Yahoo!ショッピング広告とは?
Yahoo!ショッピング広告は、Yahoo! JAPANが運営する「Yahoo!ショッピング」内で商品をアピールできる広告のことです。商品画像やテキストを使ったディスプレイ広告として展開され、商品の魅力を視覚的に伝えられるのが特徴。
たとえば、Yahoo!ショッピングを訪れるユーザーは、すでに「何か買いたい」という気持ちで来ていることが多いので、広告をきっかけに購入につながる可能性が高いのもポイントです。
Yahoo!ショッピング広告は4種類に分けられる
バナー・テキスト広告
バナー・テキスト広告は、「ディスプレイ広告(Yahoo!ではYDA、GoogleではGDN)」とも呼ばれ、Yahoo!ショッピングのトップページ、総合ランキング、検索結果ページなど、多くのユーザーが目にする場所に表示される広告です。
広告はバナー形式で表示され、ユーザーの目に留まりやすい配置がされています。そのため、「この商品気になる」と興味を持ったユーザーにクリックされやすく、商品ページへの誘導やブランド認知向上に効果的です。Yahoo!ショッピング内で注目を集めたい方におすすめの広告手法でしょう。
アイテムマッチ広告
アイテムマッチ広告は、ユーザーが特定の商品カテゴリーを検索した際に、検索結果ページの「ストアのイチオシ」欄などに優先的に表示される仕組みとなっています。たとえば、ユーザーが「メガネ」と検索した場合、メガネに関連する商品が「ストアのイチオシ」欄に広告として表示されます。
ソリューションパッケージ広告
ソリューションパッケージ広告は、Yahoo!ショッピング以外の広告枠、例えばGoogleの検索結果ページやYahoo! JAPANのトップページなどに広告を配信できる広告です。ソリューションパッケージ広告を利用することで、ショッピングモールの外で商品を探しているユーザーや、購入先をまだ決めていないユーザーをYahoo!ショッピングに誘導できます。
具体的には、ユーザーが「メガネ」と検索した際に、Googleの検索結果にYahoo!ショッピングの商品が表示され、そこからYahoo!ショッピングへアクセスして商品を購入する、といった流れです。そのため、ソリューションパッケージ広告は、新規顧客の獲得に加えて、リターゲティングを通じて一度興味を持ったユーザーを再度呼び込むのにも効果的な広告手法といえるでしょう。
PRオプション広告
PRオプション広告は、アイテムマッチと似ていてユーザーがキーワード検索をした際に表示される広告です。ただ、アイテムマッチと違う点は、ディスプレイ画像に「PR(プロモーション)」と表示され、広告であることが明確に示される点です。
PRオプション広告は、ほとんどの場合、検索結果ページの上位に表示されるため、効率的にコンバージョン率を高めたい場合に向いています。広告費は「販売価格×料率」で算出され、設定した料率が高いほど、検索結果ページで上位に表示されやすくなる仕組みです。
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)は、Yahoo!ショッピングのトップページやランキングに表示される視認性の高い広告です。目立つ位置に配置されるため、認知度アップや集客、売上向上に効果的です。
バナー・テキスト広告には、年間を通して掲載する「通常広告」と、季節やイベントに合わせた「販促広告」の2種類があります。
通常広告
通常広告は、季節やキャンペーンに左右されず、Yahoo!ショッピングの主要な位置に常に表示される広告です。例えば、トップページにある「毎日更新!ホットアイテム」のような広告枠も通常広告の一例です。
促進広告
促進広告は、クリスマスやお盆、夏のセールなど、季節ごとの特集に合わせて使われる広告です。例えば、「年末セール」や「お盆特集」で、特定の商品を「最大70%OFF」といった特別価格でアピールすることで、ユーザーに購入を促します。
メリット
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)のメリットは以下があげられます。
- 入稿すれば必ず掲載される
- ブランドやショップの認知度を向上できる
- 掲載場所や掲載期間を設定できる
デメリット
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)のデメリットは以下があげられます。
- 最低出稿費用が30000円なので費用がかさむ場合がある
- 人気のあるカテゴリーや商品の場合、競合との競争が激しい
バナー・テキスト広告の効果的な運用のコツ
バナー・テキスト広告を効果的に運用するためには、ターゲティングの最適化がマストです。ユーザーの興味や行動履歴に基づき、購買意欲の高い層に向けて広告を表示することで、高い効果が期待できます。
また、クリエイティブの最適化も忘れてはいけません。広告はユーザーにとって最初に目に入るものなので、第一印象が重要です。広告がユーザーの興味を引くようなものでない限り、広告を表示しても効果が得られません。視覚的に引きつけるデザインを心がけて、商品の特徴が伝わるような画像やキャッチコピーを使い、ユーザーが思わずクリックしたくなるように仕向けましょう。
最後に、効果測定を行った上で、広告のパフォーマンスをチェックしPDCAサイクルを回しましょう。クリック率やコンバージョン率などの指標をもとに、広告内容やターゲティングを改善し、より効果的な運用を目指すことが重要です。
アイテムマッチ広告
先ほど紹介したように、アイテムマッチ広告はユーザーが検索したキーワードに関連する商品が「ストアのイチオシ」欄に表示される広告です。アイテムマッチ広告の最大の特徴は、広告主が特別なデザインやクリエイティブを準備する必要がなく、商品データをアップロードするだけで広告運用が始められる点です。
メリット
アイテムマッチ広告のメリットは以下があげられます。
- 商品データをもとに自動的に広告が生成されるため、クリエイティブ準備が不要で簡単に運用開始できる
- ユーザーの目に留まりやすい場所に配信
- 最小入札単価が10円からで広告運用を始めることができる
- 入札順位を広告設定画面でリアルタイムに確認できる
デメリット
アイテムマッチ広告のデメリットは以下があげられます。
- 商品データに基づいて自動的に広告が生成されるため、クリエイティブや配置など細かな運用調整を行いにくい
アイテムマッチ広告の効果的な運用のコツ
アイテムマッチ広告を効果的に運用するためには、商品データの最適化が欠かせません。商品タイトルや説明文には、検索されやすいキーワードを盛り込んだり、画質の高い画像などを使用しましょう。また、入札額の調整も重要です。広告の表示順位は入札額によって決まるため、競合や市場の状況を踏まえて適切な金額を設定することが求められます。高すぎる入札額はコストを増加させることになるため、ちょうどいいバランスを見つけることが大切です。
ソリューションパッケージ広告
ソリューションパッケージ広告とは、Googleの検索結果ページやYahoo!Japanのトップページなど、Yahoo!ショッピング以外の広告枠に広告を配信する広告形式です。ソリューションパッケージ広告は、ユーザーが商品購入先を決めていない段階で、ヤフーショッピングへ誘導することができ、さらにリターゲティングを活用して、以前自社の商品を閲覧したユーザーに対して他のWebサイトでも再度商品を表示させることができます。
メリット
ソリューションパッケージ広告のメリットは以下があげられます。
- Yahoo!を利用しないユーザー層にもアプローチでき、新規顧客獲得を目指せる
デメリット
ソリューションパッケージ広告のデメリットは以下があげられます。
- リターゲティング効果が出るまでに時間がかかる場合がある
ソリューションパッケージ広告の効果的な運用のコツ
ソリューションパッケージ広告は、Yahoo!ショッピング以外のサイトでも広告を表示でき、リターゲティング機能を使って、ユーザーが過去に見た商品や関連商品を再表示させることができます。ターゲットユーザーの行動データをしっかり把握し、適切なタイミングで商品を表示させることがリターゲティングこ効果を出す上での前提となります。ただし、ソリューションパッケージ広告は配信開始から効果が出るまでに2日〜2週間ほど時間がかかるため、長期的な運用を考え、商品の売り出しやキャンペーンのスケジュールを事前にしっかり計画してから運用を始めましょう。
PRオプション広告
PRオプション広告は、特定商品の販売数を短期間でを伸ばしたい場合、キャンペーンやセール時などのタイミングを見計らって利用することで、大きな広告効果を得ることができます。
通常、検索結果ページや商品ページで広告の上位に表示される商品は、入札額や商品説明、ショップページの見やすさなどによって決まります。これらの要素が評価され、スコアが高い商品が上位枠に表示されますが、PRオプションを活用することで、スコアを上げるために料金(料率)を設定することが可能になります。「販売価格×料率(%)」で計算され、料率は1.0%〜30.0%の範囲で、0.1%刻みで設定できます。
PRオプション広告は、コンバージョンが発生した場合にのみ課金される成果報酬型課金を採用していおり、無駄なコストが発生しないことが最大のメリットです。しかし、注意すべきは、料率を上げてもYahoo!の評価が低いと上位枠に表示されない場合があるということです。ですので、料率を調整することも大事ですが、商品データやショップページの見やすさをしっかりと整える必要もあります。
メリット
PRオプション広告のメリットは以下があげられます。
- 成果型課金(コンバージョン型課金)なため、予算の管理がしやすい
- 利率によってYahoo!プレミアム会員等の有料ユーザーに表示できる場合がある
デメリット
PRオプション広告のデメリットは以下があげられます。
- 広告の品質や関連性、ユーザーの反応において広告自体がYahoo!に評価されない場合、上位表示されない場合がある。
PRオプション広告の効果的な運用のコツ
PRオプション広告を効果的に運用するためには、料率、広告の質のどちらも最適化を行う必要があります。広告自体がYahoo!からの評価が向上すると、上位に表示されやすくなります。広告のタイトルや説明文、画像の魅力を高め、ユーザーがクリックしたくなるようにすることがマストとなります。PRオプション広告は料率を上げるだけでは効果を発揮しないため、商品名やキャッチコピーの調整、ストアマッチ広告などを併用することをオススメします。
Yahoo!ショッピング広告に対してよくある疑問
以下に、初心者がよくYahoo!ショッピング広告に関して抱く疑問は以下の通りです。
初めて始めるならどの広告がおすすめ?
結論から言うと、初心者に最もおすすめなのは、アイテムマッチ広告です。アイテムマッチ広告は、クリエイティブを別に準備することなく、商品データを基に広告が自動的に生成されるため、手間をかけずに広告運用をスタートできます。さらに、少額からの運用が可能で、入札額に応じて広告が表示されるため、予算に応じて柔軟に運用できるのも大きな魅力です。
広告費用の目安はどのくらい?
広告費用は月間数千円から数万円程度で始めることができ、運用状況を見ながら予算を調整していく形が多いです。Yahoo!ショッピング広告の費用は、選択する広告形式やターゲティングによって異なりますので、「スバリこのくらい!」と明確な数字を提示できません。「今自社は広告を通じて何を得たいか」を明確にした上で、必要な広告形式やターゲティング設定などを行い広告予算を立てておくと、無駄なコストを避けられるでしょう。
競合との差別化はどうすればいい?
競合との差別化を図るためには、広告クリエイティブとターゲティングの最適化が重要です。商品ページの魅力的な訴求を行い、商品のユニークポイントを際立たせてユーザーの関心を引きます。また、ターゲティングを精緻に設定し、過去の購入者や特定のカテゴリに関心のあるユーザーに絞って広告を配信することで、より高いコンバージョンを目指せます。また、限定割引や送料無料などの独自のキャンペーンを活用しても差別化を図れるでしょう。
まとめ
今回はYahoo!のショッピング広告4種類についてそれぞれメリットデメリット、効果的な運用のコツまで紹介しました。初心者には手軽に始められるアイテムマッチ広告が最適であり、クリエイティブ作成の手間が省け、少額から運用を始められる点が魅力です。一方で、より広範囲にターゲティングを行いたい場合はソリューションパッケージ広告やPRオプション広告が有効で、特にキャンペーン時などには効果的な運用が可能です。本記事で、Yahoo!ショップング広告における広告形式の違いを理解し、今後にお役立ていただけると幸いです。
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