ダイナミック広告とは?仕組みは?
ダイナミック広告とは、ユーザーの過去の行動履歴やサイト内での閲覧情報に基づいて、一人ひとりに最適化された広告を自動で配信する広告手法で、広告主が提供するデータフィード(商品リストやサービス情報)に基づき、広告が自動的に生成される仕組みになっています。商品の在庫状況や価格の変動などがリアルタイムで広告に反映されるため、最新の情報をユーザーに届けることが可能です。
ダイナミック広告の仕組み
ダイナミック広告は、データフィード(商品IDなど)を手動で登録し、ユーザーがデータフィード上に存在する商品を閲覧、カートに入れるなどした際に行動を自動記録し、後にその特定商品に関する広告をユーザーへ再度表示しリマインドさせる仕組みとなっています。
ダイナミック広告とレスポンシブ広告の違い
ダイナミック広告とレスポンシブ広告には、主に以下の違いがあります。
ダイナミック広告は、もともと顕在層向けの広告配信ですが、サイトの訪問者をタグとして登録し拡張することで、新規顧客獲得にも適しています。レスポンシブ広告は、幅広いオーディエンスに対してメッセージをブランド認知向上を目的として配信し、既存顧客だけでなく、新規顧客の開拓も期待できます。ただ、ダイナミック広告の場合、商品情報をリアルタイムで自動更新しつつパーソナライズされた広告を配信できるため、一人一人のユーザーに「適した」「正確な」情報を届けることが可能です。
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ダイナミック広告の特徴3つ
- 顕在・潜在ユーザーに最適化した広告を配信
- CTR・CVRの向上に繋がる施策
- 広告クリエイティブの自動生成で効率化
顕在・潜在ユーザーに最適化した広告を配信
ダイナミック広告は、顕在層(すでに自社商品・サービスに興味がある)はもちろん潜在層(まだ自社商品・サービスに興味がない)にも届く点がメリットの一つであります。
顕在層のアプローチとしては、過去に自社のサイトを訪れたユーザーに対して、閲覧商品やカート放棄商品の広告を表示することで、購入を促します。ユーザーの検索履歴や閲覧履歴から、興味関心を推定し、それに合わせた商品を提案したり、既存顧客と似た属性を持つユーザーに対して、広告で商品を提案することで、新規顧客獲得も望めます。
CTR・CVRの向上に繋がる施策
ダイナミック広告がCTR(クリック率)CVR(コンバージョン率)に貢献する理由は、「パーソナライズ性の高さ」と、「アプローチタイミング」だと言えます。ユーザーが実際に興味を持っている商品やサービスを提示する、パーソナライズド性。ユーザーの購買意欲が最も高いタイミングで、関連広告を表示するアプローチ。これらのポイントが、CTR、CVRの向上に繋がると言えます。
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広告クリエイティブの自動生成で効率化
ダイナミック広告は、データフィードから得られた情報(商品名、価格、在庫状況、画像など)をもとに、ユーザーに合わせた広告が表示されます。あらかじめクリエイティブを複数用意する必要がないので、広告関連業務に関する工数を減らすことができます。また、ダイナミック広告では、フィードが更新される(価格変化など)と、リアルタイムで表示内容に反映してくれるため、ユーザーに正確な情報を与えることができます。
【ダイナミック広告】メイン媒体別の特徴
Google広告の場合、ダイナミック広告ではなく、「動的ディスプレイ広告」「動的リマーケティング」「動的プロスペクティング」という呼ばれ方をします。200万以上のWebサイトへの配信で広範囲なユーザーへのリーチができるほか、柔軟な入札戦略、Googleアナリティクスとの連携による詳細なデータ分析が可能です。
META
2023年時点で、日本国内では6000万人以上のユーザーがMETA(Instragram、Facebook)を使用している、と言われています。METAのダイナミック広告は、「Facebookダイナミック広告」と呼ばれていて、Facebook、Instagram、Audience Networkなどのプラットフォームで配信が可能です。カルーセル広告、ストーリーズ広告、コレクション広告、シングル画像広告、などが特徴となります。
参照:About Meta Advantage+ catalogue ads
Yahoo!広告
Yahoo!JAPANにおける、日本国内のアクティブユーザーは約8,400万人と言われています。Yahoo!の動的ディスプレイ広告は、日本国内のユーザーに特化した広告配信が可能で、「**Yahoo!サービスサイト」「Yahoo!ディスプレイアドネットワークのWebサイトやアプリ」**での配信ができます。
LINE広告
日本国内における、LINEのアクティブユーザーは9,500万人以上といわれおり、利用者数ランキングと利用率ランキングともに国内1位を誇るSNSメディアです。「**タイムライン」「LINEニュース」「LINEマンガ」「LINEショッピング」「LINEウォレット」「LINEチラシ」**への配信が可能で、多方面からユーザーの情報を収集できるため、顕在層だけでなく、新規顧客獲得にも効果的です。
参照:LINE Dynamic Ads(PDF)
Criteo
Criteoはフランスに本社を置く、インターネット広告の事業などを展開している会社です。2021年時点では、日本国内へのユーザーリーチ率が92.6%と言われており、Yahoo!JAPANやMETAを始めとし、Google、食べログなどの媒体への配信が可能です。独自人工知能を利用し、アルゴリズムと高性能エンジンで、パーソナライズ広告を可能にするだけではなく、予測エンジンでユーザーの購買意思を分析することで、質の高いコンバージョンにつなげることを得意としています。
参照:Criteo
RTB HOUSE
RTBHOUSEはポーランドで創業され、日本では2017年からサービスを提供しています。RTBHOUSEの最大の強みは、ディープラーニング(深層学習ーDeep Learning)型の学習技術をアルゴリズムの100%に導入し、一人ひとりのユーザーに最適な広告を表示するところにあります。なお、Google国内外のSSPの配信が可能です。
参照:RTBHOUSE
Logicad
Logicadは、ソニーグループの SMN 株式会社が展開しているDSP(Demand Side Platform:デマンドサイドプラットフォーム=広告最適化プラットフォーム)です。「ダイナミッククリエイティブ」の名称で、SSPへの配信が可能で、ビックデータと人工知能で、精度の高いターゲティングを実現しています。
参照:Logicad
ダイナミック広告はどこから始めたらいい?
- 広告プラットフォーム(媒体)を選定する
- データフィードの準備をする
- ユーザー情報を把握するためのタグの設置
1. 広告プラットフォーム(媒体)を選定する
すでにお伝えしたように、ダイナミック広告は複数のプラットフォームで利用可能です。裏を返せば、数ある媒体からターゲットの特徴や適性に沿って、最適な媒体を選定しなければ広告成果は見込めません。
2. データフィードの準備
ダイナミック広告の基本となるのはデータフィードです。データフィードとは、広告に表示する商品やサービスの情報のことで、以下の項目で商品情報を登録すると良いでしょう。
- 商品ID
- 商品名
- 商品説明
- 価格
- 画像URL
- 在庫情報
- カテゴリ
フィードの形式はCSV、XML、TSVなど、広告プラットフォームが指定するフォーマットで作成しましょう。
3. ユーザー情報を把握するためのタグの設置
タグとは、ウェブサイトのソースコードに埋め込まれるコードのことで、ユーザーの行動やページの情報を収集するために使用されます。ダイナミック広告を始めるには、ページビュータグ、イベントタグユーザー属性タグ、カスタム変数タグなどをウェブサイトの<head>タグ内や、ボタン、リンクなどに設置します。設置した後は、タグの発火確認(正しく動作しているか)をしましょう。発火が確認できない場合、せっかく設置したタグが機能しておらず、データが収集できていない可能性があります。タグの発火確認や管理は、Google Tag Maneger(グーグルタグマネジャー)で行えます。
【Google Tag Manegerについて詳しく知る】
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ダイナミック広告で効果的に成果を上げる方法2つ
ダイナミック広告は、ユーザーの行動履歴に基づいて、一人ひとりに最適な広告を配信することで、高い効果が期待できます。ですが、ただ単にダイナミック広告を運用するだけでは、納得のいく成果に繋がらないことがあります。効果的に成果を上げるために、以下の2つのポイントを意識しましょう
- ユーザーの目を惹くデータフィードを作成する
- 出稿する媒体の特徴をしっかり把握する
ユーザーの目を惹くデータフィードを作成する
広告で最も重要な要素、クリエイティブ。ここで、ユーザーの目を惹き心を掴めないと、どれだけ広告を表示しても嫌がられて終わってしまいます。前提として、高画質の商品画像、シンプルだけど魅力的な商品名、詳細な商品説明、正確な価格と在庫情報、また属性情報(色、サイズなど)を漏れなく記載することが重要です。その上、ユーザーへ「今これを手に入れなきゃないんだ!」と思わせるような広告文、ユーザーの目が吸い込まれていくような、色使いなど、工夫をしつつデータフィードを設定しましょう。
出稿する媒体の特徴をしっかり把握する
GoogleやYahoo!、META(Instagram、Facebook)、など媒体によってターゲットにおける特徴が異なります。具体的には、Facebookが30代から40代の年齢層高めに効果的なのに対し、Instagramは10代から20代の若い世代に効果を発揮する傾向にあります。年齢だけでなく、性別や地域などによっても変わってくることがありますので、事前に媒体別の特徴を把握しておきましょう。
まとめ:広告配信は「戦略」を持ったものの勝ちとなる: CVRの向上を目指すなら、free web hopeへ
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