入札単価、ランディングページなど、様々な要因が広告効果に影響するため、特定の要因の効果を正確に把握することが困難です。そのため、改善すべき点が何かを特定することが難しく、効果的な改善策を打てないことが難点となります。自社で正確なデータ分析が難しそうな場合は、代理店に相談してみるのも一つの対策かもしれません。
弊社でも広告運用のプロがお悩みを聞かせていただきますので、お気軽に公式HP、左下のボタンからお問い合わせください
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広告掲載が許可されない可能性がある
Googleは品質評価基準というものを設けています。広告の関連性、有用性、ユーザーエクスペリエンスなど、多岐にわたる要素を総合的に評価し、広告の品質スコアを決定するために使用されますが、その中でも独自性のある広告を評価します。もし、多くの広告が似たような表現になっている場合、広告審査に落ちてしまう可能性があります。
詳しくはGoogle公式ヘルプに明記されています。 参照:レスポンシブ広告の要件 - Google ポリシーヘルプ
【画像付き】レスポンシブ広告の設定方法
【Google広告】におけるレスポンシブディスプレイ広告の設定手順
- 広告作成画面から「+」マークを押す
- 「レスポンシブディスプレイ広告」を選択する
- 「広告と広告表示オプション」より「広告」を選択する
- 「+」ボタンをクリックで開いたプルダウンから「レスポンシブディスプレイ広告」を選択(同時に、対象キャンペーンと広告グループを選択)
- 左のバナーに必要入稿項目を記入(記入必須項目は次の見出しで説明しています)また、使用する動画や画像も選択する
引用:Google
- 記入内容を確認した後「保存」をクリックして設定完了
詳しくは公式ヘルプページをご参考ください
参考:レスポンシブ ディスプレイ広告を作成する- Google公式ヘルプ
【Yahoo広告】におけるレスポンシブ広告の設定手順
- 広告管理ツールより、キャンペーン一覧画面で対象キャンペーンを選択
- 広告グループを選択
- 広告作成画面が表示されるため、必要項目を入力
- 広告に表示する素材をAからDまで入力(入稿規定は次の見出しで説明)
引用:Yahoo!
- 入力が終わったら、「広告を追加」ボタンを押す
- 「作成」ボタンを押して設定完了
参考:レスポンシブディスプレイ広告について- Yahoo!広告ヘルプ
レスポンシブ広告の入稿規定
画像の場合【Google】
【注意すること】
- 文字が画像全体の20%を超えないようにする。
- 画質の良いものを使用する
- 説明文は必ず広告見出しとセットで表示されるため、広告見出しを補完する内容を記載
画像の場合【Yahoo!】
動画の場合
なお、Yahoo!は(1)(2)(3)いずれかのサイズで作成
詳細や注意点など省略している部分もありますので、詳しくは以下の公式ヘルプセンターの情報と併せてご確認ください。
レスポンシブ(動画)- Yahoo!広告ヘルプ 動画を利用した広告について-Yahoo!公式ヘルプ
効果を最大化するレスポンシブ検索広告の活用ポイント
- 多様な検索キーワードに対応できるよう、様々な組み合わせの広告文を用意する
- ユーザーの記憶に残りやすい広告を作る
- 広告グループでまとめ、一つずつレスポンシブ広告を設定する
多様な検索キーワードに対応できるよう、様々な組み合わせの広告文を用意する
ロングテールキーワードなどを使用し、キーワードを細かく設定することで、より検索意図と合致したユーザーにリーチできるでしょう。具体的には、スマートフォンケース」のように一般的なキーワードだけでなく、「iPhone14 Pro Max ケース 耐衝撃」のような感じ。また、「購入」だけでなく、「買う」「手に入れる」など同義語や類語を複数用意することで、より多くの検索クエリに対応できます。
ユーザーの記憶に残りやすい広告を作る
人間の記憶は大きく2つに分類されます、「短期記憶」、「長期記憶」。その中でも短期記憶は、「意味記憶」「エピソード記憶」「手続き記憶」「感情記憶」の4つに分かれます。このうちのどれが最後まで残り続けるかご存じですか?正解は「感情記憶」です。人間は、人の名前を忘れても、過去の出来事を忘れても、感情だけは自然に覚えているのです。話が逸れてしまいましたが、ここで何をお伝えしたいかと言うと、感情に寄り添う、または訴えかけるユーザーの記憶に残りやすい広告が広告効果を発揮する可能性が高くなるということです。例としては、漫画やアニメ風の「伝わりやすい」ストーリー仕立てで、ユーザーの目を引きつつ、簡単にサービスや商材を感情で理解してもらうことができます。
広告グループでまとめ、一つずつレスポンシブ広告を設定する
広告グループを分割するメリットは大きく3つあります、「広告の関連性を高め、ユーザーの検索意図にきめ細かく対応」「ターゲット層を細かく設定」「各広告グループのパフォーマンスを個別に測定」できる点にあります。例えば、家電製品を販売しているECサイトの場合、テレビ、冷蔵庫、洗濯機といった商品ごとに広告グループを分けることで、それぞれの商品に最適なキーワードや広告文を設定できます。また、どの広告グループが効果的で、どの広告グループが改善が必要なのかを明確にすることで、運用戦略や改善施策が立てやすくなります。
コンバージョン率を上げるための施策
- 広告文の最適化
- 広告設定の最適化
- ランディングページの最適化
- リマーケティングとの連携
広告文の最適化
読者の興味を引き、商品やサービスへの関心を高めるためには、広告文の最適化が欠かせません。キーワードを厳選し、ターゲット層に響く言葉を選び、最適なCTAの設置**(**「今すぐ購入」「詳細を見る」などの何らかのアクションを促すボタンのこと)することで、より多くのクリックとコンバージョンを獲得することができます。さらに、数字や具体的な表現で商品の強みを明確に伝え、数字や限定的な言葉で説得力を高めることも効果的です。また、季節やイベントに合わせた言葉を使うことで、よりタイムリーな訴求もいいでしょう。
広告設定の最適化
ターゲットCPAや目標ROASといった入札戦略を適切に設定し、デバイスや地域、興味関心など、多様なターゲティング要素を組み合わせることで、広告配信を最適化できます。また、広告配信スケジュールを調整したり、サイトリンクやコールアウトなどの広告拡張機能を活用することで、より多くのユーザーに、より効果的にアプローチすることが可能です。
LPランディングページの最適化
LP(ランディングページ)の最適化は、Webサイトを訪れたユーザーを顧客へと導くための重要な施策です。高速読み込み、独創性のあるデザイン、伝わりやすいメッセージフォーマット、広告文と一致するコンテンツ、そして購買ボタンまでのスムーズなフローの5つの要素を意識することで、ユーザー体験を向上させ、コンバージョン率を大幅に改善することできます。
リマーケティングとの連携
リマーケティングとは、一度自社のウェブサイトを訪れたことがあるユーザーに対して、そのユーザーが他のウェブサイトを閲覧している際に、再び自社のウェブサイトの広告を表示するインターネット広告の手法です。リマーケティングとの連携で、一度商品ページを閲覧したユーザーに対して、その商品に関連する広告を再度表示したり、カートに追加した商品を再度紹介したりすることで、購入意欲を高め、CV率を向上することができます。
まとめ:CV率で伸び悩んでいませんか?データに基づいた無駄のない広告運用ならfree web hope
株式会社free web hope はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。
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