マイクロコンバージョンとは?
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マイクロコンバージョンとは、WEB広告における最終的な目標(コンバージョン)達成に至るまでの中間的な行動指標です。例えば、ECサイトでの「商品購入」がコンバージョンであるのに対し、「商品ページの閲覧」や「カートに追加」などがマイクロコンバージョンに該当します。
マイクロコンバージョンは、ユーザー行動を細分化し、より詳細なデータを取得するために設定することができます。これにより、ユーザーの興味関心や購買意欲の変化を把握し、WEB広告の改善に役立てることができます。
マイクロコンバージョンと一般的なコンバージョンの違い
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- コンバージョン:Webサイトや広告運用の最終的な目標(お問い合わせや商品購入など)
- マクロコンバージョン:最終的なコンバージョンまでのユーザー行動を細分化した目標(広告クリック、カートへの追加など)
コンバージョンは、Webサイトや広告における最終的な目標であり、ビジネスの成果に直接結びつくものです。一方、マイクロコンバージョンは、コンバージョン達成に向けた中間的な行動指標であり、ユーザーの行動プロセスを把握するために設定します。
マイクロコンバージョンが利用できる広告媒体
マイクロコンバージョンは多くのWEB広告媒体で設定することができます。以下にその例を挙げます。広告媒体でマイクロコンバージョンを設定する方法は、後の章で解説します。
- Yahoo!広告
- Meta広告
- X(Twitter)広告
- LINE広告
マイクロコンバージョンの重要性
マイクロコンバージョンは、広告運用やWebマーケティングにおいて非常に重要です。本章では、マイクロコンバージョンの重要性について解説します。
【1】ユーザー行動の可視化
マイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーが最終的なコンバージョンに至るまでのプロセスを可視化し、課題点や改善点を発見することができます。
例えば「広告→ランディングページ→フォーム送信」というユーザー行動の場合、「広告クリック」「ランディングページを下部までスクロール」「フォーム送信」という3つのアクションに分けてマイクロコンバージョンを設定します。すると、この3段階のうちどの時点で離脱されているのかを確認することができます。もし「ランディングページを下部までスクロールされている」というマイクロコンバージョンの達成率が低いとわかれば、ランディングページに問題があるとわかります。
【2】広告運用を改善し、最終的なCVR(コンバージョン率)の向上
先ほども述べたように、マイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーの行動を細分化して分析することができます。そして最終的には、CVRを向上させることにつながります。例えば、カート離脱率が高い場合は、カートに入れた商品に関連するレコメンド表示を強化するなどの対策を講じることができます。
【3】自動入札の精度向上
マイクロコンバージョンを設定することで、広告プラットフォームの自動入札機能がより多くのデータを学習できるようになり、入札単価やターゲティングの精度が向上します。
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【事例あり】WEB広告の効果測定とは?指標や測定方法、検証ツールを徹底解説
マイクロコンバージョンを設定するデメリット
一方、マイクロコンバージョンにはデメリットもあります。メリット・デメリット両方を検討した上で、設定するかの意思決定をしましょう。
【1】データ管理・データ分析の手間が増える
マイクロコンバージョンを設定する数が増えるほど、データ管理・データ分析の手間が増えます。しかし、適切なツールや設定方法を活用することで、管理コストを軽減することができます。
【2】誤った設定で効果が出にくくなるリスク
マイクロコンバージョンの設定を誤ると、期待した効果が得られないだけでなく、広告予算の無駄遣いにつながる可能性もあります。適切な指標設定や計測方法を理解しておくことが重要です。
【3】自動入札に悪影響を与える可能性
マイクロコンバージョンが適切に設定されていない場合、自動入札が誤った方向に最適化されてしまい、広告効果を損なう可能性があります。例えば、「お問い合わせの獲得」が最終的なコンバージョンであるのに対し、マイクロコンバージョンである「広告クリック」の獲得が最適化されるように入札単価が調整されてしまう可能性があります。自動入札を用いている場合は注意してください。
【あわせて読みたい】【最新版】Google広告|入札戦略一覧!おすすめの入札戦略や設定方法を紹介
マイクロコンバージョンが適しているケース
マイクロコンバージョンは、Webサイトや広告の改善、そして最終的なコンバージョン増加に役立ちます。本章では、マイクロコンバージョンの設定が特に適しているケースをご紹介します。
1. コンバージョンまでの道のりが長い場合
BtoBビジネスや高額商品を扱うECサイトなど、コンバージョンに至るまでに複数のステップがあり、顧客の検討期間が長い場合、マイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーの行動を細かく追跡し、各段階での離脱ポイントを把握することができます。
例:
- 資料請求 → 問い合わせ → 商談 → 成約
- 商品閲覧 → カートに追加 → 会員登録 → 購入
2. LP内に複数のコンバージョンポイントがある場合
BtoB商材など、「お問い合わせフォーム送信」「資料DL」など複数のコンバージョンポイントがある場合や、前述のように最終的なコンバージョンまで複数の道のりがある場合、個別で測定しているとデータ計測が煩雑になってしまいます。そこでマイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーの行動を整理し、計測もより容易になります。
3. コンバージョン数が少ない場合
コンバージョン数が少ない場合、通常のコンバージョンだけではデータが不足し、分析や改善が難しくなります。マイクロコンバージョンを設定することで、より多くのデータを収集し、分析精度を高めることができます。
例:
- 新規事業のWebサイト
- ニッチな商品を扱うECサイト
4.CVRが低い場合
CVR(コンバージョン率)が低いことでお悩みの場合は、マイクロコンバージョンを設定することでCVRが低い要因の特定が可能になります。広告のクリックが少ないのか、ランディングページ内でのフォーム到達率が低いのか、どこに課題があるのかを分析し、広告運用の改善を進めることができます。
5. 広告費用が高額な場合
広告費用が高額な場合、費用対効果を最大化するために、マイクロコンバージョンを活用して広告効果を細かく分析し、最適化していく必要があります。
例:
- 競争の激しい業界での広告出稿
- 大規模な広告キャンペーン
【あわせて読みたい】WEB広告の費用対効果を最大化する!ROASの計算・活用方法
6. ユーザーの行動を深く理解したい場合
現状の広告運用に課題を感じており、思うようにCVを獲得できていない場合、マイクロコンバージョンを用いてよユーザー行動を詳細に分析することが可能になります。そしてその分析結果は、広告運用だけではなく他のマーケティング領域にも応用することができます。
例:
- WebサイトのUI/UX改善
- コンテンツマーケティングの効果測定
7. 自動入札を活用したい場合
Google広告などの自動入札機能を活用する場合、マイクロコンバージョンを指標として設定することで、AIがより多くのデータを学習し、入札精度を高めることができます。
マイクロコンバージョンを設定する手順
本章では、マイクロコンバージョンの設定例についてご紹介します。具体的に広告媒体で設定する手順は、後の章をご覧ください。
1. マイクロコンバージョンとして設定する指標を選ぶ
まずはどの指標をマイクロコンバージョンとして設定するかを選びましょう。ビジネスシーンによってマイクロコンバージョンとして使用される指標は異なります。後の章で、ビジネスシーン毎のマイクロコンバージョン例をご紹介します。
ロジックツリーを用いてマイクロコンバージョンの指標を設定する
マイクロコンバージョンの指標を設定するためには、ロジックツリーの活用がおすすめです。ロジックツリーとは、問題解決や目標達成のためにある事柄を要素ごとに分解し、ツリー状に整理するフレームワークです。複雑な問題も、ツリー状に分解することで原因や解決策が明確になります。広告運用においては、目標(kpi)を達成するために、広告運用の要素を分解し、改善策を検討する際に役立ちます。
参考として、リスティング広告のロジックツリー設定例をご紹介します。

上記の例では、KPIをCPA改善、そしてKPIを達成するための指標としてCPC削減、CVに繋がらない表示回数の削減、表示回数の増加、クリック率の改善があげられます。よって、マイクロコンバージョンとしてこれらの指標を設定し、分析すればよいと分かります。
【あわせて読みたい】リスティング広告をロジックツリーで改善!CVアップ&CPA削減まで作成方法を解説
2. マイクロコンバージョンの測定のために、広告媒体などで設定する
次に、選んだ指標を広告媒体でマイクロコンバージョンとして設定します。広告媒体で設定することで、その指標にフォーカスした測定が可能になります。後の章で、Google広告でマイクロコンバージョンを設定する方法を解説します。
3. マイクロコンバージョンを計測する
最後に、実際に広告運用した上でマイクロコンバージョンの指標を測定しましょう。マイクロコンバージョンのどの段階で離脱しているかを特定し、広告運用の改善を行いましょう。
マイクロコンバージョンとして利用される指標例
それでは、ビジネスシーンごとにマイクロコンバージョンとして設定される指標の例をご紹介します。「マイクロコンバージョンの指標」とは、マイクロコンバージョンの設定をユーザーのどのアクションに設定するかということです。指標の選び方は業種によっても異なりますので、以下の代表的な指標と、その活用例をご紹介します。
ECサイトのマイクロコンバージョン例
- 商品ページの閲覧: ユーザーがどの商品に興味を持っているかを把握し、関連商品やおすすめ商品を表示する
- カートに追加: カートに入れた商品の情報を基に、リマーケティング広告を配信する
- ウィッシュリスト登録: 興味のある商品をウィッシュリストに登録したユーザーに、再入荷情報やセール情報を通知する
- レビュー閲覧: レビューを閲覧したユーザーは購買意欲が高いと判断し、クーポンを配布する
BtoBマーケティングのマイクロコンバージョン例
- 資料ダウンロード: ユーザーがどの資料に興味を持っているかを把握し、関連性の高い情報を提供する
- お問い合わせ: お問い合わせフォームに入力したユーザーに対して、個別に対応する
- ウェビナー参加: ウェビナー参加者をリードとして育成し、営業に繋げる
- 事例ページ閲覧: 導入事例を閲覧したユーザーに対して、類似事例や詳細資料を提供する
SaaSビジネスのマイクロコンバージョン例
- 無料トライアル登録: 無料トライアル登録者をアクティブユーザーに育成し、有料プランへの移行を促す
- ログイン: ログイン頻度の高いユーザーに対して、新機能や活用事例を紹介する
- 特定機能の利用: 特定機能を頻繁に利用しているユーザーに対して、関連機能や上位プランを提案する
- チュートリアル動画視聴: チュートリアル動画を視聴したユーザーに対して、操作方法や活用Tipsを提供する
メディアサイトのマイクロコンバージョン例
- 記事閲覧: ユーザーがどの記事に興味を持っているかを把握し、関連性の高い記事を表示する
- 動画視聴: 動画視聴者をターゲットに、広告配信やコンテンツレコメンドを行う
- 会員登録: 会員登録者を優良顧客とみなし、特典や限定コンテンツを提供する
- ニュースレター登録: ニュースレター登録者に対して、最新情報やお得な情報を配信する
【Google広告】マイクロコンバージョンの設定方法
マイクロコンバージョンの概要が分かったところで、本章ではGoogle広告でマイクロコンバージョンを設定する方法について解説をします。なお、Google広告には「マイクロコンバージョンを設定する」という項目はなく、マイクロコンバージョンとして追跡したいアクションを、通常通りコンバージョンに設定することで、測定が開始できます。
【Google広告】マイクロコンバージョンの設定方法
マイクロコンバージョンの指標が決定したら、Google広告マネージャとGoogleタグマネージャ(GTM)を用いてコンバージョンの設定をしましょう。GTMを用いなくても自社サイトに直接コードを入力することで設定できますが、GTMを利用すればプログラミングの知識がなくても簡単にタグ実装が可能ですので、ぜひ活用ください。
【GTMの設定がお済ではない方はこちら】【入門編】GTM(Google タグマネージャー)とは?使い方・用語・設定・GA4連携などを解説!
また、こちらの記事ではコンバージョンの設定を、GA4で行う方法について解説しております。ランディングページなど自社サイト上でのコンバージョン分析に用いられます。
【GA4でのコンバージョンの設定について】GA4のキーイベント(CV:コンバージョン)とは?計測方法からGTMのタグ設定まで解説!
1. Google広告側での操作
まず、Google広告管理画面にログインし、左側のメニューから「目標」>「コンバージョン」>「概要」を選択します。その後、「+コンバージョンアクションを作成」をクリックします。新しい画面が表示されるので、計測したいコンバージョンの種類を選び、計測対象となるWebページのURLを入力します。

次に、コンバージョンの詳細設定では、コンバージョン名、アクションの最適化、値、カウント方法、計測期間、アトリビューションモデルを順に設定します。その後、「保存して次へ」をクリックしてタグの発行へと進みます。設定方法に不明点があれば、記事の後半で詳細な説明を行っていますので、参考にしてください。

次に、「タグを設置する」の項目で「Google タグマネージャーを使用する」を選択してください。

すると、画面上に「コンバージョン ID」と「コンバージョン ラベル」が表示されます。IDとラベルは、GTMで使用するため、必ずコピーして保管しておきましょう。

2. GTMで「タグ」と「トリガー」の設定をする
Google タグマネージャー(GTM)でコンバージョンを設定する際には、まず「タグ」と「トリガー」を設定します。今回は「広告のクリック」というコンバージョンを選定します。
- タグ : 実際に計測を行う部分
- トリガー:タグを発火させる条件を設定する役割
トリガーの設定
まずトリガーの設定をします。
まず、GTMの左サイドバーにある「トリガー」> 「新規」で新しいトリガーを追加します。
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トリガータイプとして「クリック」を選択します。今回は「広告のクリック」というコンバージョンなので、広告クリック後に遷移するページのURLを記載します。その後、設定内容を保存し、トリガーを有効にします。
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また、GTMを利用する際には、すでに設置されているタグとの重複を避けることが重要です。既存のタグがそのまま残っていると、データのカウントが二重になったり、誤った情報が計測される恐れがあります。他の設置方法で使われているタグは、必ずGTMに移行して、タグ管理を一元化することをオススメします。
タグの設定
次に、先ほど設定したトリガーを用いてタグを新規作成します。左のサイドメニューから「タグ」>「新規」で新しいタグを追加します。
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タグ設定画面が表示されたら、「タグの選択」欄を選定します。
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「Google広告」>「Google 広告のコンバージョン トラッキング」を選択します。
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次に、事前にコピーしたGoogle 広告の「コンバージョン ID」と「コンバージョン ラベル」を入力します。
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次に、前の画面に戻り、「トリガー」を選択します。
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先ほど作成したトリガーを選択します。
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最後に、「公開」をクリックすることでコンバージョンタグの設定が完了です。
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設定したコンバージョンタグが、「Tags Fired」となれば設定完了です。
なお、コンバージョンタグの設定が正しく行われていない場合、データが正確に計測されず、パフォーマンスの分析に影響を及ぼす可能性があるため、間違いがないか確認しながら進めましょう。
【Google広告のコンバージョン設定について詳しくはこちら】【2025年版】Google広告のコンバージョンを設定する方法を詳しく解説
【Google広告】マイクロコンバージョンの結果を分析する方法
それでは、先ほど設定したマイクロコンバージョンを、Google広告で分析する方法について解説します。
Google広告の管理画面にログインし、「目標」>「コンバージョン」>「概要」で各コンバージョンアクションの成果を確認することができます。
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また、「ステータス」列ではパフォーマンスに関するステータスを確認することができます。
ステータス一覧
- 有効:コンバージョンアクションが動作しています。
- 要確認:対応が必要です。カーソルを合わせると、詳細とその対策が表示されます。
- 無効・最近のコンバージョンはありません:
- コンバージョントラッキングタグが配信されていない
- サードパーティーのアカウントがリンクされていない
- アカウントが許可リストに登録されている・承認されていない
- 過去7日間に記録されたコンバージョンがない
- その他:
- コンバージョンアクションが新規作成後、24時間経過していないまたはコンバージョンアクションが確認できていない
- 過去7日間に記録されたコンバージョンがない
- コンバージョンアクションが削除またはアーカイブされている
参考:コンバージョン トラッキング: コンバージョン トラッキングのステータスに関するトラブルシューティング - Google 広告 ヘルプ
【GA4】マイクロコンバージョンの結果を分析する方法
広告管理画面の他に、GA4(Googleアナリティクス4)でマイクロコンバージョンを設定することができます。マイクロコンバージョンを分析する際は、関連イベントを「キーイベント(GA4でのコンバージョンの意)」として設定するのではなく、イベントとして計測するのがおすすめです。
【GA4でキーイベント設定する方法】GA4のキーイベント(CV:コンバージョン)とは?計測方法からGTMのタグ設定まで解説!
GA4では、カスタムレポートの一種である経路データ分析でコンバージョンまでの道のりを分析できます。最終地点としてコンバージョンに関連するイベントを設定することで、その行動に至るまでの、ユーザーがとった行動やアクセスしたページを確認することができます。

マイクロコンバージョンを最大限活用するポイント
ここまでマイクロコンバージョンの設定について解説しましたが、もちろん設定するだけでは意味がありません。ここでは、計測された結果を基に広告運用へ活用するポイントをいくつかご紹介します。
【1】アクセスが多いページの前後を確認し、ユーザの離脱点を発見する
収集したマイクロコンバージョンデータを分析し、一連のユーザー行動のうち、どの時点で離脱されているのかを特定することができます。例えば資料お申し込みが最終的なコンバージョンである場合、広告、ランディングページ、フォーム送信のうち、ランディングページへ流入後に離脱率が多いとわかれば、ランディングページの改善を優先にすべきだとわかります。
【フォーム入力で離脱されている場合】EFOを行う
マイクロコンバージョンを分析した上で、フォーム部分で離脱されていると判明した場合は、EFO(入力フォーム最適化)を行いましょう。ランディングページに流入したにも関わらず、フォーム送信率が低い場合は、フォームに問題があるとわかります。フォームの問題としては、
- 入力情報が多すぎる
- 利用したい決済方法が利用できない
などがあげられます。EFOを行い、フォームでの離脱を改善しましょう。
【2】広告ターゲティングの最適化
マイクロコンバージョン達成ユーザーをターゲティング
マイクロコンバージョンを達成したユーザーは、自社サイトへの関心が高いと判断できます。これらのユーザーをターゲティングすることで、よりコンバージョン率の高い広告配信が可能になります。
類似オーディエンス
マイクロコンバージョン達成ユーザーと類似の行動パターンを持つユーザーをターゲティングすることで、新規顧客獲得の可能性を高めることができます。
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Google広告オーディエンスターゲティングとは?セグメント種類や設定方法など解説
【2025年最新】Google広告のターゲティング種類一覧と設定方法を徹底解説!
【3】自動入札の精度向上
Google広告などの自動入札機能では、コンバージョンデータが多いほど学習精度が向上します。マイクロコンバージョンデータを活用することで、自動入札の精度を高め、より効率的な広告運用が可能になります。
【4】ABテストを行い少しずつ改善する
マイクロコンバージョンを測定し課題が判明したら、ABテストでの改善がおすすめです。ABテストとは、改善したい部分だけを変更したAとB、複数パターンのクリエイティブを用意し、実際に運用した上でどちらのパターンの方が効果が挙げられたのかを分析する手法です。例えばランディングページのデザインすべてを一気に改善してしまうと、キャッチコピーに課題があったのか、フォームに課題があったのかわからなくなってしまう他、効果があげられなかった場合大きな損害になってしまいます。ですので、改善を進める場合はABテストで部分ごとに、少しずつ改善を進めるのがおすすめです。
【あわせて読みたい】【事例あり】広告のABテスト完全ガイド!効果的な手順から活用法まで徹底解説
【5】マイクロコンバージョンに優先順位をつける
マイクロコンバージョンに基づいて改善を進める際は、マイクロコンバージョンに優先順位を付けましょう。もちろん最終的なコンバージョンが最優先ですが、マイクロコンバージョン内で最終的なコンバージョンに関連が高い順に優先順位をつけることで、同時に改善施策の優先度を得ることができます。
マイクロコンバージョンを活用する際の注意点
マイクロコンバージョンを活用するポイントは多岐にわたりますが、一方で注意しなければならないポイントもあります。本章では4つの注意点をご紹介します。
【1】コンバージョンとマイクロコンバージョンを分けて管理する
マイクロコンバージョンは、あくまでも最終的なコンバージョン達成に向けた中間指標であり、両者を混同しないように管理することが重要です。
【2】マイクロコンバージョンを適切に設定し、計測する
前章でも述べましたが、マイクロコンバージョンの設定・測定にはコンバージョントラッキングタグを適切に配置することが必要です。設定後はコンバージョントラッキングが適切にされているか、管理画面のステータスを確認しましょう。なおGoogle広告では基本的に24時間後から測定結果が表示されますので、ご注意ください。
【3】すべてのマイクロコンバージョンアクションを確認する
マイクロコンバージョンを分析する際は、一部だけではなく、全体を一連の流れとして分析するのがおすすめです。前の章でも述べたように、マイクロコンバージョンは最終的なコンバージョンに至るまでの一連のユーザー行動を分析する上で用いられることがほとんどです。一部のアクションだけではなく、全体を見てどこがボトルネックなのかを分析しましょう。
【4】定期的なユーザー行動データの分析が重要
マイクロコンバージョンを設定するだけでなく、定期的に収集したデータを分析し、Webサイトや広告の改善に役立てることが重要です。また、広告やランディングページ、フォームのデザインに問題があるとわかった場合、ABテストを活用するのがおすすめです。ABテストとは、複数パターンのデザインパターンを用意し、どちらのデザインの方が効果をあげられるかを検証する方法です。
【あわせて読みたい】【事例あり】WEB広告の効果測定とは?指標や測定方法、検証ツールを徹底解説
【5】複雑に指標を設定しすぎない
マイクロコンバージョンの指標を設定する際は、複雑に設定しすぎないようにしましょう。複雑に設定しすぎると、分析が複雑になってしまい、どこに課題があるのかの特定も煩雑になってしまいます。マイクロコンバージョンの指標設定の際には、複雑に設定し過ぎないことをおすすめします。
【事例】WEB広告のCV数増加は、free web hopeにお任せ!
ここまでマイクロコンバージョンについて解説をしてきましたが、「マイクロコンバージョンを設定したはいいものの、広告からランディングページまで改善する余裕もノウハウもない…」とお悩みのマーケティング担当者様はいらっしゃらないでしょうか?そのような方は広告代理店への依頼がおすすめです!
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この章では、実際に広告運用戦略の策定やクリエイティブ作成、その後の効果測定まで支援し、「CV数3倍」「CPA60%改善」の成果が得られた事例をご紹介します。
二人三脚でCPA60%改善・CV数3倍伸長を実現!じげん・結婚相談所比較チームに起こった変化とは?

抱えていた問題
- 既存媒体のCPA改善
- 既存媒体の依存
- 事業の理解を踏まえたクリエイティ制作
- 運用広告におけるナレッジの蓄積/育成
free web hopeのソリューション
- 広告運用戦略の策定
- 広告運用実行支援
- ランディングページ制作
- LPにおけるABテスト設計/実行
- Google Analytics分析
得られた成果
- CPA 60%改善
- CV数が 3倍程度になった
- 社内で個人/チームの表彰
株式会社じげん様へのインタビュー
ご相談当時の課題を教えてください。
当時は多くを広告経由で集客していて他社の状況や広告出稿量の増減によってコンバージョン数も変化してしまうため、既存媒体の安定性向上と出稿媒体の多角化を行うことでリスクヘッジを行いたいと考えていました。
また社内で広告運用の知見はあれど各事業の理解を踏まえた運用やクリエイティブの良し悪しを判断することがリソース的にも難しく感じていました。これらの課題を解決するため、外部パートナーを選定することにしました。
運用後、課題は解決されましたか?
はい、ご依頼して2~3か月でCPAが急降下しました。ご依頼当時と比較からすると現在はCPAは60%ほど下がり、CV数は3倍程度になりましたね。依頼当時のチームにはワイヤーフレームや構成のつくり方の知見がなかったので、非常に勉強になりました。なかでもヒートマップを使ってスクロール率・熟読エリアを確認し、どのように変更すればよいか?というLPOのノウハウは、他メディアの担当にも共有したほどです。
最適な広告文・クリエイティブの裏には徹底的な事前調査と効果検証にあり
今回、既存ユーザー様の分析、競合分析、市場調査を行ったのですが、当初想定と異なり、性別・男女・興味関心(結婚相談所・婚活サイト・マッチングアプリ)ごとにニーズが別であることがわかりました。これらのニーズごとにクリエイティブを作成して、ターゲットとの親和性を高めることを意識しました。
これまでクリエイティブのリソースが足りず、実施に踏み込めていなかったFacebook広告では年齢別やシーン別のA/Bテストをすることができました。ご提案いただく度に新しいナレッジも蓄積され、留学くらべーるなどの他メディアへの展開でも同様に成果をあげることができています。
【詳しくはこちら】二人三脚でCPA60%改善・CV数3倍伸長を実現!じげん・結婚相談所比較チームに起こった変化とは?
まとめ:今後の広告運用におけるマイクロコンバージョンの重要性
ユーザー行動の多様化に伴い、マイクロコンバージョンの重要性はますます高まっています。マイクロコンバージョンを適切に活用することで、より高度な広告運用やWebサイト改善が可能になり、競争優位性を確立することができます。
マイクロコンバージョンは、Webサイトや広告運用における改善の第一歩です。ぜひ本記事を参考に、マイクロコンバージョンを導入し、ビジネスの成長に繋げて下さい。
株式会社free web hope はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。
長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げ戦略的運用を提供しています。
広告運用でお悩みでしたらまずはfree web hopeに!公式HP、左下のボタンからお悩みをお聞かせください。
【free web hopeの広告運用支援実績はこちらから】free web hopeが手掛けた広告運用の支援実績を大公開!
監修者:古瀬純功
free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント