その他

【web広告】リーセンシーとは│意味やフリークエンシーとの違いを解説

    Web広告の世界ではよく聞く「リーセンシー」ですが、広告担当者様の中には「リーセンシーの意味がいまいちわかっていない…」「今はなんとなく設定しているけど、これでいいのかな?」というお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実はリーセンシーはユーザーの購買意欲を高めるためにとても重要な指標なんです。そこで本記事では、リーセンシーの概要やフリークエンシーとの違い、リマーケティング広告での活用方法を解説します!ぜひ最後までご覧ください。

    リーセンシーとは?

    リーセンシーとは「ユーザーが広告を見てからどのくらいの期間がたったのか」を表す指標です。より具体的に言うと、同一ユーザーに対して同じ広告を配信する間隔を示す指標です。たとえば、広告AがユーザーAに4月1日、2日、3日と毎日配信されたとすると、広告Aのリーセンシ―は1日となります。

    一般的に、リーセンシーが短いほど、ユーザーの購買意欲は高い傾向にあります。なぜなら、高頻度で広告を視聴しているということなので、商品やサービスへの認知度が高い傾向にあると言えるからです。ただし、リーセンシーを高くしすぎてもユーザーに嫌悪感を与えてしまいますし、広告費も高くなってしまいます。そこで、自社のビジネスモデルや商材、ユーザーの購入検討期間に合わせたリーセンシーの設定が必要です。

    リーセンシー効果とは

    リーセンシー効果とは、「直前に接触した広告は、ユーザーの購買に影響を与えることができる」という現象です。例えば、「通勤電車内でお弁当の広告を見ると、なんだかそのお弁当が気になって、下車後についつい買ってしまった」というような経験はないでしょうか?

    この効果を活用することで、リマーケティング広告の費用対効果を高めることができます。例えば、webサイトで腕時計を閲覧しているユーザーに対して、複数回自社の腕時計の広告を配信すると、自社商品に対する購買意欲を上げることができます。

    このように、購買意欲が高まった時期や、日頃から何度も繰り返し広告を配信することで、自然と購買を促すことができる効果を「リーセンシー効果」と呼びます。一方、「リーセンシー」は同一ユーザーに対して広告を配信する間隔を指します。

    リーセンシーとフリークエンシー、リーチの違い

    リーセンシーの概要が分かったところで、混同しやすい指標である「フリークエンシー」、「リーチ」との定義の違いを解説します。

    リーセンシーとフリークエンシーとの違い

    フリークエンシーとは、特定のユーザーに対して広告が表示された回数を意味します。例えば、検索サイトやSNSを閲覧していると、同じ広告が何回も表示されることがありますよね。このように、ユーザー1人当たりと広告との接触回数を表す指標がフリークエンシーです。例えば、あるユーザーが4月1日、2日、3日に広告を計3回見たとします。この場合、フリークエンシーは3回、広告は毎日配信されているので、リーセンシ―は1日になります。

    【詳しくはこちら】

    フリークエンシーとは│適切な回数やリーチとの違い、設定方法を解説

    リーセンシーとリーチの違い

    web広告の「リーチ」とは、広告を見たユニークユーザー数を指します。つまり、リーチは広告を見た「人数」、フリークエンシーは1人に広告が表示される「期間の間隔」です。

    リマーケティングでリーセンシーをどう活用する?

    リマーケティング広告では、リーセンシーを効果的に活用することで、広告効果を向上させることができます。本章では、リマーケティング広告でリーセンシーを活用する際の考え方をご紹介いたします。

    リマーケティング広告とは

    リマーケティング広告とは、一度自社のウェブサイトを訪れたユーザーに対して、その後別のWebサイトやアプリを閲覧している際に、再び自社の商材やサービスの広告を表示するマーケティング手法です。具体的にECモールの例を挙げると、ユーザーの特定の商品の閲覧履歴、カート放棄履歴を基に、ユーザーへ広告を表示し、加えてセールのリマインダーを送ることで購入意欲を高めることができます。

    【詳しくはこちら】

    リマーケティング広告の効果とは?仕組みや種類、リターゲティングとの違い

    リターゲティング広告との違い

    結論から言うと、リマーケティング(リマケ)とリターゲティング(リタゲ)は呼び方が違うだけで、双方に違いはありません。人によって呼び方が異なってきますが、一般的には、Google広告では「リマーケティング」、Yahoo!やFacebookなどGoogle以外の媒体では「リターゲティング」と呼ばれています。

    ターゲティング広告との違い

    ターゲティング広告とは、あらかじめターゲットとするユーザーを設定し、その条件に合致するユーザーに対して広告を配信する手法です。ターゲティング広告はまだ自社の商品やサービスを知らないユーザーに対しても、属性情報からターゲティングし配信することで、新たな顧客層の獲得が期待できます。一方、リターゲティング広告は過去に自社のwebサイトを訪れたユーザーに対して広告を配信し、その購買意欲を高めることができます。つまり、ターゲティング広告は潜在顧客層に、リターゲティング広告は見込み顧客層へのアプローチに有効です。

    リーセンシーをリマーケティング広告にどのように活用する?

    リターゲティング広告は、過去に自社サイトを訪れたユーザーに対して繰り返し広告を配信することができます。そこでリーセンシーを設定することで、どのくらいの間隔でリマーケティング広告を配信するのかを調節できるのです。

    【各広告媒体でのフリークエンシーの設定方法はこちら】

    フリークエンシーとは│適切な回数やリーチとの違い、設定方法を解説

    また、リーセンシーはターゲット層ごとに設定することも可能です。例えば、興味関心が高いユーザーグループAには広告Aを短いリーセンシーで、低いユーザーには広告Bを長いリーセンシーでなど、ユーザーをグループ分けし、それぞれのグループにパーソナライズドされた広告を適切なリーセンシーで配信することができます。このようにユーザーをグループ分けするためには、ターゲットリスト(リマーケティングリスト)と呼ばれるものを作成する必要があります。

    ターゲットグリスト(リマーケティングリスト)を作成する

    それでは、各広告媒体でターゲットリスト(リマーケティングリスト)を作成する方法を解説します。このターゲットリスト(リマーケティングリスト)をリマーケティング広告に設定すると、広告の配信が開始できます。

    ターゲットリスト(リマーケティングリスト)とは

    ターゲットリスト(リマーケティングリスト)とは、過去に自社サイトを訪れたことのあるユーザーのリストを指します。また、このリストは入札単価や興味関心などを基にユーザーをリスト分けが可能です。興味関心が高いユーザーには広告Aを短い間隔で配信するなど、配信する広告の種類やその頻度を調整することができます。

    【Google広告】ターゲットリスト(リマーケティングリスト)の作成方法

    Step1. Google広告マネージャーで「ツール」→「共有ライブラリ」→「オーディエンスマネージャー」を選択

    Step2. 「オーディエンス」タブを選択し、「+」で新しいリストを作成

    Step3. 各種設定をし、保存する

    • オーディエンス名:オーディエンスの名前を入力
    • カスタムセグメント:商品やサービスに関連する具体的なキーワード、URL、アプリを追加することで、それらの媒体で広告を表示できる
    • 広告主様のデータ:過去にサイトを訪問したことがあるユーザー向けに広告を配信できる
    • 興味/関心と詳しいユーザー属性:広告を配信するユーザー属性を指定する
    • 除外:ある属性を持つユーザーへの広告配信を除外する

    【詳しくはこちら】

    リマーケティング広告の効果とは?仕組みや種類、リターゲティングとの違い

    【Yahoo!広告】ターゲットリスト(リマーケティングリスト)の作成方法

    Step1. Yahoo!広告管理ツールで検索広告のアカウントを表示

    Step2. 画面右上の「ツール」をクリックする

    Step3. 表示されるメニューから「ライブラリー」の「ターゲットリスト」をクリック

    Step4. 「ターゲットリストを作成」ボタンを押し、「条件」または「組み合わせ」を選択

    • 条件:新規でターゲットリスト(条件)を作成
    • 組み合わせ:新規でターゲットリスト(組み合わせ)を2つ以上作成し、それらを組み合わせることができる

    Step5. ターゲットリスト作成画面で条件の設定をする

    引用:ターゲットリストの作成【検索広告】 - ヘルプ - Yahoo!広告

    リーセンシー活用の際に気をつけたいポイント

    それでは、最後にリーセンシーを活用する際に気を付けるポイントについていくつかご紹介します。

    1. ビジネスシーンに合わせた適切なリセンシ―の設定

    適切なリーセンシーは、ビジネスの種類や広告配信の目的によっても異なります。一般的にリーセンシ―が短ければ短いほど広告の効果が高まると言われています。しかし、商材によってはユーザーの検討期間が比較的長いもの(家電など高額な商品)があるので、そのような場合は短期間で広告を配信しても、かえってユーザーに嫌悪感を与えてしまったり、ブランドイメージの低下にもつながる可能性があります。以下の記事で適切なフリークエンシー(広告表示回数)について解説をしておりますので、広告配信の目的やユーザーの購入検討期間など複数の要素を考慮し、リーセンシ―を設定するとよいでしょう。

    フリークエンシーとは│適切な回数やリーチとの違い、設定方法を解説

    2. 定期的な見直しをする

    広告効果を最大化するためには、リーセンシーの設定を定期的に見直すことが重要です。なんとなく設定して終わりではなく、ABテストや定期的な効果測定を行い、リーセンシーやフリークエンシーを調整しましょう。例えば、ユーザーが購入のどの段階にいるかによっても適切なリーセンシーは異なります。生活消費財であれば、前回の購入から数か月後で使い切ると想定できるため、購入から数か月後にリーセンシーを短くすると有効であると考えられるます。

    【あわせて読みたい】

    【事例あり】WEB広告の効果測定とは?指標や測定方法、検証ツールを徹底解説

    成果を出す広告戦略とは?基本的な立て方や成功事例まで解説!

    まとめ│リーセンシーを理解してリマーケティングを最適化しよう

    以上、リーセンシーは、リマーケティング広告の効果を最大化するために、非常に重要な概念です。リーセンシーを理解し、適切に活用することで、より効果的な広告運用が可能になります。この記事がリーセンシーの理解と活用の参考になれば幸いです。

    株式会社free web hope はCX(顧客体験)とデータサイエンスを広告戦略に組み込み事業成長を支援する広告代理店です。

    長年の経験で積み上げた独自のフレームワークで、データサイエンスに基づく予測分析と市場調査を行い、「顕在層」だけでなく「準顕在層」にまで視野を広げ戦略的運用を提供しています。

    広告運用でお悩みでしたらまずはfree web hopeに!公式HP、左下のボタンからお悩みをお聞かせください。

    【free web hopeの広告運用支援実績はこちらから】free web hopeが手掛けた広告運用の支援実績を大公開!

    監修者:古瀬純功

    free web hopeの広告運用コンサルタントとして、広告運用支援やweb解析、ダッシュボード作成を担当:Xアカウント

    Article

    関連記事

    お問い合わせはこちら

    Contact

    成果の出せるLPが欲しい、ABテストや広告運用、引き上げ施策、などのご相談はこちらから!

    お困りのこと

    複数選択可

    ビジネスモデル

    広告費について

    ご入力いただきましたメールアドレス宛てに自動配信メールが届いておりますのでご確認下さいませ。
    2~3営業日内に、担当よりメールにてご連絡を差し上げます。しばらくお待ちくださいますよう宜しくお願い致します。

    Step
    0103