データ分析

GA4の読了率とは? スクロール率・離脱率・直帰率との違いも解説

    ウェブサイトのページの読了率を測定することで、ページの改善に役立てることができます。今回はGA4の離脱率(離脱数)の定義と、スクロール率/直帰率/離脱率の違いを解説します。

    この記事で分かること

    • GA4の読了率の概要・定義
    • 読了率とスクロール率、直帰率・離脱率の違い

    GA4の読了率(読了数)とは

    GA4の読了数(読了率)とは、ページが読了された回数(またはその割合)を計測することができる指標です。

    具体的には、GTMのイベントタグ設定を用いて自身でページの読了地点を設定することで、GA4でその要素の表示がどのぐらい発生したのかを計測を開始することができます。

    この指標を測定することにより、個々のページの読了を正確に計測することができます。

    またこの指標を応用することもできます。例えばページ内の重要な要素を「読了地点」として設定することで、その要素がどのぐらい表示されているかなどの考察ができます。

    実際にGTMのイベントタグ設定を行いGA4で読了数(読了率)の計測をする方法はこちらの記事を参考にしてください。:GTMで読了率のタグ設定をする方法を解説|株式会社free web hope

    GA4の基礎知識についてはこちらの記事をご覧ください。:GA4 (Google Analytics 4)とは?設定方法からUAとの違いまで詳しく解説!|株式会社free web hope

    スクロール率と読了率の違いは?

    ページを閲覧したポイントを計測する方法として、「読了率」と「スクロール率」が挙げられます。

    それぞれメリットが異なるので、自身の目的・用途に合わせて使い分けをしましょう。

    スクロール率計測のメリット

    スクロール率は、ユーザーがページをどれだけスクロールしたかを計測することができます。

    メリットとしては、GA4のカスタムイベントとして用意されているので、簡単に計測を開始できる点です。

    しかし、カスタムイベントのスクロール率はページの90%までスクロールされた際に計測されます。よって、ページ下部にCTAボタンなど重要なコンテンツを配置しているホームページやランディングページの計測に適しています。

    また、読了率と同じくGTMのイベントタグ設定を行うことで20%、40%、60%…というようにスクロール深度を設定することもできます。

    GA4でスクロール率を計測する方法はこちらを参考にしてください:GA4でスクロール率を計測する方法│GTMのタグ設定方法・拡張計測機能を解説|株式会社free web hope

    読了率計測のメリット

    読了率の計測は、記事やブログのコンテンツの改善に最適です。

    記事やブログはページ下部にコメント欄やおすすめ記事など読了とは関係のないコンテンツがある場合があります。

    よって、読了地点はページ下部の60%であったり、90%であったりとサイトによってまちまちです。

    その場合、例えば「最後の見出しタグが表示された場合読了と計測する」など読了地点を自身で設定した方がより正確な計測をすることができます。

    離脱率・直帰率と読了率の違いは?

    また似た指標で「離脱率」「直帰率」もあります。

    まず、離脱率・直帰率はGA4のデフォルトイベントで計測できる点です。GTMで設定を行う必要はありません。

    またその定義に大きな違いがあります。

    離脱率の定義

    離脱数は以下のように定義されています。

    離脱数は、あるページやスクリーンで 1 セッションの最後のイベントが発生した回数を示します。

    引用:[GA4] 閲覧開始数と離脱数 - アナリティクス ヘルプ (google.com)

    「1セッション最後のイベント」とは、ユーザーのサイトからの離脱を指します。

    よって、離脱数とはページ上でユーザーがサイトから離脱をしてしまったセッションの数です。離脱率は特定のページを含むセッションのうち、そのページの離脱数の割合です。

    離脱率の定義

    一方直帰率は以下のように定義されています。

    エンゲージメントのなかったセッションの割合。

    たとえば、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたものの、ホームページでコンテンツの閲覧が 10 秒未満で終了し、イベントをトリガーしたり、他のページか画面に移動したりせずにウェブサイトを離れた場合、そのセッションは直帰として集計されます。

    参考:[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス - アナリティクス ヘルプ

    つまり、直帰率とはエンゲージメントがなかったセッションの割合を指します。

    まとめると

    • 離脱率:特定のページを含むセッションのうち、そのページで離脱してしまったセッションの割合
    • 直帰率:エンゲージメントがなかったセッションの割合
    • 読了率:ある特定の要素が表示された割合

    です。ややこしいですが読了率はユーザーのスクロール深度に焦点をあてて計測をしているということです。

    離脱率・直帰率もサイト改善の上で重要な指標です。詳しくはこちらのページで解説をしております。:GA4での離脱率とは?直帰率との違いや計測・改善方法も解説|株式会社free web hope

    また実際にGTMのイベントタグ設定を行い、GA4で読了率を計測する方法は、以下の記事を参考にしてください。:GTMで読了率のタグ設定をする方法を解説|株式会社free web hope

    まとめ

    読了率とはページが読了された回数(またはその割合)を計測することができる指標です。

    読了率が低い場合は、コンテンツの改善が必要になると判断できます。

    他にも「ページのスクロール率」「特定のボタンのクリック数」などページ改善に必要な指標も、GTMのタグ設定を行うことでGA4で測定を開始することができます。

    詳しくはこちらのページをご覧ください。:

    ページのスクロール率:GA4でスクロール率を計測する方法│GTMのタグ設定方法・拡張計測機能を解説|株式会社free web hope

    ボタンのクリック:GA4でクリックイベントを計測する方法│GTMでタグ設定を行う方法も解説|株式会社free web hope

    Youtube動画:GA4でYoutube動画の計測を行う方法│GTMのイベントタグ設定方法も解説|株式会社free web hope

    free web hopeでは、WEBマーケティングの多岐にわたる分野で支援を提供しております。

    「GA4でどのようにデータ計測をすればよいのかわからない」「データをどのように活用するのかわからない」「社内でリソースが不足しておりPDCAを回す余裕がない」

    このようなお悩みをお持ちのご担当者様は、お気軽にfree web hope公式HPもしくは左下のコンタクトフォームからお問い合わせください。

    またこちらは実際にGA4導入支援に成功した事例です。是非参考にしてください。:

    GA4(Google Analytics4)移行で見えるようになったCVに繋がる顧客の導線とは?|株式会社free web hope 

    監修者:古瀬純功

    free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント

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