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この記事で分かること
- GA4の離脱率の概要
- GA4の離脱率の確認方法(探索レポート)
- GA4の離脱率と直帰津の違い
- GA4とUAでの離脱率・直帰率の定義の違い
- 離脱率・直帰率の平均
- 離脱率・直帰率の改善方法
GA4の離脱率とは?
GA4とは?
GA4(Googleアナリティクス4)とは、2020年に導入されたGoogleアナリティクスの新バージョンで、UA(ユニバーサルアナリティクス)に取って代わる主要なアクセス分析ツールです。
GA4ではサイトを訪れたユーザー行動などを分析することが可能なので、自社サイトやランディングページの改善に役立てられます。
GA4について詳しく知りたい、まだ初期設定が完了していないという方はこちらのページを参考にしてください。:
【初心者必見】GA4 (Google Analytics 4)とは?UA(ユニバーサル アナリティクス)との違いから設定方法まで詳しく解説!|株式会社free web hope
GA4での離脱率の定義・計算方法

GA4では、離脱率は以下のように定義されています。
離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。
引用:[GA4] 閲覧開始数と離脱数 - アナリティクス ヘルプ
つまり、離脱率とはページの表示回数に対してユーザーが離脱をしてしまった割合です。
- 離脱率=離脱数÷ページの表示回数(ページビュー数)×100
離脱数とは
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それでは、離脱数はどのようにカウントされるのでしょうか。GA4においては以下のように定義されています。
離脱数は、あるページやスクリーンで 1 セッションの最後のイベントが発生した回数を示します。
引用:[GA4] 閲覧開始数と離脱数 - アナリティクス ヘルプ
「1セッション最後のイベント」とは、ユーザーのサイトからの離脱を指します。
よって、離脱数はページ上でユーザーがサイトから離脱をしてしまった際にカウントがされるということです。
上記の図の場合、ユーザはページA→ページB→ページCに移り離脱をしているので、最後に閲覧したページCの離脱数が1とカウントされます。
表示回数(ページビュー数)とは
表示回数とは、それぞれのページが表示された回数を指します。
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例えばユーザーがサイトのページA→Bにうつり離脱してしまった際、ページA・ページBそれぞれのページの表示回数が1とカウントされます。
こちらのページでは、表示回数についてより詳しく解説しています。:GA4のPV数とは? セッション数との違いから計測方法まで解説!|株式会社free web hope
GA4での離脱率の確認方法
今回はデモアカウントを用いて離脱率を確認していきます。
GA4のデフォルトのレポートでは直帰率を確認することはできないため、「探索」機能でレポートを作成する必要があります。
Step1:GA4にログイン
GA4にログインします。まだアカウント作成がお済みでない方はこちらのページを参考にアカウント作成をしてください。
Step2:「探索」タブから「自由形式」を選択
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Step3:「ディメンション」から「ページタイトル」を選択しインポートを押す
「ページタイトル」ではページのタイトル名を表示できます。他にも「ページパス+クエリ文字数」ではURLのドメイン名の後の文字列を表示することができます。
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Step4:「ページタイトル」を「行」にドラッグ&ドロップ
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Step5:「指標」から「離脱数」を選択しインポートを押す
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Step6:「離脱数」を「値」にドラッグ&ドロップ
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Step5:「指標」から「表示回数」を選択しインポートを押す
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Step7:「表示回数」を「値」にドラッグ&ドロップ
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Step8:離脱数÷表示回数×100がそのページの離脱率になります
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GA4での直帰率と離脱率の違いは?
離脱率と似ている指標で「直帰率」があります。この章ではその違いについて詳しく解説していきます。
GA4での直帰率の定義
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GA4での直帰率は以下のように定義されています。
エンゲージメントのなかったセッションの割合。
たとえば、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたものの、ホームページでコンテンツの閲覧が 10 秒未満で終了し、イベントをトリガーしたり、他のページか画面に移動したりせずにウェブサイトを離れた場合、そのセッションは直帰として集計されます。
参考:[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス - アナリティクス ヘルプ
つまり、直帰率とはエンゲージメントがなかったセッションの割合を指します。
セッション数とは
先ほど紹介した表示回数とよく似た指標で「セッション数」があります。
セッション数とは、ユーザーがサイトを訪れた回数を表します。
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重要な点は、表示回数と異なり、ユーザーがサイトに最初にアクセスしたページについてセッション数として計測されるということです。
たとえば、同一サイト内でページAからページBへ移動し、その後サイトから離脱した場合、
最初に訪れたページはAなので、ページAのセッション数は1、ページBのセッション数は0とカウントされます。
こちらのページでは、セッション数についてより詳細に解説をしております。:GA4のセッション数とは? PV数との違いから計測方法まで解説!|株式会社free web hope
エンゲージメントとは
エンゲージメントとは、サイト内でのユーザーの操作のことです。
- サイトの10秒以上の閲覧
- キーイベント(コンバージョン)の発生
- 2ページ以上の閲覧
GA4では以上をエンゲージメントとして定義しています。
GA4ではこれらの定義を含むイベントを、自身で「エンゲージメント」として定義し計測することができます。
詳しくはこちらのページで解説をしています。:【重要】GA4のエンゲージメントとは?計測・活用方法まで解説!|株式会社free web hope
※キーイベント(コンバージョン)…ランディングページによって促したい行動
例えば、資料請求や商品購入などがその一例です。
GA4では、どのユーザー行動をキーイベント(コンバージョン)として設定するか自分で決めることができます。自身のウェブサイトの目的をキーイベント(コンバージョン)として設定しましょう。
2024年4月にGA4上でのコンバージョンの名称が「キーイベント」に変更されました。ご注意ください。
キーイベントの詳細や設定方法などはこちらをご覧ください。:GA4のキーイベント(CV:コンバージョン)とは?計測方法からGTMのタグ設定まで解説!|株式会社free web hope
直帰率と離脱率の計算方法の違い
つまり、ユーザーがページを訪れ、
- 10秒以上閲覧しないでそのページを閉じた
- 他のページには移動せず、そのページの閲覧のみでページを閉じた
- キーイベント(コンバージョン)として設定している行動をせずにページを閉じた
以上の場合、そのページの直帰数として計算されます。
- 直帰率=100-エンゲージメント率(エンゲージメントのあったセッション数÷全体のセッション数×100)
- 離脱率=離脱数÷ページの表示回数(ページビュー数)×100
ここで注意しておきたいのは、離脱率はページビュー数に、直帰率はセッション数に焦点を当てているということです。
- セッション数:ユーザのサイトへのアクセス回数(最初にアクセスしたページについてセッション数として測定)
- ページビュー数:そのページが閲覧された総回数(閲覧された順序に問わずそれぞれのページごとに計測)
を指します。
以下の図をご覧ください。
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この場合、ページAの指標は以下のようになります。
- 表示回数:3
- セッション数:2(ページAから始まっているセッションの総数)
- 離脱数:0
- エンゲージメント数:1(ユーザーA)
よってページAの離脱率は0÷3×100=0%、直帰率は100-(1÷2×100)=50%となります。
では以下の場合ではどうなるか、計算できますか?
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この場合、それぞれのページの指標は以下の通りになります。
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このように実際に計算することはあまりありませんが、離脱率と直帰率の定義の違いについては明確にしておきましょう。
参考:離脱率と直帰率の違い - アナリティクス ヘルプ (google.com)
GA4での直帰率の確認方法
それでは実際にGA4で直帰率を計測する方法を紹介します。
Step1:GA4にログイン
GA4にログインします。まだアカウント作成がお済みでない方はこちらのページを参考にアカウント作成をしてください。
Step2:「探索」タブから「自由形式」を選択
.png)
Step3:「ディメンション」から「ページタイトル」を選択しインポートを押す
「ページタイトル」ではページのタイトル名を表示できます。他にも「ページパス+クエリ文字数」ではURLのドメイン名の後の文字列を表示することができます。
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Step4:「ページタイトル」を「行」にドラッグ&ドロップ
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Step5:「指標」から「直帰率」を選択しインポートを押す
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Step6:「直帰率」を「値」にドラッグ&ドロップ
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Step7:完成
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GA4とUAでの離脱率・直帰率の違い
UA(ユニバーサルアナリティクス)は、2020年のGA4リリースまで主要な分析ツールでした。しかし2023年7月1日に計測サービスが終了し、GA4に完全に移行されました。
GA4とUAでは指標の定義や計測方法にいくつか違いがあるため、ここで解説をしていきます。
GA4とUAでの離脱率の違い
UAでは、離脱率はレポートで確認することができますが、GA4には「離脱率」という指標は用意されていません。
よって、離脱数÷表示回数を計算して離脱率を求める必要があります。
GA4とUAでの直帰率の違い
GA4とUAでは、直帰率の定義が異なります。
UAの直帰率は以下のように定義されています。
ページで何も行われなかった 1 ページのみのセッションのパーセント数。直帰の場合、セッション継続時間は 0 秒です。たとえば、ユーザーがウェブサイトにアクセスして、ホームページでコンテンツを数分間閲覧したものの、リンクをクリックしたり、インタラクション イベントとして記録されているイベントをトリガーしたりせずにウェブサイトを離れた場合、そのセッションは直帰として集計されます。
参考:[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス - アナリティクス ヘルプ
つまり、UAでは「そのページ上で何もイベント(ユーザーの行動)が行われなかった」セッションの割合です。
GA4上では「エンゲージメントのなかった」セッションの割合と定義されています。
例えば、UAでは滞在時間が数分間あっても何も行動をしなければ直帰とみなされます。しかし、GA4ではページの滞在時間が10秒以上あったセッションは直帰としてカウントされません。
つまり、GA4では滞在時間も加味した計算になっており、GA4の方が直帰率が低くなる傾向にあります。
離脱率・直帰率の平均
離脱率の平均
離脱率は具体的に何%以下に抑えるべきと明確に決まっているわけではありません。またサイトの種類ごとに数値も変動してきます。
しかし、2024年Baymard Institue社によって行われた調査によると、49のeコマースサイトにおいて、かご落ち率は平均70.9%と報告されています。
参考:49 Cart Abandonment Rate Statistics 2024 – Cart & Checkout – Baymard Institute
直帰率の平均
また離脱率についても明確に目標などは決まっておらず、サイトによって変動しますが、
Brafton社が2016年に行った調査では、平均58.18%と報告されています。
参考:Brafton 2017 Content Marketing Benchmark Report - brafton %
離脱率・直帰率の改善方法
最後に、直帰率・離脱についてのいくつか改善のポイントを紹介します。
ファーストビュー・キャッチコピーを改善する
ファーストビューとは、ランディングページを訪問した際にユーザーが最初に見る部分です。
ここにユーザーの注意・関心を引くためのキャッチコピーを配置しましょう。
ユーザーはページの続きを読むかどうか3秒で判断し、この箇所での直帰率は70%以上ともいわれています。伝えたいことは13文字程度に収めるのが理想です。
特に広告からの流入の場合、ユーザーのニーズとキャッチコピーが一致していることが重要です。
ページの読み込み速度を改善する
2021年Googleウェブサイトの評価基準にはCore Web Vitalsという指標を追加しました。指標階下の要素で構成されています。
- LCP:読み込み時間
- FID:インタラクティブ時間
- CLS:視覚的な安定性
LCPは2.5秒以上で要改善、3秒以上で不調と判断され、検索順位に悪影響をもたらします。
またChromeの開発者などで組織されたChrome DevRelチームによると、読み込む速度が以下のようにユーザー行動に影響を与えることが分かっています。
- 0-100ミリ秒:ユーザーは結果がすぐに得られたと感じる
- 100-1000ミリ秒:ユーザーは読み込みが自然な速度だと感じる
- 1000ミリ秒(1秒)以上:ユーザーが実行中のタスクに集中できなくなる
- 10000ミリ秒(10秒)以上:ユーザーは不満を感じ、タスクを放棄する可能性がある
参考:Measure performance with the RAIL model | Articles | web.dev
表示速度が遅い場合は、以下のような施策が有効です。
- 画像を圧縮する
- リソース(HTML・Javascript・CSSなど)を圧縮する
- ブラウザキャッシュを活用する
モバイルフレンドリーなデザインにする
ランディングページのモバイル版は必須です。
ランディングページはモバイルからのアクセス数のほうが多いことも珍しくありません。
PC版にデザインしたランディングページはスマートフォンでは見づらいため、ユーザーの離脱につながります。
そこでスマートフォン版ランディングページの2つの制作方法についてご紹介します。どちらにするかは、デザインのテイストとサイト管理の観点から判断します。
レスポンシブデザインで制作する
レスポンシブデザインとは、使用しているデバイスの画面幅によってサイズが調整されるデザインのことです。
このサイトもレスポンシブで作られています。
試しにPCであればブラウザの幅を小さくしてみてください、レイアウトが変化するのが分かるかと思います。
レスポンシブデザインのメリット
制作するときのソースコードが1つで済むので、大量にランディングページを量産したい時、更新回数が頻繁に必要な場合に対応しやすい点です。
レスポンシブデザインのデメリット
デメリットとしては、可変することを考えて作るので、レイアウトに制限があります。
レイアウトに制限なく作ることも技術的には可能ですが、複雑なレイアウトをすればするほどレスポンシブ化する難度は格段に上がりますので、制作のコスパがあまりよくありません。
オリジナルデザインで制作する
オリジナルデザインとは、PCとスマートフォンで完全に別々に設計する方法です。
「スマートフォンでアクセスしてきたらこっちを表示する」のようなスクリプト(ウェブサイトを構成する言語)で分岐させます。
オリジナルデザインのメリット
レスポンシブデザインと違い、スマホ版・PC版それぞれでレイアウトを設計することができるのでレイアウトを気にせず複雑に設計できます。
オリジナルデザインのデメリット
コードがPC版とスマートフォン版で2つになるので、「キャンペーンを変更したい」となった場合は、デザインもコードも2つとも更新する必要があります。
運用しているランディングページが1つや2つであれば問題ないですが、増えてくると抜け漏れが発生したり、管理工数が上がってしまうのがデメリットです。
またこちらの記事ではGA4でLPを分析・改善する方法を解説しております。:【LPO必須】GA4でLP(ランディングページ)を分析する方法|株式会社free web hope
まとめ
このページでは離脱率・直帰率の定義と計測方法、改善方法について紹介しました。
離脱率・直帰率が高い場合、ファーストビュー・キャッチコピーを改善する、ページの表示時間を改善する、モバイル用のデザインを作るなどの施策を試してみてください。
まだサイトを開設して間もない方は、ランディングページの運用に関してお悩みや不安も多いかと思われます。
そこで、弊社ではランディングページにおける施策・運用業務を支援しております。
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監修者:古瀬純功
free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント