LINE広告のバナーサイズと配信面一覧
LINE広告で広告効果を出すには、各広告フォーマットに合ったバナーサイズをきちんと理解して、適切なサイズを使うことが大切です。バナーサイズや入稿規定を守れていないと、広告審査に通らないこともあるので、クリエイティブを作成する際はサイズに気をつけましょう。
2025年1月現在の、LINE広告における各配信面とバナーサイズの一覧は以下で紹介しています。
静止画バナーサイズ
LINE広告では、静止画バナーとして1,200×628px(16:9)、1,080×1,080px(1:1)、600×400px(3:2)の3種類を使用すれば、すべてのフォーマットに対応できます。
広告効果を最大化するには、1つのフォーマットだけでなく、複数のフォーマットでクリエイティブを入稿することをおすすめします。
参考:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
動画のバナーサイズ
LINEの動画広告では、16:9、1:1、9:16のアスペクト比の動画を利用することができます。これらの比率は、広告を表示する場所や目的に応じて使い分けることが可能です。例えば、クロスプロモーションを行う場合、1:1の比率はInstagramやFacebookなどのSNSでも使用でき、9:16はYouTubeショートやTikTokなど、縦型の動画表示に適しています。同じ広告クリエイティブを複数のプラットフォームで展開することで、統一感を持たせたキャンペーンが可能になります。
参考:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
【入稿規定】LINE広告の各フォーマット
ここでは、LINE広告における各フォーマットの特徴や詳細と、広告の入稿規定などを紹介します。
LINE広告では、下記の11種類のフォーマットを展開しています。
- Card: カード(静止画)
- Square: 正方形(静止画)
- Carousel: カルーセル(静止画)
- 画像(小)
- 画像(アニメーション)
- Card: カード(動画)
- Square: 正方形(動画)
- Vertical: 長方形(動画)
- 動画(1:1)
- 動画(16:9)
- 友だち追加用(動画)
以下で詳しく見ていきましょう。
Card: カード
Card(静止画)は、W1200px × H628pxのフォーマットで、すべての配信面に対応しています。
このフォーマットは、LINE広告で一般的に使われるサイズで、タイムラインやトークルーム、LINEニュースなどで幅広く表示されます。また、Card(静止画)は1枚だけでもインパクトを与えやすいため、シンプルでわかりやすいビジュアルにすると広告効果を発揮できるでしょう。
一方、Card(動画)は、16:9のアスペクト比を持つ動画フォーマットです。LINE公式アカウントのトークルームや、アルバムなど、一部の配信面では利用できません。動画広告は「目」と「耳」で訴える力が強いため、製品の使用方法やストーリー性のあるプロモーションに向いています。
画像一部引用:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
【入稿規定】Card 静止画
LINE広告のCard(静止画)に関する入稿規定は以下の通りです。
【入稿規定】Card 動画
LINE広告のCard(動画)に関する入稿規定は以下の通りです。
Square: 正方形
Square(静止画)は、W1080px × H1080pxのフォーマットです。LINEマイカード以外のすべての配信面に対応しています。Squareフォーマットは、通常のCardよりも表示面積が広くなるため、視覚的なインパクトが強く、ユーザーへの訴求力が高まります。特に目を引くデザインを使用することで、広告の効果を最大化できます。
一方で、Square(動画)は、画面比率1:1の動画フォーマットで、トークリスト、LINEマイカード、LINEオープンチャット以外の配信面に対応しています。1:1の比率は、SNS広告(InstagramやFacebookなど)でもよく使用されるため、クロスプロモーションを行っている場合にも便利です。Square動画は、バランスの良い構図で視覚的に安定感があり、視聴者が動画に集中しやすくなる特徴があります。
画像一部引用:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
【入稿規定】Square 静止画
LINE広告のSquare(静止画)に関する入稿規定は以下の通りです。
【入稿規定】Square 動画
LINE広告のSquare(動画)に関する入稿規定は以下の通りです。
Carousel: カルーセル
Carousel(静止画)は、W1080px × H1080pxのフォーマットで、最大10枚の画像をスライド式で表示できる形式です。Carousel(静止画)では、ホーム、LINE VOOM、LINE monary, LINE NEWSの一部、LINEポイントクラブ、LINEブランドカタログなど、複数の配信面に対応しています。
Carousel広告では、1枚目と2枚目が特に重要です。最初の数枚でユーザーの興味を引き、その後のスライドを見てもらうことが求められます。例えば、複数の商品の特徴やバリエーションを順番に紹介したり、ストーリー性を持たせてシーンごとに分けて展開するなど、見せ方に工夫を凝らすことが大切です。
画像一部引用:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
【入稿規定】Carousel:カルーセル 静止画
LINE広告のCarousel(静止画)に関する入稿規定は以下の通りです。
画像(小)
画像(小)は、W600px × H400pxのフォーマットで、ディスクリプションは表示されません。主にトークリスト、LINE NEWS、ホーム、LINEファミリーアプリに対応しています。
画像(小)はサイズが小さいため、限られたスペースでユーザーの目を引く必要があります。画像のクオリティや色使い、デザインなどを工夫してユーザーが瞬時に内容を理解できるように心がけましょう。
画像一部引用:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
【入稿規定】画像(小)
LINE広告の画像(小)に関する入稿規定は以下の通りです。
画像(アニメーション)
画像(アニメーション)は、W600px × H400pxのフォーマットで、動きのあるビジュアルを表現できる広告フォーマットです。トークリストにのみ対応しています。
LINEアプリ内で最もユーザー数が多いトークリストで、唯一動きを取り入れられるため、視覚的に目立つ効果を得やすいです。例えば、画像(小)をすでに配信している場合、その画像の一部を動かすだけでも十分に新鮮さを感じさせ、低コストでアニメーション効果を加えることができます。
画像一部引用:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
【入稿規定】画像(アニメーション)
LINE広告の画像(アニメーション)に関する入稿規定は以下の通りです。
Vertical: 長方形(動画)
Vertical(動画)は、画面比率9:16の動画フォーマットです。LINE VOOM、LINE NEWS、LINEファミリーアプリ、LINE広告ネットワークなどに対応しています。
画像一部引用:LINE広告のクリエイティブサイズと入稿規程制作のコツも解説
【入稿規定】Vertical: 長方形
LINE広告のVertical(長方形)に関する入稿規定は以下の通りです。
LINE広告クリエイティブで効果を出す!6つの作成ポイント
LINE広告のクリエイティブで重要なのは、「いかにユーザーの関心を引けるか」です。広告を配信しても、ユーザーの目に留まらなければ、クリックやアクションには繋がりません。つまり、効果を発揮するためには、目を引くデザインや魅力的なコンテンツが必要です。ここでは、静止画と動画のそれぞれ、効果的なLINE広告クリエイティブを作成するためのポイントを3つずつ紹介します。
LINE静止画クリエイティブ作成の3つのポイント
静止画広告は、動画広告と異なり、動きや音でユーザーの注意を引くことができません。そのため、視覚的なインパクトが重要です。効果的な静止画クリエイティブを作成するために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 少ない情報量でインパクトを出す
- 高解像度の画像のみ使う
- 複数のクリエイティブを用意する
1. 少ない情報量でインパクトを出す
静止画広告では、情報量が多すぎると広告がごちゃごちゃして見え、ユーザーの目に留まりにくくなります。広告はシンプルでありながら、強いインパクトを与えることが求められます。デザイン的には「ミニマリズム」を意識し、ユーザーが一目で理解できるように心掛けましょう。
例えば、コスメの商品広告で「夜まで、キレイが続く。寝ても崩れないファンデーション」といったシンプルでインパクトのあるメッセージを大きく配置し、背景にはその商品を使った美しい肌の写真を配置する、といった具合です。
特に、「画像(小)」や「画像(アニメーション)」は、他のフォーマットに比べてサイズが小さく、伝えられる情報が制限されるため、デザインには工夫が必要です。
2. 高解像度の画像のみ使う
解像度が低い画像を使用すると、広告がプロに見えず、信頼性を欠いてしまうことがあります。LINE広告は特にスマートフォンで閲覧されることが多いため、画面での見え方がとても重要です。特に商品の細部までしっかりと見せたい場合や、ブランドイメージを守りたい場合は、高解像度の画像を使用しましょう。
3. 複数のクリエイティブを用意する
複数のクリエイティブを用意する理由は、1つの静止画だけではユーザーの反応を十分に引き出せないことがあるからです。LINE広告では、さまざまなクリエイティブをテストし、それぞれの広告効果を比較することが広告効果の最大化につながります。
A/Bテストを活用して、画像やメッセージ、カラーなどの要素を変更し、どのバージョンが最も効果的かを見極めましょう。A/Bテストを繰り返し行い、「これだ!」というバージョンが見つかったら、そのバージョンを基本にしつつ、デザインやキャッチコピー、CTAの表現など、他の要素を少し変えて複数のバージョンを作成しましょう。同じクリエイティブを繰り返し配信し続けると、ユーザーが広告に飽きてしまい、効果が徐々に低下してしまいます。
LINE動画クリエイティブ作成の3つのポイント
動画広告は、静止画広告に比べてユーザーのスクロールを止める可能性が高いと言われています。人は視覚で約8割、聴覚で約1割の情報を得ているため、合計9割の感覚に訴えかける動画広告が注目を集めやすいのは確かです。ただし、広告内容によっては、少しの関心を引いてもユーザーがすぐに離脱してしまうリスクもあるため、注意が必要です。効果的な動画クリエイティブを作成するために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- KPIに合った広告の表現方法を取り入れる
- 冒頭の3秒で共感を引き出す
- 字幕テキスト / BGMは必ず入れる
1. KPIに合った広告の表現方法を取り入れる
動画クリエイティブを作成する際には、目的(KPI)に応じた表現方法を使うことが不可欠です。広告の目的を達成するためには、まず何を測定するかを明確にし、そのKPIに基づいてクリエイティブを最適化しましょう。以下で具体例を紹介します。
認知度向上の場合
- インパクトのあるビジュアルを使用して、ブランドや商品が印象に残るようにする。
- 視覚的に一貫性のあるブランド要素(ロゴ、カラー、フォントなど)を前面に出す。
コンバージョン促進の場合
- 商品の特長、使用シーン、他の商品との比較を織り交ぜる
- 限定キャンペーンやセール情報、期間限定オファーを前面に出して、緊急感を持たせる。
- 「送料無料」や「ギフトラッピングサービス」などをアピールしユーザーの購入を後押しをする。
- CTA(Call to action)ボタンを設置し、ユーザーが次のアクションにつながりやすいようにする。
リード獲得の場合
- 口コミやレビュー、顧客の声を活用して、製品やサービスの信頼性を高める
- 無料トライアルや特典付きオファーを提供し、リードを獲得するインセンティブを強調
- 「今すぐ登録」「無料で試す」など、CTAボタンを設置
2. 冒頭の3秒で共感を引き出す
動画広告において、最初の3秒はとても重要です。視聴者が広告をスキップせずに最後まで見てくれるかどうかが、最初の数秒で決まります。言い換えれば、「この広告を見続けたい」と思わせることが、効果的な動画広告を作るための最初の一歩です。
ちなみに、アメリカで発表された研究によると、Z世代の集中力は「8秒」に過ぎないと言われています。もし、興味のあるコンテンツでも集中力がわずか8秒しか続かないのであれば、広告がスルーされるのは当然とも言えます。つまり、広告を見てもらうためには、短い時間の中でインパクトを与える必要があるのです。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?それは、冒頭の3秒で「視聴者が自分と重ね合わせて『わかる!』と思える瞬間」を作ることです。例えば、若い女性向けのコスメ広告なら、最初に「忙しい朝、化粧がうまくいかない…」というシーンを見せ、その後に自社商品がその問題を解決するシーンに繋げることで、視聴者が共感しやすくなります。
このように、最初の3秒で視聴者が自分の体験と重ね合わせられる瞬間を作ることが、広告を見続けてもらうためのカギとなります。
3. 字幕テキスト / BGMは必ず入れる
LINE広告の動画では、音声がオフの状態でも広告の内容がしっかり伝わるように、字幕テキストを必ず入れることが重要です。多くの視聴者は音声を切ったままで動画を視聴しているため、字幕を活用することでメッセージをしっかりと届けることができます。
広告審査前の最終チェックリスト
広告クリエイティブが完成したら、次はLINE広告の審査が自動的に開始されます。広告審査にスムーズに通過するためには、最終チェックが重要です。審査に落ちないためにも、以下のポイントをしっかりと確認しておきましょう。
広告審査前に確認しておくべきチェックリストは以下の通りです。
- ユーザーが不快に感じる表現(最大級表現や不適切な言い回しなど)がない
- 法規制やLINEのクリエイティブガイドラインを遵守している
- テキスト、画像、動画、ランディングページ(LP)の関連性が保たれてい
- 自社業種やサービス特有の法律やガイドラインに従っている
- 広告アカウントのカテゴリーと広告内容が一致している
- ランディングページの内容と広告内容が一致している
- ランディングページの情報と広告アカウントの登録情報に相違がない
- ランディングページ内のリンクが正しく動作している
- 広告アカウントのカテゴリーとLPの内容に一致がある
【LINE広告】よくある質問(FAQ)
ここでは、LINE広告クリエイティブをはじめて作成する方が、抱きやすいよくある質問をまとめてみました。
- Q1. LINE広告の推奨解像度やアスペクト比に合わない場合はどうしたらいい?
- Q2. LINE広告に適したCTA(Call to Action)の配置やデザインは?
- Q3. LINE広告の動的コンテンツ(ダイナミック広告)の作成方法は?
Q1. LINE広告の推奨解像度やアスペクト比に合わない場合はどうしたらいい?
LINE広告では、推奨される解像度やアスペクト比に合わない画像や動画を使用すると、広告審査に通らないことがあります。そのため、広告を配信する前に、規定サイズに合わせて修正しましょう。
画像や動画のサイズが合わない場合、PhotoshopやCanvaなどのツールを使ってサイズやアスペクト比を調整することができます。また、画像サイズやアスペクト比を変更する際、画質が劣化しないように注意しましょう。特に、画像の容量を小さくする場合、単に圧縮するだけでは画質が劣化することがあります。
画像を圧縮する際は、TinyPNGやOptimizillaなどのサイトを利用すると、画質を保ったままファイル容量を削減できます。LINE広告の管理画面で自動的にリサイズされることもありますが、極力推奨サイズを守ることをオススメします。
Q2. LINE広告に適したCTA(Call to Action)の配置やデザインは?
CTA(Call to Action)は、ユーザーに次の行動を促す重要な要素です。「今すぐ購入」「詳細を見る」「無料登録」など、具体的でアクションを促すフレーズを使いましょう。
CTAボタンは、ヘッダーやフッターなど視線が行きやすい位置に配置するのがポイントです。ユーザーの視線の流れを意識して、ボタンを配置しましょう。あいまいなテキスト(例:「Enter」や「続きはこちら」)は避け、端的で明確な言葉を使うことが大切です。たとえば、「ご登録はこちら」「ご購入はこちら」といった表現で、ユーザーに具体的な行動を促します。
また、ボタンは大きく、タップしやすい形にし、背景色と同化しないように注意しましょう。
参考:CTAとは? 意味やクリックされやすくなる改善方法を解説
Q3. LINE広告の動的コンテンツ(ダイナミック広告)の作成方法は?
LINE広告のダイナミック広告(動的コンテンツ)は、ユーザーの行動に基づいてパーソナライズされた広告を表示する方法です。例えば、ユーザーが閲覧した商品や興味を持ったカテゴリに関連する広告が自動的に表示されます。商品フィード(広告にしたい商品の情報)をアップロードし、LINEタグを設置することで、ダイナミック広告を活用できます。
【関連記事】
>>【すぐわかる!】ダイナミック広告とは?仕組みや媒体の種類を紹介
ダイナミック広告の詳細については、以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回は、LINE広告のバナーサイズ一覧、入稿規定、クリエイティブ作成のポイントについてご紹介しました。LINE広告は頻繁にアップデートされるため、少し前の記事では情報が古くなっている場合があります。また、各フォーマットに応じて対応サイズが異なるので、クリエイティブを作成した後に「サイズを間違えた!」という事態を避けるためにも、 本記事内で再度確認してみてください。
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