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『LINE広告ネットワーク』とは? 配信面フォーマット13,000以上のネットワークの特徴や仕組みを紹介

    「LINE広告ネットワーク」は、LINEアプリ外のさまざまなメディアにも広告を配信できる仕組みです。LINEだけでなく、ニュースアプリやブログ、ゲームなど、13,000以上の提携メディアに広告が表示され、ユーザーとの接点を大きく広げることができます。 「そもそもLINE広告ネットワークって何?」「どこに表示されるの?」「LINE本体とどう違うの?」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、「LINE広告ネットワーク」の基本的な概要から、配信先の特徴、フォーマットの種類、活用のポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。これからLINE広告を始めたい方はもちろん、より広いリーチを目指したい広告担当者の方も、ぜひ最後までご覧ください。

    LINE広告ネットワーク とは?

    LINE広告ネットワークとは、LINEのファミリーアプリや3rd party(サードパーティー)アプリなどを通じて、広告を広く配信できる仕組みのことです。簡単に言うと、LINEが提供する広告配信ネットワークを活用して、LINEアプリ内だけでなく、LINEのファミリーアプリや3rd party(外部のアプリ)にも広告を届けることができる機能です。ちなみに、LINE広告ネットワークはLINEにおけるアドネットワークを指します。

    【関連記事】【2025年最新版】LINE広告はどこに出る?指定できる?20種類の配信面を紹介

    アドネットワークとは?

    「アドネットワーク」とは、複数の広告媒体(Webサイト、ソーシャルメディア、ブログなど)を一つのネットワークにまとめ、そこに広告を配信する仕組みを指します。これにより、広告主は一度の設定でさまざまな媒体に広告を一斉に配信でき、より多くのユーザーにリーチできるメリットがあります。

    LINE広告ネットワークは、アドネットワークの一形態で、LINE関連のアプリだけでなく、提携するサードパーティ(外部)のアプリにも広告を配信できるので、広告の表示機会が大きく広がります。

    アドネットワークに関して仕組みやメリットを知りたい方は以下の記事をご参考ください。

    【関連記事】アドネットワーク(Ad network)広告とは?メリットやデメリットなど解説

    LINE広告ネットワークの配信先アプリ例

    LINE広告ネットワークでは、13,000を超えるアプリに広告を配信することができます。LINE広告ネットワークの中には、「LINEマンガ」や「LINE ミュージック」などのファミリーアプリや、「ジモティー」「クラシル」「ミクチャ」「SNOW」など、LINE以外の3rd Partyアプリ(外部アプリ)も含まれています。

    LINEアプリだけでなく、LINEと提携しているさまざまなアプリに広告を配信することで、広告主はターゲットユーザーへの接触機会を大きく広げることができます。以下は、LINEネットワークとLINEファミリーアプリの配信先例の一部を紹介したものです。

    画像引用元:LINE広告ネットワーク(2024/12/09 更新) - LINEヤフー

    以下でLINE広告ネットワークの特徴をお話ししていきます。

    LINE広告ネットワークの特徴5つ

    「LINE広告ネットワークを使うとどんなメリットがあるの?」や「LINE広告ネットワーク特有の特徴は?」といった疑問をお持ちの方も多いと思います。ここでは、LINE広告ネットワークの特徴をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

    • 膨大データと最適化機能で『詳細なターゲティング』
    • 厳しい審査を通過した『配信先』
    • 特定の『配信先アプリ』を許可or除外できる
    • 様々なキャンペーンから選べる
    • 少額から配信を開始できる

    膨大データと最適化機能で『詳細なターゲティング』

    LINE広告ネットワークの最大の特徴は、膨大なユーザーデータと高度な最適化機能を活用した「詳細なターゲティング」が可能なことです。

    現在、LINEの利用者数は約9,700万人に達しており、日本の人口の約90%以上がLINEを使っていると言われています。さらに、LINEの利用率は全世代で増加し、特に10代から50代の利用率は90%以上に上ります。

    LINEのもつ膨大なユーザーデータを活用することで、LINE広告では精度の高いターゲティングを実現しています。LINE広告では、広告配信面や配信先の属性情報を分析し、性別や年齢、興味関心に基づいたターゲティングデータを元に配信しています。

    LINE広告では、個人を特定する情報(電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容など)は一切使用しません。データは統計的に処理され、個々のユーザーを識別可能な状態で第三者(広告主など)に提供することはありません。よって、広告主は信頼性の高いデータを基に、安心してターゲティング広告を実施できます。

    LINE広告ネットワークで利用できるターゲティング機能は以下の通りです:

    • オーディエンス配信
    • 類似配信
    • デモグラフィックデータ配信
    • 自動最適化配信

    オーディエンス配信

    「オーディエンス配信」は、特定のユーザーグループ(オーディエンス)に基づいて広告を配信する機能で、Webサイト訪問者や過去の購入者など、特定の行動を取ったユーザーに向けて広告を再表示する「リターゲティング」も可能です。具体的には、過去の購買履歴やWebサイトの訪問履歴を元に、商品を購入したユーザーに再度購入を促す「リターゲティング」や、逆に購入したユーザーを広告の配信対象から除外することもできます。これにより、無駄な広告表示を避け、広告費用対効果を高めることができます。

    【関連記事】リマーケティング広告の効果とは?仕組みや種類、リターゲティングとの違い

    参考:LINE広告の基礎知識②(ターゲティング編)ーLINEキャンパス

    類似配信

    画像引用元:LINE広告の4種類のターゲティング 特徴やケース別の活用方法を解説ーLINEヤフー for Business

    「類似配信」は、既存のオーディエンスに似た新しいユーザーをLINE内で探し出し、そのユーザーに広告を配信する機能です。具体的には、過去にコンバージョン(例えば商品購入)を達成したユーザーや、アップロードした既存顧客情報に似たユーザーをLINE内から探し、新たなオーディエンスを作成して配信を行います。例えば、商品購入履歴があるユーザーを元に類似配信を行うと、商品を購入したユーザーに似ている=商品を購入する可能性が高いユーザーに広告を届けることができ、効率的に潜在顧客へアプローチできます。

    類似オーディエンスのサイズは1%から15%まで選択でき、1%の場合は類似度が高く、広告へのアクションの確度も高い一方でリーチできるユーザー数は少なくなります。

    逆に、15%の場合はリーチできるユーザー数が増えますが、類似度は低くなり、広告へのアクションの確度はやや下がります。

    デモグラフィックデータ配信

    デモグラフィックデータ配信は、年齢、性別、地域、興味関心などのユーザー属性を基にターゲットを絞り、それらの条件を組み合わせて広告を配信する方法です。例えば、20代の女性、東京都在住、ファッションに興味があるユーザーに広告を配信することで、より関心を持っている優良層にアプローチできます。

    特定の属性を持つユーザーに向けて広告を配信できるため、アクションを起こしやすいユーザーに届きやすくなります。

    自動最適化配信

    自動最適化配信は、機械学習を活用して広告配信を自動で最適化する方法です。広告の成果データをもとに、システムが自動的に入札調整を行う仕組みです。広告主は手動での調整作業を減らすことができ、運用工数を大幅に削減できます。また、余分な広告配信を抑えることができるため、予算の無駄遣いも防げます。

    厳しい審査を通過した『配信先』

    LINE広告は、広告主のブランドイメージを守るため、厳格な審査基準に基づいて配信先メディアを選定しています。これにより、広告が不適切な場所に表示されることを防ぎ、安心して広告を配信できる環境が整っています。

    LINEではLINEのファミリーアプリや3rd partyアプリを含むと、月間アクティブユーザー数は1.1億人に達します。LINEの国内利用率も全年代で90%以上となっており、LINEは子供から大人まで幅広いユーザー層にリーチできます。そのため、LINEでは広告の配信面や広告内容について特に慎重に審査を行っています。

    基本的に、LINE広告ネットワークにおける配信先は、以下の審査基準を満たす必要があります。

    ・インターネット・ホットラインセンターに違法・有害情報として 掲載されていない http://www.internethotline.jp/ ・⼀般社団法⼈コンテンツ海外流通促進機構に掲載されていない https://coda-cj.jp/ ・知的財債権を害していない ・ヌード、児童ポルノコンテンツ・売春等を助⻑していない ・規制、指定薬物の摂取、売買等を助⻑していない ・その他、弊社基準で有害、違法と判断する情報を含まない

    引用元:LINE広告ネットワーク(2024/12/09 更新) - LINEヤフー

    特定の『配信先アプリ』を許可or除外できる

    LINE広告ネットワークでは、「許可リスト」除外リスト(ブラックリスト)を作成して、特定の配信先アプリに配信できます。許可リストでは、広告を配信したいアプリを最大100件まで登録することができ、指定したアプリにターゲット配信できます。一方、配信したくないアプリがある場合には、除外リスト(ブラックリスト)を使用して、特定のアプリへの配信を制限することができます。除外リストで設定できるアプリの数は最大1,000件まで対応しており、広告主はリーチしたくない場所を避けることができます。

    様々なキャンペーンから選べる

    LINE広告では、目的に応じて選べる多様なキャンペーンが用意されているのが特徴です。例えば、アプリのインストールを促進するためのキャンペーンや、LINE公式アカウントの友だちを増やすためのキャンペーンなど目的に合わせたキャンペーンを選ぶことができます。

    LINE広告で使用できるキャンペーン

    • ウェブサイトへのアクセス: ウェブサイトへのアクセスを増やしたい
    • ウェブサイトコンバージョン : ウェブサイトの中でのコンバージョンを増やしたい
    • アプリのインストール: アプリのインストール数を増やしたい
    • アプリのエンゲージメント:インストール後のアプリのエンゲージメントイベントを増やしたい
    • 友だち追加:LINE公式アカウントの友だちを増やしたい
    • 動画の再生:動画の再生数を増やしたい
    • 商品フィードから販売:商品の興味を示したユーザーに対し、商品の認知度を高めたり購入を促進したい
    • リーチ:広告を一人でも多くの人に届けたい

    【関連記事】【LINE】友だち追加広告(CPF広告)とは?基本~始め方までの完全ガイドブック

    少額から配信を開始できる

    LINE広告ネットワークの大きな特徴の一つは、最低入札単価が1円から設定できる点です。そのため、少額の広告費で多くのユーザーにリーチし、広告費用対効果の向上が期待できます。

    入札方式は「クリック課金」「インプレッション課金」から選べます。

    LINE広告ネットワークの始め方

    LINE広告ネットワークを始め方はとてもシンプルで、以下の手順で設定できます。

    1. キャンペーン作成・編集: まず、LINE広告の管理画面にアクセスし、キャンペーンを作成・編集
    2. 広告の配信設定: キャンペーン作成画面で、「広告の配信」をクリックし「自動配置」または「配信先を編集」選択
    3. 配信先の選択: 「配信先を編集」を選択した場合、「LINEファミリーアプリ」や「LINE広告ネットワーク」にチェック

    なお、「LINE広告ネットワーク」や「LINEファミリーアプリ」のみを選択した場合、手動で入札単価を1円から設定することができます。

    画像引用元:LINE広告ネットワーク(2024/12/09 更新) - LINEヤフー

    【関連記事】LINE広告の出稿方法!初心者にもわかりやすく7ステップで画像解説

    LINE広告ネットワークと覚えておくべき「動画リワード広告」とは?

    「リワード広告」とは、ユーザーが動画を視聴することで、アプリ内で利用可能なインセンティブ(報酬)を獲得できるフルスクリーンの広告フォーマットです。

    画像引用元:LINE広告ネットワーク(2024/12/09 更新) - LINEヤフー

    リワード広告の特徴

    • フルスクリーンで訴求力が高い: 画面全体を使った視覚的に魅力的な広告体験が可能
    • ビューアブル100%担保: 広告が完全に視認されることを保証
    • 高い視聴完了率: ユーザーが自ら視聴するため、広告を最後まで見る確率が高くなる

    LINE広告ネットワークとリワード広告の関係

    LINE広告ネットワークでは、リワード広告を利用できるアプリが多数存在しています。これが、LINE広告ネットワークとリワード広告の大きな関係性です。ユーザーは報酬を得るために広告を積極的に視聴します。なので、強制的に見せられる広告と違って、ユーザーにとって不快感が少ないです。結果として、広告のメッセージが効果的に伝えられます。

    リワード広告が利用できる配信アプリ例

    画像引用元:LINE広告ネットワーク(2024/12/09 更新) - LINEヤフー

    リワード広告のターゲット層

    動画リワード広告のターゲット層はバランスよく、利用者は男性48%、女性52%とほぼ男女差がありません。(2024年10月時点)年代別に見ると、男女共に最も多いユーザーの年代は、45〜49歳となっています。女性に関しては25〜29歳と45〜49歳のユーザー数に大きな差があり、女性の25〜29歳層は45〜49歳層の約3倍のユーザー数を誇っています。一方、男性においては、どの年代においてもそこまで差がないのが特徴的です。リワード広告では、男女ともに広範囲にわたる年齢層にリーチできるため、さまざまなターゲット層に対して広告を効果的に配信できるでしょう。

    画像引用元:LINE広告ネットワーク(2024/12/09 更新) - LINEヤフー

    動画リワード広告の始め方

    「リワード広告」は、LINE広告ネットワークおよびLINEファミリーアプリに配信することができます。

    • LINE広告ネットワーク- 3rd party アプリにリワード広告を配信
    • LINEファミリーアプリ - LINEのファミリーアプリ内でリワード広告を配信

    動画リワード広告の配信方法

    • 「自動配信」>「動画広告リワード」

    自動配信を選択すると、広告はLINE広告ネットワークだけでなく、通常のLINE広告にも配信されます。自動配信はLINE公式が推奨しており、特にターゲット設定や配信先を細かく指定する手間を省けるため、初心者でも簡単に広告運用ができます。

    画像引用元:LINE Business Guide 2021年1〜6月期版 v2.8 - LINE

    「LINE広告ネットワーク」に関するよくある質問(F&A)

    ここでは、「LINE広告ネットワーク」についてよく寄せられる質問をまとめてみました。

    1. LINE広告ネットワークとは?
    2. LINE広告ネットワークの課金方法は?
    3. LINE広告ネットワークの最低入札単価は?
    4. LINE広告ネットワークの配信先として、特定のアプリを除外することはできる?

    1. LINE広告ネットワークとは?

    LINE広告ネットワークとは、LINE広告ネットワークとは、LINEのファミリーアプリや3rd party(サードパーティー)アプリなどを通してを通じて、広告を広く配信できる仕組みのことです。これにより、広告主はLINEユーザーに加えて、LINE外のターゲットにもリーチでき、より多くの接触機会を得ることができます。

    2. LINE広告ネットワークの課金方法は?

    LINE広告ネットワークの課金方法には、主に「クリック課金(CPC)」と「インプレッション課金(CPM)」の2種類があります。

    • クリック課金(CPC:Cost Per Click): ユーザーが広告をクリックした場合に課金
    • インプレッション課金(Cost Per Impressions): 広告が1000回表示されるごとに課金

    3. LINE広告ネットワークの最低入札単価は?

    LINE広告ネットワークでは、最低入札単価を1円から設定できます。そのため、広告運用の成果や運用状況に応じて柔軟に入札単価を設定できます。ただし、設定した入札価格が低すぎると広告の表示回数が伸びにくくなることがあります。入札価格は、広告効果を確認しながら見直していきましょう。

    4. LINE広告ネットワークの配信先として、特定のアプリを除外することはできる?

    はい、LINE広告ネットワークでは、特定のアプリを除外して広告を配信することができます。広告主は、広告配信したくない配信先アプリやWebサイトを「除外リスト(ブラックリスト)」に登録することができます。除外リストで設定できるアプリの数は最大1,000件まで対応しており、広告主はリーチしたくない場所を避けることができます。

    除外リスト(ブラックリスト)の設定方法

    1. 広告アカウントへアクセス
    2. 画面左上の[三]>[ブロックリスト]
    3. 画面内の規定に沿ってCSVまたはTXTファイルを作成
    4. アップロードし[適用]をクリック

    最後に

    本記事では、LINE広告ネットワークの基本情報、仕組み、配信先アプリ、広告配信の始め方、さらに動画リワード広告についても詳しく解説しました。LINE広告ネットワークは、LINEのみならず、LINEファミリーアプリや提携アプリを通じて広告を広範囲に配信できるため、特にブランド認知を高めたい場合に向いています。本記事を通じて、LINE広告ネットワークの特徴や活用方法を理解し、実際の運用に役立てていただければ幸いです。

    株式会社free web hope はCX(顧客体験)データサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げ戦略的運用を提供しています。広告運用でお悩みでしたらまずはfree web hopeに!公式HP、左下のボタンからお悩みをお聞かせください。

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    監修者:古瀬純功

    free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント

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